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一年3セットの服で生きる

2022.07.09 公開 ツイート

「一年3セットの服」で生きるスタイリストに起こった変化 あきやあさみ

一年3セットの服で生きるスタイリストによる著書『一年3セットの服で生きる「制服化」という最高の方法』が7月6日に発売されました。服選びの苦しみから抜け出して、自分が納得できる服を「制服」のように着ることをすすめる本書。著者のあきやあさみさんは、なぜ一年3セットに行き着いたのか?「はじめに」を抜粋してお届けします。

服選びを「苦しみ」にしないために

私は、毎日着る服を制服化して一年3セットの服だけで生きています。ファッションを仕事にしている【プロのスタイリスト】なのに、いつだって大体同じ服を着ています。いつもお気に入りの服を着て、心から満足して、楽しく心地よく過ごしています。

ファッションスタイリングの方法も少しユニークです。私は「お客さまの外見に似合う服」や「トレンドの服」だけを教えている訳ではありません。お客さまに一対一でインタビューし、「なりたい姿」や「好きな言葉」「過去の経験」などいろいろな側面から「コンセプト」を導き出し、その方にぴったりな「3セットの制服」を一緒に考えるスタイリストなのです。

「コンセプト」を作ると聞くと、一見ファッションと関係ないのでは? と疑問に思う方もいるかもしれません。しかしこの工程が「本当に着たい服を見つける」ためには、とても重要です。その方法は、スタイリストである私が一方的に進めていくものではなく、あくまでもお客さまご自身が主体となって、「私らしさって何だろう?」と真剣に心と向き合い、じっくり自問自答することによって初めて答えが出てくるのです。

「お客さまご自身で答えを出せること」をゴールにしているので、服に迷ったらまた考えて「今の自分にしっくりくるファッション」を選べる力を身につけてほしいと思っています。一度その考え方が身につくと、服選びに迷うことがあっても、苦しい答えの出ない悩みではなく、前向きでわくわくとした選びに変わります。

制服化をするとどんな効果があるの?

「服を3セットに絞り込む」と聞くと、「自由にファッションが楽しめなくなるのでは?」と不安に思ってしまうかもしれません。しかし実際にしっかり自問自答してから制服化したお客さまは、むしろ以前より前向きにファッションを楽しんでいらっしゃいます。

「今までよりも1セットの服に時間とお金をかけられて、100点満点のコーディネートができました」
「制服化といっても『みんな同じ』である必要はないと分かって、自由に服を選べるようになりました」

そんな声が毎日のように私の元に届きます。

制服化をすると「今着ているファッションに自信を持てて堂々と過ごせて」「これから着るファッションも前向きに選べる」という状況が作れるのです。

そしてその工程を深めていくと不思議なことに「ファッション選び」だけではなく、気持ちにも余裕が生まれて「前向きな考え方」に繋がっていきます。

「『なりたい』自分になれる服を着るようになったら自信が持てて、いろんな人と話すのが楽しくなりました!」
「『みんな目指す姿が違う』ということを実感したら、人と比べることが少なくなって、少しずつ自分のことが好きになれました」

そんな風に言っていただく機会も増えてきました。

この本ではただ単に機能的に服を制服化するのではなく、「自分らしい服」を「楽しく制服化」するヒントを書いています。その中からひとつでも「自分に合っているな」というものを見つけ出して自分だけの制服を作り上げていきましょう。

関連書籍

あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法 たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! ・まず着ない服を決める ・靴は「自己評価」だと思って選ぶ ・バッグは「自己紹介」だと思って選ぶ ・アクセサリーは「アイデンティティ」だと思って身につける ・季節の始まりは断服式から ・服は愛せる数だけ持つ ・選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口 制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。

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一年3セットの服で生きる

2022年7月6日発売『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』について

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あきやあさみ

一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。1985年、東京生まれ。2008年、日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となり、そのスピリッツとノウハウをまとめたはじめての本『一年3セットの服で生きる』(幻冬舎)を出版。新刊『「一セットの服>で自分を好きになる』ではさらに深化した手法を伝授。

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