
幻冬舎plusで、短歌とエッセイを連載してきた岡本雄矢さん。500首まで連載したところで、一休み…していたのですが。
実は、小説の準備をしていたのでした。
5月10日に発売となるのが、岡本雄矢初めての小説『僕の悲しみで君は跳んでくれ』。
装丁はアルビレオさん。装画は茫さん。
なんだこの青春感は!?
トホホすぎるアナタはどこに行ったのだ!?
――と思わず言いたくなるような、エモーショナルな感じが、カバーを通して伝わってくるかと思います。
その予想が裏切られることはありません。胸をぎゅっと鷲づかみされるような、とても素敵な小説が生まれたのです。
ご覧ください、帯の豪華なこと…!
もっと大きくして見てみましょう。
こんなにも素晴らしい皆様が、岡本さんが初めての小説に挑んだということで、応援してくださったのです。
錚々たる方々が、この小説のために紡いでくださった文章。それぞれ、”違う色”で、この小説に光を当ててくださっています。
あらゆるシーンにトホホが仕込まれている。これか、これがトホホ文学か。
――朝倉 かすみ(作家)
彼らと同じ時代に生きて、一緒に笑ったり泣いたり未来に向かって跳んだりしたかったなあ。
――まさきとしか(作家)
見ていないはずの、聴いていないはずの、彼らのライブを、わたしは鮮明に思い出している。今すぐに、跳べそう。
――加藤千恵(歌人、小説家)
「あのころ」から繋がる「いま」で私たちは成長している。すごく普通だけど、大切なことだなって思います。
――宮田愛萌(文筆家、タレント)
「B」万人に 「K」これを読んでほしいと切に願う 「B」不器用なあなたの胸の叫びに必ず寄り添ってくれるから。
――バイク川崎バイク(芸人、小説家)
言葉が降り注ぎ、感情が沸き上がる、むき出しの青春。この感動、言語化したくない! 体感してほしい!
――内田剛(ブックジャーナリスト)
これは、不幸短歌を武器にトホホな自分をひたすら31文字で詠んできた岡本さんに、、、訪れてしまった、、、春、、、です。
さて、これは、岡本さんにとって初めての小説、であり、イラストレーターの茫さんにとっても初の装画だそうです。つまり、初めてのタッグなわけですが、茫さんのイラストを初めて見た時、『僕の悲しみで君は跳んでくれ』の世界がそのままそこにあるかのように感じました。そのイラストの向こうに、この物語がそのまま続いているじゃないか!と思いました。
岡本さんも「どこかで僕のことをずっと観察していたのかな」と言っていたくらい。
この奇跡の組み合わせを可能にしてくださったのが、アルビレオの西村真紀子さんです。
おふたりにも、心からの感謝を…。
岡本さんの書く”青い春”は、誰もが持っている寂しさも切なさも惨めさも、優しく包んでくれます。
そして、きっと、思い出します。かつて”小さな奇跡が見えた瞬間”があったことを。そして、「青春」は、何歳になってもやっていいんだ、ってことを。
(担当編集 袖山満一子)
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僕の悲しみで君は跳んでくれ

『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』と、短歌とエッセイを出して来た、歌人芸人の岡本雄矢さんが、初めての小説を刊行!
短歌という”31文字”の制限の中で、表現に挑んできた岡本さんが、初めて生んだ長編が、とにかくヤバかった!
18歳の時に “あいつ”が放った光を、もう一度見たい。「その一瞬」のために始まった青春の延長戦は、あまりにも――。読んだら、誰かを“応援”したくなる!全ての人の感動スイッチを押す、胸アツ青春小説の登場です。
〈あらすじ〉
札幌で高校時代を過ごした仲間たちには、共通した「忘れられない瞬間」がある。学校祭の中庭のステージで見た、瀬川壮平の姿だ。
当時の仲間たちが同窓会と称して集まっていたある日、母校の中庭が無くなるというニュースが。
もう一度、あの場所で壮平を見たい!
しかし、東京でプロの活動を始めた壮平のステージは果たして実現するのか?
10代を共に過ごした仲間と、もう一度青春することはできるのか?
掴めそうで手放してしまった「欲しかった未来」に、もう一度手を伸ばしてもいいのか?
大人になってなんとなく流されていく日々に、「あのとき感じた希望の感触」が蘇る!
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