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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

2022.05.03 更新 ツイート

穂村弘さんの巧みすぎる絶賛コメントで、「剛力彩芽」と同じくらい「泥団子」が好きになってしまった 岡本雄矢

4月27日に発売になった、歌人芸人・岡本雄矢さん(スキンヘッドカメラ)の短歌&エッセイ集全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割

1ページ目からじんわり味わうのも、開いたページの一首を拾い読みするのも、一気読みするのも、良き、です。

そんな本書に、“僕にとって雲の上の人”である穂村弘さんから、素晴らしい推薦文をいただきました。

磨き抜かれた駄目さ、情けなさ、しょうもなさの輝き。
一つ一つのエピソードが泥団子の宝石だ!

――穂村弘

コメントをいただいて、飛び上がって喜んだ岡本さん。「泥団子」という言葉に、こんなに感激したのは人生初です。この感謝をどうお伝えしようか…と悩んだ岡本さんが、感謝の返歌&返エッセイを書きました。

*   *   *

【穂村弘さんへ感謝の一首】
泥団子製造所ならその角を曲がった世間の隅にあります

今から8年くらい前の話。

その頃、少しだけ短歌に興味を持つようになっていた僕は、「ダ・ヴィンチ」という雑誌の「短歌ください」という短歌投稿コーナーを見つけます。

そこに掲載されている短歌を見て、これなら自分にも作れそうだ。ここに載りたい!

と思った僕は「短歌ください」に掲載されることを目標に、短歌を作りはじめました。

つくり始めたら、そんな簡単にはいかないことはわかったものの、毎月送り続けて、半年くらい経った頃。

僕の短歌がついに雑誌に掲載されました。

君が好き剛力彩芽よりも好き剛力彩芽はその次に好き

その歌に対して穂村弘さんが、こう評してくださいました。

 

「突き抜けたバカっぽさに惹かれます。」

 

突き抜けたバカっぽさとはあまり聞いたことのない表現で、とても嬉しい評でした。

そこで初めて穂村弘さんを知った僕は、穂村さんの短歌やエッセイを読むようになりました。

短歌はカッコよかったりおもしろかったり、エッセイは共感したりやっぱりおもしろかったり。

僕は穂村さんの作品を読むたびに、幸せな気分になっていました。

 

今回本を出すに当たって、いただけるかわからないけど、穂村さんに推薦コメントをお願いしてみましょうかという話になりました。

“あの”穂村さん!? 書いていただけるならこんなに嬉しいことはありませんが、面識のない僕の本に書いてくれるなんてことがあるのだろうか?

そう思っていたのですが、穂村さんは快く受けてくださいました。

しかも僕の8年前の短歌、

君が好き剛力彩芽よりも好き剛力彩芽はその次に好き

という短歌の本歌取りで

夜明けまえ剛力彩芽の本名は剛力彩芽とうなずきあった

という歌を作ってくださったことがあると教えてくださり、嬉しさのあまり、そこら中を飛び跳ねたくなりました。

ものすごい量の短歌を見ている穂村さんの印象に、僕の一首が残っていたなんて! とホクホクしていると、穂村さんから推薦コメントが届きました。

磨き抜かれた駄目さ、情けなさ、しょうもなさの輝き。
一つ一つのエピソードが泥団子の宝石だ!

8年前は“突き抜けたバカっぽさ”と評されましたが、今回は“磨き抜かれた駄目さ、情けなさ、しょうもなさ”と評していただきました。

成長してるのかしていないのか?

一貫性があるのかないのか?

わかりませんが、穂村さんに色々な“ぽさ”を感じていただけてるんだなあ、と天にも昇る気持ちです。

次に作品を見てもらう時にはどんな“ぽさ”がもらえるだろうか?

それを楽しみに、これからも泥団子を作り続けようと思います。

関連書籍

岡本雄矢『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』

このコーナーが本になります! 誰にでもあるこんなトホホ、あんなトホホ。でも、ここにあるのは、とびきりのトホホ。――あなたに明日笑ってもらうために、世界の片隅で、僕の不幸をつぶやいてみました。“歌人芸人"による、フリースタイルな短歌とエッセイ。 穂村弘さん、俵万智さん、板尾創路さん、絶賛!(イラスト:谷端実)

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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人の歌人芸人」として活動する著者。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。

バックナンバー

岡本雄矢 主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人の歌人芸人」

詠み始めるとなんでも”不幸短歌”になってしまうという特徴を持つ、「日本にただ1人の歌人芸人」。1984年北海道生まれ。吉本興業所属。コンビ名はスキンヘッドカメラ。角川短歌賞で予選通過。俵万智さんと対談も。読売新聞「読売歌壇」、日本経済新聞「日経歌壇」などの投稿欄に掲載。YouTubeで「芸人歌会」を開催。

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