
7月17日で、乃木坂46から卒業した山崎怜奈さん。ご自身ならではの道を歩み続けた姿は本当に素敵でした。ご卒業おめでとうございます! そんな、新しい一歩を踏み出した山崎さんにぴったりな質問が届きました。大きな決断をしたとき、山崎さんはどんなことを考えていたのでしょうか。
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新しい道へ一歩を踏み出したれなちさんに質問です。
今いる職場が、自分にとって学びのある場所とは思えず、だけど転職するとか、部署移動希望を出すとか、そういう一歩を踏み出せずにいます。グループを辞めるという大きな決断をされたれなちさんは、どうやってそんなに大きな決断をすることができたのでしょうか。
決断に至るまでの悩みの軌跡など、うかがえたらうれしいです。
(26歳・女性・会社員)
まだ辞めてから特に何も成し遂げていないので、偉そうなことは言えないのですが(笑)。
私が辞めた理由はひとつだけではなくて、約9年半でいろんなものが積み重なった結果、最終的に辞めることを選びました。
私はときどき、自分の中に「複数人の自分」が現れます。脳内でいろんな理屈と感情がせめぎ合っていて、
決断の難しさって、「正解」がないことですよね。何事にもメリットとデメリットがあるし、自分の決断が他人にも影響を及ぼす場合は、より慎重に考えたくなる。でも、考える時間が長くなるほど、焦る気持ちは加速してしまう。
悩みながら、試行錯誤を繰り返して、ブレまくって生きてきました。そんな昔の自分が恥ずかしくなることがあります。知性、感性、他者への気遣い、何から何まで足りないところが多く、それに気づくこともできず、不器用にもがいて苦しんでいた自分が恥ずかしい。
しんどかった時期の写真を見るとフラッシュバックしてしまうので、率先して振り返ることはしません。それくらい自信がないし、臆病だし、心配性。
で、きっとこれからもそうやって過ごしてると、余程のことがない限り、1年単位では大きく環境は変わらないと思うんですよね。しかも、日々ありがたいことに充実していると、腰を据えて将来を考える暇もないうちに1 年が終わってしまって、また次の仕事に向き合って……みたいな流れになりがち。でもそうこうしてるうちに、自分の心も体もどんどん擦り減ってしてしまって、後戻りできなくなるリスクはある。
というより、どの道に進んでも必ずリスクはあります。どこでどう考えても後悔は残るし、人は間違える生き物だし、どのタイミングでどんな決断をすればいいのか、誰も分かりません。
だとすると、100対0で「辞めた方がいい」って思うまで決断を保留にしていると、私のような臆病な人間は、辞めるタイミングを逃してしまう気がしました。
それなら、何となく「辞めた後も楽しみだなー!」と思えるようになってきたタイミングで一歩踏み出すのが、今の私にできるベストなのかなと思いました。環境が変わるのを待つより、自分が動いて環境を変えた方が、リスクは高いかもしれません。でも、面白いことに遭遇する確率も高そうじゃないですか?

自分の仕事に対してどう向き合ったら良いのか分からなくなる瞬間は、どんな職業でも必ずやってくるものだと思います。
どうなるか分からないけれど、どっちかを選ばなくちゃいけないとき、最終的には自分で決めなくちゃならない。第三者の意見を求めたとしても、誰かに相談に乗ってもらったからといって正しい道に行けるわけではないし、ある人には賛成をされ、ある人には反対をされるというのが、大体の結果じゃないでしょうか。
仕事に限らず、自分の人生の最高責任者は自分です。
そう考えると、自分が何をしたいかってことがすごく大事なんだと思います。私は5年後、10年後のことなんてまったく見えていないのですが、同業の先輩や他業種の友人との会話の中で、だんだん自分の関心事がクリアになっていく感覚はありました。
あとは、「次にあれが欲しい」とか「次にあれを目指したい」というように、目標に向かって頑張れる人の方が目立ちますが、世の中ってそういう人だけじゃありません。私は、「なりたい自分」みたいな理想像はまったくないけれど、ご縁があった方々をこれからも大切にするために、頑張ります。もし方向が違ったら、別の方向でやり直せば良いかなとも思っています。
行動しないが一番良くないですよ。考え、気づき、決断し、継続してみて、即日改善。挑戦すること自体に価値があるって思いたいし、実際にそう思えている自分のことが、かつての自分よりはずっと好きです。
相談者さんが、ご自身のことを今よりも好きになれる選択をできるよう、願っています!
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