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歌ときどき旅、今は育休中

2022.11.16 更新 ツイート

男には想像できない、授乳の始まったおっぱいの痛み。僕に何ができるのか…!? 歌う旅人・香川裕光

娘のぴーちゃんもすくすく育ち、体重も5kgになった! 大量に買い込んでいた新生児サイズのオムツがもうギリギリなのに、まだたくさん余っている。のに完全に彼女の成長スピードを見誤ってしまった。嬉しい誤算だ。

しかし、ぐずったり、吐いたり、少しずつ手がかかる子になってきたことも否めない。抱っこして寝かしつけても、そっとベッドに置くと再び泣き出してしまう。これが俗にいう“背中スイッチ”である。やっとこさ寝たと思ったらまた振り出しに……。『ドラえもぉ~ん!』と泣きつきたくなる。机の引き出しから飛び出して来てくれないかなぁ……。

 

そんなある日、玄関のチャイムが鳴った。

 

外に立っていたのはお隣の家の奥様。我が家に子供が生まれたことを知って、なんと使わなくなったベビーグッズを大量に譲るために来てくれたのだった。

その中で一際存在感を放っていたのが、

電動ゆらゆらベッド~”だった。なんと赤ちゃんを寝かせると、絶妙に優しく自動で揺れてくれるという未来道具である。これ、買ったら5万円くらいするし、さすがに手が出ないな~と思っていたので、なんとありがたいことか……。

 

「子育て大変だし、お役にたてば……!」

 

とお隣の奥様。

なんて有難いんだ!! これまではゴミ出しの時に会釈する程度の関係だったのに、これはまさか、何かが始まりそうな……。もしやお隣の奥様と……。

初めての……?

 

ママ友?(違います!)

 

お陰様で今日も、ぴーちゃんはゆらゆら、すやすやである。

(写真:iStock.com/FamVeld)

*   *   *

「おっぱい」

生後1ヶ月くらいまでは、妻ができるだけ体を休めるようにと、母乳と粉ミルクの両方をぴーちゃんには飲ませていた。そうすればが夜間授乳でヘトヘトになった妻を午前中のうちにゆっくり休ませてあげられるし、早朝から昼前まで粉ミルクだけにすれば、父と娘の2人きり。幸せな時間である。

しかし生後2ヶ月が過ぎると、妻の母乳もしっかり出るようになったからなのか、ぴーちゃんが空腹になるより先に、妻のおっぱいの方が母乳の許容量を越えて耐えられなくなってしまった。ぴーちゃんは夜間も良く寝るため、うっかりこちらが寝過ごしてしまうと、おっぱいが爆発しそうになるんだとか。1度でも“おっぱいチャンス”を逃してしまうと死活問題だ。最悪の場合、高熱にうなされ、乳腺炎という病気になるんだとか。

ぴーちゃんもまだそんなにたくさん飲める体力がないため、飲んでる途中で寝てしまうこともしばしば。騙し騙し、起こして飲ませて、泣いて、また飲ませての攻防戦を繰り広げている。

 

正直、男には想像できないのだけど、これがまた随分痛いらしい。固いしこりのようなものができて、どうしょうもなく痛くて、辛いんだとか。それでもぴーちゃんは気まぐれで、思い通りには飲んでくれない。結果、「ドラえも~ん! 泣」である。

“搾乳機”という母乳を手で絞り出すアイテムもあるけど(走って薬局に買いに行った!)個人差もあるが所詮は気休めで、赤ちゃんの吸う技術には到底敵わないらしい。赤ちゃんって実は結構、器用な生き物である。

ネットで調べて、おっぱいを温めてみるとか、ハーブティー飲むとか、ツボを押すとか、色々試したけど、もうどうしょうもない。

(写真:iStock.com/Anastasiia Stiahailo)

いつもと向きを変えて飲ませるといいという情報を得たので、娘を仰向けに寝かせ、その上に妻が逆向きで覆い被さり、おっぱいを咥えさせることにした。娘の頭が動かないよう、僕は二人に対して垂直に寝て、手でぴーちゃんの頭を支えた。

家族3人、川の字になって寝るのは聞いたことあるけど、これでは“Tの字”である。

 

「ティィィィィィィィィーーー!!」

「ティ、ティティ! ティッティッティティ!」

 

とチョコプラのTT兄弟の真似をしたら妻に刺されそうなので、心の中にしまっておいた。

妻は涙を堪え、痛みに耐えている。ぴーちゃんはいつも通りに飲ませてくれないことに激おこでギャン泣きだ。

とりあえず、これはもう早めに病院に行った方がよさそうだ。

そう、「おっぱい専門の病院」である。

 

妻はすぐに予約をして、早急に受診することになった。妻一人で行かせようかと思ったが、念の為ぴーちゃんも連れて僕も付き添うことにした

食事のことや、気をつけるべきこともたくさんあるだろうし、僕も色々とおっぱいについていっぱい勉強させていただきたい。

おっぱいおっぱいと連呼していて申し訳ないが、これは父による乳への愛の物語。乳のラブソング、おっぱいフォーエバーだ。

ここから先はその“おっぱい専門の病院”についての付き添いレポになるのだけど、思いの外長くなってしまったので、まさかの次回に続くという、焦らしおっぱいをさせて頂こうと思う。

 

おっぱいって2個あるしね。2話でまとめます。

至って真面目な話です。そんなに怒らないでください。

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歌ときどき旅、今は育休中

旅するシンガーソングライター香川裕光、このたび父になりました。ので、育休をとって、初めての子育てに七転八倒。愛あふれる家族エッセイの連載です。

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歌う旅人・香川裕光

1986年広島県生まれ。20代前半の頃は重度障害者のための介護施設に勤め、介護の仕事の傍らで、ギターを持って歌っていた。この施設で、歌が人の心の奥に強く鋭く届くことに感動し、もっと多くの人に歌を聴いてほしいと一念発起。日本中を旅しながら、ライブを続けるように。そんなとき、TBS系列で深夜の時間帯に放映されていたオーディションバラエティ番組「Sing!Sing!Sing!」に、「他薦」されて出演したところ、審査員の高評価を得る。結果的に、最終決戦の場である「歌王」出演に至り、そこでグランプリに選ばれた。 

全国各地にて年間150本以上のライブ活動を行いつつ、広島のラジオ番組でDJもこなす。YouTube配信にて、オリジナルやカバー曲の動画を200本以上アップ。チャンネル登録者は1万人を超えている。映画『ケアニン~あなたでよかった~』の主題歌『星降る夜に』書き下ろし、世界遺産・嚴島神社高舞台での単独の奉納コンサートなども。

最新情報はこちら:公式HP
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