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80歳、私らしいシンプルライフ

2025.09.02 公開 ポスト

80歳、元『装苑』編集長の元気の秘訣!朝ごはんは栄養バランスにこだわりつつ、ヘルシーに德田民子

定年退職後に長野県安曇野市に移住した、元『装苑』編集長の德田民子さん。初のエッセイ『80歳、私らしいシンプルライフ』では、四季のはっきりした安曇野での暮らしやおしゃれの工夫、毎日をごきげんに過ごす秘訣など、80歳を迎えた德田さんの心豊かな日々をご紹介しています。本書より、一部をお届けします。

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一日を元気に過ごす秘訣。朝食はもりもりいただきます

田舎に暮らし始めてめっきり朝が早くなりました。5時半頃に起きて、朝が明るい季節なら、寝室から庭をまず眺め、小鳥たちはやってきているかしらと様子をうかがいます。そのあと、軽いストレッチをしたり、好きなコーヒーをカップに注いでデッキに出たり。朝の澄んだ空気を吸って、緑に包まれる。そして、おまちかねの朝食タイムです。だいたい7時頃、夫婦一緒にいただいています。

焼きおにぎりひとつにゆで卵、アボカドや焼き野菜、ハムとトマトのサラダ、具だくさんの味噌汁。バナナやドライプルーンなどのフルーツや、くるみやアーモンドなどのナッツ。それにお気に入りのもろみ酢が定番です。朝食にはちょっとこだわって、少しずつでも栄養をバランスよくとるために、ていねいに作っています。こだわりは、サラダの味付け、トッピングです。アマニ油やバルサミコ酢などを合わせた自家製ドレッシング。仕上げに、すりごま、かつお粉、にぼし粉をささっとふりかけます。にぼし粉は地元のスーパーで見つけたもので、煮干しをまるごと粉々にくだいています。安曇野に来てから知りました。健康にいいし、おいしいし。野菜も食べられて、食が進みます。

また、朝食の工夫といえば、前日に炊いたご飯を残しておいて作る焼きおにぎり。香ばしく味付けします。毎日同じ量のお米を炊くので、こうすることで食べすぎも防げます。味噌汁は具だくさんだけど汁は少なめにして塩分をなるべく控えめに。サラダの野菜は生で食べないものは油で炒めず、ゆでたり、網焼きにしたりする。網焼きといっても、おにぎりと一緒にぱぱっと焼くだけ。かぼちゃ、ししとう、しいたけ、アスパラガス、となんでも。焼くことで野菜は香ばしく甘くなりますよね。

朝食は、胃に負担のかからない調理を心がけるようにしています。もりもりいただけるといっても、食べすぎないように気をつけています。こうした食事の工夫でヘルシーにいただいています。

それからもろみ酢のことも。お酢といっても酸っぱくなくて、まろやかな甘さで飲みやすいもの。毎日の習慣にしています。もろみ酢には筋肉を作るアミノ酸と、疲れを軽減するクエン酸がたくさん含まれているそうです。自然のものだし、安心していただけるのがいいですね。

私、ときどき「いつもお元気ですね」って言われますが、きっとこれは朝食のおかげもあるんじゃないかしらと思っています。一日の中で、なぜか朝食が一番おいしくいただけるんです。朝から元気いっぱいで一日過ごせる元気の源ですね。さあ、ちょっとご近所へ散歩に出かけようかしら。

ある日の朝の食卓。サラダや味噌汁の具に地元の新鮮な野菜を。フルーツも必ずいただく。

 

関連書籍

徳田民子『80歳、私らしいシンプルライフ』

東京から安曇野に移住して16年。元『装苑』編集長、初のエッセイ 第2の人生を自分らしく楽しむ、シンプルで心地よい暮らしとおしゃれの工夫 60代で長野県安曇野市に移住し、第2の人生をスタートさせた元『装苑』編集長、徳田民子さん。移住のきっかけは、夫婦で訪れたドライブで眼前に広がる美しい北アルプスの風景だった。たくさんのものを手放し、暮らしをリセットする中で気づいたのは“シンプルって、心地いい”ということ。 移住から16年。四季のはっきりした安曇野での暮らしやおしゃれの工夫、毎日をごきげんに過ごす秘訣など、80歳を迎えた徳田さんの心豊かな日々をご紹介します。

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德田民子

1945年生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。文化出版局で『装苑』『ミセスのスタイルブック』などファッション誌の編集長を務める。退職後、広告関係のディレクターをしていた夫とともに長野県安曇野市に移住。自然豊かな環境でシンプルながらも洗練された暮らしや、ベーシックなアイテムを自分らしく着こなすおしゃれに注目が集まる。現在はフリーのファッションコーディネーターとして、雑誌の監修やイベントの登壇など、マイペースに活躍を続けている。著書に『別冊天然生活 德田民子さんのおしゃれと暮らし』(扶桑社)など。

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