今日も世界の片隅で、ひとり膝を抱える僕とあなたのために。
不幸に愛された、トホホ名人……歌人芸人が身を切って綴る、“せつなさとおかしみ”、“短歌とエッセイ”のマリアージュ。
恋でも、仕事でも、その辺にいるときも。あのときも、今も、どうせ明日も。
傷づいたり落ち込んだり。顔では笑っているけど、心は砂漠。
僕の日々は小さな不幸の連続です。トホホな出来事がよく起きて、センチメンタルに殺されそうな日々です。
でも、不幸があると短歌ができます。その短歌を読んで誰かがクスリと笑ってくれます。そうすると僕の小さな不幸は成仏されるのです。
短歌があればトホホも友達です。もしあなたに今、憂鬱なことがあるのなら、僕と一緒にトホホを小さな笑に変えてみませんか。
□すすきのを3周したのにあのホスト僕の原付にまだ座ってる
□注意するほどじゃないけどないんだけど新人さん少し休憩長い
□帰ろうと言い出す前の沈黙を作りたいのにずっと喋るね
□自転車で豪快にこけてやっぱりか
この夏初の半ズボンの日
□ワンテンポ隣の席が早いのでコース料理次々とネタバレ
□節約のために水筒持ち歩き パチンコでむちゃくちゃ負けている
□もうこれで最後だの感じ出したのに3日後に会う機会があった
□短歌とか少しも興味のない君に届かせたくて詠んでる短歌
…ほか、トホホ短歌に、トホホエピソードを添えて。
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