2025年下半期　やぎ座の運勢｜2025年下半期 12星座別あなたの運勢｜真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座の「振り返りと転換」「スポットライトが当たるテーマ」の2項目をご紹介します。

「拡大ののちの変化」「仕上がるテーマ、これからのテーマ」「恋愛運」「仕事運」「金運」「健康運」、そして月ごとの運勢は電子書籍版でお楽しみください。

振り返りと転換──信頼を積むこと

いよいよスタートする2025年下半期、占星術上の一大イベントといえば7月の天王星移動。天王星は「自由と改革の星」と呼ばれ、ひとつの星座に7年間滞在し、同一テーマについて「古い価値観の解体」「自分を縛り付けるものからの切り離し」を行います。天王星は、世の中の枠組みを作る星である土星の、ひとつ外側に位置する星。今の世の中でなんとなく皆が「常識」と思い込んでいることや「これはこういうものだから」で通っていることに対し、まったく異なる角度から「もうその価値観いらないでしょ」「古いでしょ」といきなりビンタをかましに来るような、インパクトの強い変化をもたらすのです。そんなふうに書くと天王星が理不尽な荒くれ者のようですが、もちろんそうではありません。天王星は私たちを縛り付けていた不毛な価値観を取り払い、より自由で自分らしい人生を生きていけるように、私たちを導いてくれます。

その天王星が巡るのは、2024年5月下旬から2025年6月上旬まで、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が巡っていたエリア。つまり、この1年で大きく拡大し、忙しいながらも明るい気持ちになっていたテーマに「改革」の息吹を吹き込むのですね。やぎ座の人々の場合、日常的な仕事、健康など、生活の大部分を担う部分にスポットライトが当たり、調整を行う時期でした。そこが「革命じゃ～！」となるとなかなか変化が大きそうです。ですので、まずは上半期の振り返りから、お話をさせてください。

上半期、かなりお忙しかったかと思います。もとよりこうした時期は2024年5月中旬から始まっていたのですが、仕事でもプライベートでもやるべきことがどんどん増え、常に何かに追われているような状況が巡ってきていました。スケジュールはもはや難解なパズル状態。「この5分でこれをやって、これは明日に回して……」などと、細かな調整も多かったことと思います。

やるべきことが多いのは事実なのですが、あなた自身も「せっかくやるのだから完璧に」という思いが強かったことでしょう。土星が責任あるコミュニケーション、人間関係構築を促してもいましたから、どんなに忙しくとも真摯に自分に課せられた役割をまっとうし、誠実に説明責任を果たしてこられたかと思います。

そうした努力は6月中旬以降、報われていくことになっています──というのは次の項目でご説明したいと思いますが、多忙さと同時に、健康とも向き合わされた日々だったことでしょう。オーバーワークで体調を崩しかけたり、「昔のようには働けない」ということを実感したりして、真剣にワークライフバランスを調整する時期に当たっていました。

スポットライトが当たるテーマ──人とつながり、人を介して発展していく

6月10日、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星はやぎ座にとって「対人関係」を管轄するエリアに巡ってきました。木星が指し示す幸運のテーマは、自分から行動を起こすことでチャンスが拡大し、幸運につながります。よって、この下半期は対人関係に注目してアクションを起こすと、想像以上の未来につながっていくでしょう。

おそらくですが、さまざまな人からお誘いが来たり、コラボレーションすることになったりと、身辺が一気に賑やかになっていくはずです。ここまでも仕事などで非常に忙しかっただろうと思いますが、ここからは人と会い、活発に言葉を交わす「開かれた、明るい忙しさ」へと雰囲気が変わってくるでしょう。

これは決して、自動的にあなたのもとにもたらされるわけではありません。ここに至る1年、あなたは真摯に自分に課せられた役割をこなし、誰に対しても誠実に対応を続けていらっしゃいました。ときに「こんなに大変な思いをして、何になるというのだろう」などといった思いが頭をよぎったこともあったでしょうか。でも、そうした日々の積み重ねは周囲のさまざまな人のなかで「信頼の貯金」となって、「あなたなら信頼できる」「あなただから、一緒に何かをしてみたい」という思いにつながっているのです。

「自分は何も頑張ってこなかった」などと、思われた方もいらっしゃるでしょうか。私はそんなことはないと思うのですが、頑張り屋さんほど「努力」の基準がそもそも高かったりするのですよね。まわりの方々は、そんなあなたのことも理解しておいででしょう。この下半期は、まわりの人の評価や言葉のなかに、「自分は確かに頑張ってきたのだ」と気づかされるのかもしれません。

対人関係ということで、恋愛やパートナーシップ、結婚にも豊かで明るい追い風が吹きます。出会いの機会はいつも以上に多いでしょう。この時期のパートナーシップは「対等であること」が大事です。相手に何かをしてもらうことを期待するのではなく、自分が相手のために何をしてあげられるか。そしてお互いが自立し、「ひとりでも生きてはいけるけれど、あなたと一緒ならもっと楽しい」と思えたとき、そこから長続きするパートナーシップが始まっていくのだと思います。もちろん、相手の思想を変えることなどできないわけですが、あなたがまず、ひとりで立てるという意識を持ったとき、その覚悟と信念に呼応するかのように、同じビジョンを間に置いて向き合えるお相手が現れるのだと思います。

＊　　　＊　　　＊

この続きは電子書籍『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』でお楽しみください。