
暮らし術
このところ、都会から港町へと移り住む女の物語を書いている。舞台は鎌倉のはずれにある町。最寄りでいうと江ノ電の腰越。由比ガ浜や七里ヶ浜に比べると、観光客も少なくどこか控えめ。商店街では江ノ電が路面を走り、昭和の暮らしの匂いがそのまま残る。浜辺に立てば江ノ島がぽつんと浮かんで見えるそんな町。ここで暮らすってどんな感じなんだろう。朝と晩の海の表情はどういう違いがあるんだろう。風の匂い、町の灯り、行き交う人たちの足どり――主人公と同じ視線で眺めてみたく、泊りがけで訪れることにした。
遠くへ出かけるよりも、自分の部屋や近所で過ごすのが大好きな作家・越智月子さん。そんな彼女が目覚めたのが、ホテル。非日常ではなく、暮らすように泊まる一人旅の記録を綴ったエッセイ。
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