
人気占い師、真木あかりさんの新刊『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座の「振り返りと転換」「スポットライトが当たるテーマ」の2項目をご紹介します。
「拡大ののちの変化」「仕上がるテーマ、これからのテーマ」「恋愛運」「仕事運」「金運」「健康運」、そして月ごとの運勢は電子書籍版でお楽しみください。
振り返りと転換──人とのつながりを深め、自分自身とも深くつながる時期
2025年下半期は、「見える世界が変わる」時期です。2024年5月下旬から2025年6月上旬までが、「狭く深く」だったとしたら、6月中旬以降の1年は「とにかく広く!」といったムードをたたえています。さらにいえば、「狭く深く」掘り下げたものを、根底から変えるような大きな変化が起こる見通しも出ています。この変化はかなりのインパクトを伴いますから、これから起こることに振り回されないためにも上半期の日々を振り返ってまいりましょう。
上半期、人間関係はこれまで以上に深いものとなりましたね。パートナーとの絆が今まで以上に強まった人もいれば、「この人についていきたい」「この人が培ったものを継承したい」と思えるような相手との出会いもあったでしょうか。私たちはどんなに相手のことを大切に思い、理解しようとしても所詮は「個」と「個」です。「一心同体」になることは不可能なのですが、それを踏まえてもなお、相手と一体化するほどに深くつながる心理になれる時期なのです。
恋をしていた人は、お相手を一途に思う一方で、自分の気持ちがいつの間にか依存心や執着心にすり替わっているのではと、ハッとした瞬間もあったかもしれません。特に5月下旬までは「制限と試練の星」と呼ばれる土星が恋心を管轄するエリアに巡っていましたから、自分らしさを出すことに抵抗感があった方もいらっしゃったでしょう。たくさんの矛盾と逃げずに向き合った日々、頑張ってこられましたね。
なお、この時期のつながりには、「ひとりでは動かせない共有財産」が絡んでいることがあります。相続や保険、ローン、パートナーの収入に関することなど、ときに生死を含め、普段はカジュアルに触れることのないようなテーマに向き合う時期でもありました。全員がこうした課題を抱えたわけではなかったとは思いますが、改めて家族を思い、心理的な絆を強める時期に当たっていたのですね。究極的な意味で「自分はひとりではないのだ」と感じる時期が、ここまでの1年でした。
スポットライトが当たるテーマ──世界を広げる、知的冒険の旅が始まる
親族や特別な思いを持つ相手など、ごく限られた対象に向けられていたさそり座の目線ですが、6月中旬からは一転して広い世界、未知のものに向けられるようになります。海外と縁ができて遠く離れた場所へ出向く人は多いでしょうし、仕事でもプライベートでも「アウェー」と感じるような場所にポンと飛び込む(飛び込まされる!?)ようなこともありそうです。さそり座はもともと、急激な環境の変化は好まない人々です。これはと見込んだものにグイッと深く切り込み、確かな基盤を築いたらあとはそこで安定した生活を送りたいと考えることが多いでしょう。ですが、この時期の運は決して、あなたを狭いところに押し止とどめてはおきません。今まで通りのほうが安心だ、新しい世界でうまくいく保証などないといった気持ちはあっても、まずは飛び出してみるといいのかなと思います。
物理的に世界を広げる人は多いだろうと思いますが、人によっては「脳内の世界を広げる」選択をする人も多いはずです。たとえば社会人大学院に進学したり、ライフワークと呼べるような研究をスタートさせたりと、学びを深めていくには最適な時期に当たっています。おそらくですが、この時期にあなたが関心を示すことには、「すぐに役立つ」「この知識で稼げる」などといったメリットは皆無でしょう。むしろあなた自身も、何かに役立てようとは思っていないのです。純度の高い探究心に突き動かされるようにして、自分の世界を広げていく時期です。
この探究心が自分に向けられると、「人生を探求し、自分なりの哲学を見み出いだし、精神的な成長を遂げる」時期となります。「生きるとはどういうことか」「愛とは何か」といった問いが胸に浮かんだとき、昨今であれば生成AIに問いかける人も多いでしょうか。生成AIが普及する前は、哲学や心理学の本が答えをくれる、なんて言われていました。何に頼るにせよ、“それっぽい答え”でハイそうですかと納得する時期ではありませんし、あなた自身そこまで単純でもないでしょう。調べれば調べるほど、考えれば考えるほどわからなくなる──けれど、その手探り状態の旅路は、非常に有意義なものであろうと思います。
ともすれば時間もお金も度外視で世界を広げていく時期ですが、「制限と試練の星」と呼ばれる土星は現実、限界を突きつけてくる配置にあります。個人にできることの限界、体力の限界、人生の残り時間、仕事との兼ね合い──「これさえなければ」ともどかしく思うこともあるかもしれませんが、人間は無限に自由があるときよりも、制約があるときのほうが有意義な行動ができる生き物だったりします。限られた時間のなかで何をするか、取捨選択も楽しんでいけたら素敵です。
* * *
この続きは電子書籍『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』でお楽しみください。
2025年下半期 12星座別あなたの運勢

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座の「振り返りと転換」「スポットライトが当たるテーマ」の2項目をご紹介します。
「拡大ののちの変化」「仕上がるテーマ、これからのテーマ」「恋愛運」「仕事運」「金運」「健康運」、そして月ごとの運勢は電子書籍版でお楽しみください。