
胃の中で蝶々が飛んでいるってどういう気分?
I still get butterflies in my stomach even after dating him for a year.
久しぶりに日本語ペラペラのアメリカ人と会話をしていたら、さっきまで日本語だったのに突然英語でこう言われました。
直訳すれば「彼とデートするようになって1年経つけど、まだ胃に蝶々を入れている」となります。胃の中で蝶々が暴れているくらいお腹が痛い、そんな様子がイメージされてつい私は顔をしかめてしまいました。

butterflies in someone’s stomach=緊張している
という意味みたいです。胃の中で蝶々がバタバタしている、もう吐きそう、それくらい緊張しているということでしょうか。
Stomachを省略してこんな風にも使われるみたいです。
I got butterflies before my big presentation.
(大事なプレゼンの前、めっちゃ緊張した)
ただ恋愛のシチュエーションで使うと「ドキドキしちゃうの♡」くらいの意味になるそうです。彼女の場合は「付き合って1年経つけど、まだ彼に会うとドキドキする」ということを言っているかと思われます。
「ああ、確かに緊張すると吐きそうになるよね、私もよく大事な取材の前はえずいていて、二日酔いと勘違いされたよ。胃にバタフライ入れるってそういうところから生まれた表現なんだよね?」
なんて私が言ったら、彼女は怪訝な顔をしてこう言いました。
「恋愛で使う場合は、恋のふわふわした感じ、蝶が舞っている美しい様子が表現されていると思うけどね。恋するとお腹がふわふわ、むずむずすることってあるでしょう?」
オノマトペを駆使した完璧な日本語でアメリカ人にこう説明されてしまいました。
しばらく恋をしていないからか、「恋するとお腹がふわふわ、むずむず」がよくわかりませんでしたが、まぁそんなふうだったかもしれません。
日常生活でも緊張することはたくさんありますから、恋をしていなくても、結構使えるフレーズだと思います。
* * *
※この記事はWeb版GOETHEに掲載された記事を再編集したものです
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。
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