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だから、あの人は嫌われる

2022.03.09 公開 ポスト

マスクをつけない困った人への「ベストな声かけ」とは? ポイントは「お願い」と「提案」の使い分け吉原珠央

「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年上梓した『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。

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コロナ禍で注意すべき言葉の使い方

新型コロナウイルス感染症が日常の生活に脅威を及ぼすようになった2020年以降、マスクを着けることや、咳やくしゃみをしたときのマナーをはじめ、多くの人が周囲の人の一挙一動に敏感になっていることを肌身で感じます。

また、新型コロナウイルス感染症によって大切な人を失ったり、生活が立ち行かないほどの大きな打撃を受けている人、感染後の後遺症に苦しむ人、医療従事者とそのご家族などへの配慮ある言葉選びについても気になるところです。

「このガム、味がよくわからないな……。俺、コロナかも!」「いっそのこと、コロナにかかって会社を休みたい」「コロナのおかげでマスクが飛ぶように売れてラッキーです」などと、ためらいもなく話している人たちがいるとすれば、それには紛れもない違和感や憤りを覚えざるを得ません。

新型コロナウイルス感染症によって、商売で利益が上がった人がいたとしても、「コロナのおかげで」という不謹慎な言い方よりも、「コロナの影響で」としたほうが知的で気遣いのある人として安心感を抱きます。

(写真:iStock.com/JoaBal)

先日は、通りかかったレストランの入口で、検温しなければいけないことに気づかず入店しようとした男性が、「検温しないと中には入れません!」と、かなり強めにお店の男性スタッフから呼び止められていたところを目にしました。

そのスタッフは、感染リスクへの危機感や責任感があってそのような声かけをしたのだとは思いますが、その声かけが「脅迫」のように聞こえるか、「協力の要請」に聞こえるかは紙一重です。

 

「あっ、恐れ入りますが一度、こちらで検温をさせていただけますか?」とやわらかなトーンで協力をお願いする姿勢であれば、相手に恥をかかせることなく、丁寧な依頼として伝わるはずです。

その逆も然りで、店員が入店するお客に消毒をお願いしたときに「もうやったよ」と苛立ちをあらわにする人がいると、なんとも心寂しく感じます。

感染リスクに対する気の緩みは命取りですが、命令口調や脅しているかのような伝え方は相応しくありません

 

私自身、マスクを着けずに、激しく息を切らして汗びっしょりになってジョギングをする人が至近距離で通過する際には恐怖を感じますし、条例によって歩きタバコが禁止されている区内でタバコを平然と吸う人とすれ違うときは、うんざりしてしまいます。

だからといって、そういう人たちに「マスクを着けてください!」「歩きタバコは条例違反です!」などと立ち向かっていくつもりは毛頭ないですし、関わりたくないというのが正直なところです。

「お願い」と「提案」の使い分け

このような、見知らぬ人による不快な出来事は、一瞬のこととしてやり過ごせるとしても、職場でマスクを着けずに会議に参加する人がいたり、しつこく飲み会に誘ってくる人がいたらどうでしょう。

同僚であったとしても、人によってはいいづらいこともあるでしょうし、相手が上司やお客様であれば、なおさら断りづらく、ストレスが溜まる一方になります。

職場にマスクを着けずに話しかけてくる人がいる場合、どう対応すればいいのかという質問を受けたことがあります。

(写真:iStock.com/vichie81)

「マナー違反ですよ。今すぐマスクを着けてください!」というのは、その後の関係性を考えると躊躇しますが、「あの、もしよろしければ、耳が痛くならないマスクの予備を持っているので、○○さん、ぜひ使ってみてください!」と優しいトーンで声をかけてみたらどうでしょう、と私は答えました。

「マスクを着けてもらう」という目的の達成と同時に、信頼関係までもが好転していく可能性もあります。

マスク一枚分のコストはかかってしまうかもしれませんが、一度、試してみる価値はありそうです。

 

あるいは、「私の席はエアコンの風が当たりやすくて、空咳が出ることがあるんです。私の飛沫が○○さんに影響を及ぼすことを考えると申し訳ないので、マスクを着けていただけると安心できるのですが、いかがでしょう」などと、相手の安全面を考慮した伝え方も効果的かもしれません。

もしそれでも「私はマスクが嫌いなんですよ」などといわれた場合には、「そうですよね。私もわかります。ただ、こういうご時世ですので、ぜひお願いできませんか?」と、堂々と伝えてみましょう。

なかなかいい出せない状況にいる方の場合は、相手の上司、そのまた上司に相談するなどして、ご自身、ひいてはご家族の身を守ってほしいと切に願います。

 

「お願い」と「提案」を上手に使い分け、丁寧さを忘れなければ、感染という脅威に私たちが大切にするものを奪われることはないと信じています。

関連書籍

吉原珠央『だから、あの人は嫌われる 対人関係がうまくいかない人の解決策』

「頼み事がうまくいかない」「心を開いてもらえない」など、「自分が嫌われている」と思った経験は誰にでもあるだろう。自分も知らないうちに無神経な言動をして誰かを傷つけていないか、一度振り返ってみることは有用である。そこで本書では、メールで相談に乗ってもらったのに「なるほど」だけの返信をする人や、独りよがりの励ましをする人、エレベーターでわざわざ操作パネルから遠いところに立つ人など「嫌われる人」の言動を詳細に挙げ、そういう人をどう扱うか、そして周囲から「必要とされる人」になるためにはどうすべきか、その考え方や手法を具体的に解説。

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だから、あの人は嫌われる

「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年、上梓した近刊『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。

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吉原珠央

イメージコンサルタント。プレゼンテーション、コミュニケーションをメインにしたコンサルティングを行うほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで、企業向け研修や講演活動を全国で実施。また、「ストレスフリー」をコンセプトにした化粧品・ファッションアイテムなどを扱う「PURA Tokyo」を立ち上げ、会社を経営。著書に『「また会いたい」と思われる人の38のルール』『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』『人とモノを自由に選べるようになる本』『自分のことは話すな』『その言い方は「失礼」です!』『だから、あの人は嫌われる』など多数。

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