幻冬舎営業部 コグマ部長からオススメ返し
中山有香里『魔女のあとおし』
落ち込む日はカフェオレとチョコレートで癒してくれて、
疲れた日は森でシチューづくり。
二人で過ごせば不思議と元気が湧いてくる。
可愛くて心が軽くなるオールカラーコミック。
一方、こちらは当コーナー初めての紹介となるコミック。
主人公は看護師として働く35歳の桃子。「私は自分がキライ│」というモノローグでストーリーは始まる。
自分は、人より勉強も運動もできない、人より容姿で劣ると思いこみ、「いい人であり続ける」ことが自分を守ることだと信じて毎日を過ごしている。可愛いスカートを見かけ、着てみたいと思っても、次の瞬間にはそんな思いを「似合わない」「お金がない」「着て行く場所もない」と、自分で打ち消していた。だが、ある夜夢の中で「魔女」と出会うことで人生が変わりだす。その「魔女」は、桃子が子供の頃に可愛い服を着たいと願っていたことを思い出させ、服だけでなく、すべてをあきらめていた桃子の背中を押す。
夢から覚めた桃子は久しぶりに服を見に行こうと思い立つ……。違う夜にも、また魔女が現れ、ポツリポツリと語ることで、様々なことで思い悩んでいた桃子を励ます。
あきらめた夢、言えなかった一言、果たせなかった約束。あの時に、もう一歩踏み出していれば人生が変わったかもしれない……。ああ、自分に「魔女」がいてくれればなぁと思う人も多いだろう。
そんなあなたはこの本をバイブルにして、心が萎えそうになった時にはページを繰ればいい。優しさあふれるタッチで描かれた魔女が、踏み出せずにいるあなたの背中をグイッと押してくれるはずだ。
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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。
幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!
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