
瀧羽麻子さんの小説といえば、ほっこりした温かい物語をイメージする方が多いかもしれません。ところが、今回の新刊『妻はりんごを食べない』は、瀧羽さんとしては「異色の物語」です。

友達のように仲のいい夫婦に訪れた「突然の妻の不在」。それによって、俄かに訪れる、不穏な気配、不信感。メールだけは連絡がつくが、妻はつかまらない。
そこで、彼女とゆかりのある場所を探り、日本を北へ南へと彼女の足跡をたどるが、どこにいっても、気配だけ残し、姿は無い……。
「僕の妻」はいったい、何を考えているのか? 見知らぬこの土地で、妻は何をし、どんな顔を見せていたのか?遠く離れた土地と土地を結ぶ”線”には、どんな意味があるのか? そもそも無事なのか――?
謎を追いかけながらも、ロードノベルとしての読み応えも抜群。
今月発売の「小説幻冬」では、瀧羽さんへのインタビューほか、大量に届いた中から書店員さんのコメントをご紹介したり、取材旅行に出かけた時の様子なども掲載していますので、
このコーナーで、追って紹介していきますね!

そして、このたび、刊行記念として、7月20日(日)に、長崎のミライon図書館で、小説のこと、取材旅行のことをお話することになりました。
『妻はりんごを食べない』刊行記念 小説家・瀧羽麻子さん対談&サイン会 in 長崎
日 時| 2025年7月20日(日) 14:00開演~15:40くらいまで(13:30開場受付開始)
場 所|ミライon図書館 1階 多目的ホール(長崎県大村市東本町481)
タイムスケジュール|
14:00~14:45 対談(聞き手:橋本正信先生/県立長崎図書館郷土課)
14:45~14:55 質疑応答
15:10~ サイン会
参加方法|参加費無料。イベント参加には、申し込みが必要です。先着順。
【電話で予約の場合】→ミライon図書館まで 0957-48-7700
【ネットから予約の場合】→【コチラ】からご予約ください
【ミライon図書館で直接申し込み】→図書館に置いてあるチラシの裏面の参加込申込用紙を3Fカウンターへ持参
※定員60名。人数次第で、当日受付も可能です。
本の販売について|会場で『妻はりんごを食べない』を販売いたします(1800円+税)
※サイン会に参加したい方は、ご自身で本をお持ちいただくか、現地でご購入下さい
お問合せ・ご予約| ミライon図書館 0957-48-7700
お近くの方がいらしたら、ぜひ足を運んでみてください。
連休の中日なので、遠方の方も、長崎旅行を楽しみつつ、こちらにも足を運んでいただく…というプランも素敵ではないでしょうか…!
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妻はりんごを食べない

40代に入った小川暁生は、妻と二人の生活を気に入っている。
ところがある日、妻が実家に行ったきり、戻ってこない。
京都にある彼女の実家を皮切りに、日本を北へ南へ――彼女に縁のある場所を探る暁生だったが、どこへ行っても、彼女は気配だけ残し、姿は無い。
見知らぬこの地で彼女は何をし、どんな顔を見せていたのか?
遠く離れた土地と土地を結ぶ“線”には、どんな秘密があるのか?
そもそも彼女は無事なのか?
穏やかすぎる夫婦に突然訪れた、愛のゆらぎの物語。
愛と謎を軸にしたロードノベルに、書店員からの絶賛の声が続々届いている。
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