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たった1分で できると思わせる話し方

2022.06.15 公開 ポスト

一目置かれる人になるには「皮肉まじりの要約」で応じる樋口裕一

雑談から、会議、スピーチ、営業トーク、異性をオトす口説き文句まで、「話し方」ひとつで印象は大きく変わるもの。どうせなら、あなたも「できる人」に思われたいですよね。数多くのベストセラーを世に送り出している樋口裕一さんの『たった1分でできると思わせる話し方』は、すぐに使えるフレーズや会話例が満載の一冊。書かれていることをマネるだけで「できる人」だと思われる、そんなお得な本書から、とっておきのワザを公開します。

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意味ありげなことを一言述べる

「底知れぬ人」は、人の話にじっと耳を傾けて、一言だけ鋭い言葉を発するところに持ち味がある。

いくつも鋭い言葉を口にする必要はない。一つだけ、ひと通り皆が意見を口にした後に言うだけで十分

(写真:iStock.com/Dutko)

途中で意見を聞かれても、言葉を濁していればいい。「頭のいい人」に見せようというのではないのだから、途中で意見を聞かれたときには、何か思いついたら言えばいいがわざわざ鋭いことを言う必要はない。

人が話している間に、それらの話を参考にして、じっくりと考えるわけだ。じっくり考えるには、この場合も、「頭のいい人」の実践講座(1)【鉄則2】で示した〈3WHAT 3W 1H チェック法〉が有効だ。

その際、その一言には十分な説明は必要ない。ぽつりと、何とでもとれるような、ただし、トンチンカンではない言葉を言えばいい。賛成とも反対ともとれるような曖昧な言い方でもいい。

 

この場合、意味ありげに見せる一番簡単な方法は、皮肉まじりの要約だ。相手の言ったことを手短に、皮肉まじりにまとめるわけだ。「結局……なんだね」「要するに、……ってわけだ」というのが使いやすい。

たとえば、相手が「アメリカの食品にはカロリー表示がある。日本も同じようにすべきだ」と主張している。すると、あなたは、くどくどと説明せず、

「要するに、なんでもかんでもアメリカ式にしろってわけだ」

などと、相手の言ったことに皮肉で応じるわけだ。もし説明を求められたら説明すればいいが、そうでなければこれだけで十分。「うむ、タダモノではないな」と思わせられるはずだ。

ワンテンポ遅らせて返事をしろ

単なるイエスマンではなく、「底知れぬ人」だということを示すもう一つの方法に、ワンテンポずらして返事をするやり方がある。

目上の人が何かを言っても、すかさず相づちを打つのではなく、ほんの少し間をおいてから、できるだけ深く「そうですねえ」と相づちを打つわけだ。あるいは、深々とうなずくだけでいい。

(写真:iStock.com/kazuma seki)

すかさず賛成すると、頭の回転のよさと感じのよさを売り込むことはできるが、軽く見られる傾向がある。また、すかさず反論すると、反感を買ってしまう。

だが、ワンテンポ返事を遅らせると、頭の回転は速くはないがじっくり考える、思慮深い人間だと思わせられるのだ。ただ、気をつけねばならないのは、このワンテンポのズレが嫌味にとられないようにすることだ。

【鉄則1】の「質問」と同じように、あなたの顔の表情によっては、嫌味にとられないとも限らない。だが、嫌味にとられないようにするのはそれほど難しいことではない。少し力を込めて、いかにも同意するように「そうですねえ」と言えばいい。

 

目上の人に何らかの意見を求められたときも、すぐに答えずに、しばらく考えるふりをすることを勧める。

しばらく考えてから、「いろいろ考えられると思いますが……」とぼかして言えば、それだけでも、「底知れぬ人」に見られる。もし何か鋭いことを思いついたらそれを口にすればいいし、そうでなければ、じっと黙っていればいい

 

あるいは、正直に「私は頭の回転が速くないので、何かおっしゃってくだされば、ヒントがつかめると思いますが……」というふうに言うのもいいだろう。

これはけっして、頭の悪さを示すことにはならない。ふだんどういう態度をとっているかによるが、もし、ときどき鋭いところを示しているのなら、むしろ、こうした態度は誠実さ思慮深さを証明することになるはずだ。

 

また、もし、すぐには答えられないような問題の場合は、「じっくり考えたいので、返事をのばしていただきたいのですが……」と言うのも悪くない。

ともあれ、すかさずバカげた返事をしたりしないこと、鈍いと思われない程度にワンテンポずらして答えるのが、奥深く見られるコツなのだ。

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続きは書籍『たった1分でできると思わせる話し方』をお求めください。

関連書籍

樋口裕一『たった1分で できると思わせる話し方』

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たった1分で できると思わせる話し方

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樋口裕一

1951年、大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士後期課程満期退学。フランス文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、受験小論文指導の第一人者として活躍。現在、多摩大学名誉教授。通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長、MJ日本語教育学院学院長。250万部の大ベストセラーとなった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)、『「頭がいい」の正体は読解力』『笑えるクラシック』(ともに幻冬舎新書)など著書多数。

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