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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

2023.02.09 公開 / 2024.03.02 更新 ポスト

105の「いいね」がついて喜んでたら、同じネタで14万のいいねを見たときの切なさを詠んだ一首岡本雄矢( 主に“トホホ短歌”を詠む「日本に(たぶん)ただ1人の歌人芸人」)

世の中の #トホホ を拾い集めては、陳列してくれる(⁉)、歌人芸人の岡本雄矢さん。

新刊センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるのは、読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる…という、不思議な一冊です。

本書に収録されている、珠玉のトホホ、珠玉の1首&1話を、再掲でご紹介します!

*   *   *

ほぼ同じツイートなのに14万いいねの人 105いいねの僕

 

北海道は帯広市にある帯広競馬場に仕事で行った時のこと。

僕は競馬場の隅に、あるものを見つけて、驚愕します。

それは地面いっぱいに置かれている、とうもろこしです。

パッと見で、とうもろこしが何百本とあるのがわかります。

なんだこれは?

あたりを見回すと立札があり、こう書かれています。

「ご自由にお持ち帰りください」

しっかり読んでみると、収穫でとうもろこしが余ったので、無償で提供しているということでした。

この光景がすごいなと思った僕は、それを写真に撮りTwitterにあげました。

いつもの僕のツイートのいいねの数は、5や10なことがほとんどなのですが、そのツイートは画像のインパクトからか、いいねの数がグイグイ伸びていき、すぐに100ほどのいいねがつきました。

めっちゃいったじゃん!

いいねの数がすべてではないけど、いいねがつくのは嬉しいものだな。

(写真:iStock.com/scyther5)

そう思ってTwitterを見ていると、僕と同じようにそのとうもろこしの画像をツイートしている人を見つけました。

そして、そのいいねの数はなんと、14万を超えています。

14万!?

見てみると、Twitterに上げた時間はそちらの方が先で、写真の画角も、とうもろこしが多く見え、上手に見えます。

にしてもこんなに差つきますか?

14万と100。

同じようなツイートなのに、13万9900も差がつきますか?

いつもよりいいねがついて嬉しかった気持ちはとっくになくなり、おおいに悲しい気分になりました。

*   *   *

新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。

 

関連書籍

岡本雄矢『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』

今日も世界の片隅で、ひとり膝を抱える僕とあなたのために。 不幸に愛された、トホホ名人……歌人芸人が身を切って綴る、“せつなさとおかしみ”、“短歌とエッセイ”のマリアージュ。

岡本雄矢『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』

昨日もトホホ、今日もトホホ。憂鬱だらけの毎日も、短歌に詠めば何かが変わる!「あの数ある自転車の中でただ1台倒れているのがそう僕のです」「さっきまで順調だったレジの列 急にもたつきだす僕の前」「ものすごい数のハトが集まっているおじさんに人は集まらない」他、105首の短歌とエッセイで綴る、ほろ苦さとおかしみに満ちた愛すべき日々。

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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。

バックナンバー

岡本雄矢 主に“トホホ短歌”を詠む「日本に(たぶん)ただ1人の歌人芸人」

詠み始めるとなんでも”トホホ短歌””不幸短歌”になってしまうという特徴を持つ、「日本にただ1人の歌人芸人」。1984年北海道生まれ。吉本興業所属。コンビ「スキンヘッドカメラ」で活動中。YouTubeで「芸人歌会」を開催。北海道新聞等で連載も。

短歌とエッセイを収録した初の著書『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』には、俵万智さん、穂村弘さん、板尾創路さんからアツい推薦文が寄せられた。

最新刊は『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』。

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