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聞き出す力 「まさか」「ウソでしょう」で秘密の話が聞ける

2022.07.28 更新 ツイート

つい使ってるかも?! 相手の話の腰を折ってしまう禁句 近藤勝重

人間関係のトラブルがなんだか絶えないな……と感じている人は、普段、無意識に使っている言葉が原因かもしれません。とくに相手の話の腰を折ってしまうような聞き方には要注意。伝説の特ダネ記者・近藤勝重さんが「この人なら話してもいい」と思わせる秘訣を解説する書籍『聞き出す力 「まさか」「ウソでしょう」で秘密の話が聞ける』より抜粋してお届けします。

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知ったかぶりは損、初めて聞くという思いで聞く

もんぼうという言葉、ご存じですか。仏法をちようもんすることです。

しやさまの教えを聞くときの心得としてどうげん禅師は「聞くときは経験を捨てよ」と説いたそうです。要は「初めて聞くという思いで聞きなさい」ということですね。

いや仏法などというと、浮世ばなれした話と受け取られるかもしれませんが、誰の話を聞くときでもそうあるべきでしょう。この世で体験することは、同じようでも人それぞれです。

「ああ、そういう話なら」などと知ったかぶりをする人に、聞き出す力はまず望めないでしょう。

笑みは相手の言葉を促すことができる

人は相手の顔を見て話をします。表情は会話であれ、対話であれ、極めて重要な役割を果たしているのです。

相手の表情に笑みがあると、もっと言葉を足していいんだと思いますし、とりわけ目が笑っていると、話もおのずと膨らんでいきます。逆に、相手が不愛想で笑顔一つない面持ちだと話もはずみません。

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そんなわけですから、表情、とりわけ笑顔かどうかは当然聞き出す力と関わってきます。そのうえで知っておいてほしいことの一つは、人間はおかしくなくても笑える能力を持っているということです。脳と顔の筋肉の働きによる作り笑いや愛想笑いで、言ってみれば社交上の笑いですね。

笑顔とともに互いに親しみ、心を合わせてほしいと願って、造物主がその能力を与えてくれたものでは、と僕は理解しています。

仏教は、お金などなくても誰にでもできるとして「無財のなな」を説いています。そのうちの一つは、「げん」です。穏やかな顔で人に接する行為の大切さを言うわけです。

いい教えじゃないですか。とりわけ無財がいいですね。

「でも」「いや」「ただ」は話の腰を折る禁句

言葉数が多いほど伝わる言葉が少ないのは、「言わぬは言うに勝る」とか、「目は口ほどに物を言う」といった諺からも窺えます。語らずとも表情やその人のかもし出す雰囲気から伝わってくることだってありますよね。

それとここで強調しておきたいのは、「でも」「いや」「ただ」といった否定語で話を受けないようにするということです。こういう言葉って半ば口癖のようになっている人がいたりもしますが、それらの言葉を返された側にすれば、話の腰を折られたようでいい感じはしません。

逆に言えば、否定語などマイナス言語を口にしないように努めるだけでも笑顔が増す感があります。

「にもかかわらず笑う」。よく知られているドイツの諺ですが、改めて味わうと大きな言葉ですね。健康法とか、いろいろなことに通じそうですが、ここでは聞き出す力の根源、おおもとでもある、と受け止めたく思います。

「わかります、わかります」は信用されない

言葉の持つがんちくと多義性については、臨床心理士の知人から教わりました。実は先にふれた「ね」を付ける話法も臨床心理士が言っていたことなんですが、その際にこんな一例も示してくれました。

「例えば『わかった』という言葉も簡単に言うと、口先だけの言葉になりかねませんが、『わかるような気がします』と答えると、相手は自分の言葉を理解して受け止めてくれたんだなと思う。すると話がスムーズに流れ、聞きたいことも聞き出しやすくなります」

もう一点、臨床心理士の話で、実際の取材などで役立った話例があります。

 

僕らは「わかった、わかった」とか「わかります、わかります」と二度言うことがあります。ですが、こういう繰り返しはかえって信用されない場合もあると言うんですね。加えてこんな話も。

「人間は言葉で理解し合うものです。とくに“聞く”listenですね。今の世は言葉までも簡略化、省略化されがちで、向かい合っての話もなく物事が運ばれる状況です。実はそれがかえって人間関係をおかしくさせているわけで、もっと真剣に考えられていいテーマなんですね」

いや、おっしゃることはよくわかります。オンラインだ、テレワークだ、リモート技術を生かそう……となると、当然、言葉にまつわる問題も多々生じるわけですから、直接向かい合ってのやり取りは大切な機会と思って臨む自覚が必要かと思います。

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この続きは書籍『聞き出す力 「まさか」「ウソでしょう」で秘密の話が聞ける』をお求めください。

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聞き出す力 「まさか」「ウソでしょう」で秘密の話が聞ける

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近藤勝重 コラムニスト、ジャーナリスト

毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の1969年毎日新聞社に入社。論説委員、「サンデー毎日」編集長、夕刊編集長、専門編集委員などを歴任。毎日新聞(大阪)の大人気企画「近藤流健康川柳」や「サンデー毎日」の「ラブ YOU 川柳」の選者を務め、選評コラムを書いている。10万部突破のベストセラー『書くことが思いつかない人のための文章教室』、『必ず書ける「3つが基本」の文章術』(ともに幻冬舎新書)など著書多数。長年MBS、TBSラジオの情報番組に出演する一方、早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコースで「文章表現」を担当してきた。MBSラジオ「しあわせの五・七・五」などにレギュラー出演中。

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