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だから、あの人は嫌われる

2022.02.16 更新 ツイート

先輩に「了解しました」が失礼なのは、それ単体で使った場合 吉原珠央

「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年上梓した『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。

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気づかない間に相手を怒らせている?

仕事仲間でもある生真面目で仕事熱心なYさんから聞いた話があります。

以前、Yさんが勤めていた会社の同僚の方が、ご自身の転職のことで相談したいことがあると、Yさんに長文メールを送ってきたそうです。

そこで、Yさんはその内容を読んで色々と考え、それなりに長いメールを返信したのです。

(写真:iStock.com/Cunaplus_M.Faba)

相談事が書かれた長文メールを読むだけでも時間や労力を使いますが、なんとか力になりたいと、長い返信メールを送ってくれたYさんの存在は、元同僚の方にとっては心強かったはずです。

ところが、元同僚の方からの返信は、「なるほど。結局は、自分を信じて進むってことだね!」という一文だけだったというのです。

 

なぜ「ありがとう」という言葉がどこにもないのか。そして、相手は元同僚のことを思って長文メールを送ったのに、それに対して一文しか返信しないということに対し、思わず私は「それはあんまりですね」と口にしてしまいました。

一方的に自分が頼み事、相談をしているのに、「なるほど」「わかりました」などという一言で片づけてしまうのは、あまりにも厚かましく、無作法なことだと思われてもおかしくありません。

 

会社で先輩に質問をして関連する資料を添付してもらい、細かくメールで説明を受けたというのに、「了解しました」だけの返信をする人もいます。

「なるほど」「了解しました」というのは、相手に手間を取らせた人が発する言葉としては相応しくないものだということを心得ておくべきです。

「了解しました」というのは、丁寧語としては誤りではありません。ただ、自分が依頼したことを実行してくれた人に対しては、お礼の言葉を最初に伝えるほうがいいでしょう。

 

お礼の言葉を伝えない例として、商品を購入するお客様が、「Suica(電子マネーのスイカ)でも支払えますか?」と聞くと、「大丈夫です」とだけ答える店員もいますが、「はい、ご使用いただけます。ありがとうございます」という返答のほうが状況に合っていて丁寧です。

そこで、「なるほど」「了解しました」「大丈夫です」などという言葉を単体で使うのは封印し、次のように、ねぎらいの言葉や感謝の言葉を活用してみるのはいかがでしょうか。

相手へお礼を伝えるときの例文

・「お疲れのところ、長いメールを読んでくださっただけでもありがたいのに、○○さんからの元気の出るお言葉の数々に感謝しています」

・「○○さんのおかげで、暗かった気持ちを少し前向きにすることができて、本当に助かりました。お忙しい中、親身になって話を聞いてくださいまして、ありがとうございました」

・「ご経験豊富な○○さんから、たくさんのヒントをいただきまして、本当にありがとうございました。『期限を決めて問題を書き出す』というアドバイスは、早速やってみたいと思います」

ポイントは、相手の名前を文章に組み込むことで「あなたから教えてもらったことを大事に受け止めています」というメッセージ性を強めること。

そして、何か一つは相手からのアドバイス内容を具体的に引用し、相手の厚意を今後に活かしていきたいという意思を見せることです。

「お疲れのところ」「お忙しい中」等々、相手が自分に費やしてくれた時間に対する感謝の言葉もお忘れなく!

(写真:iStock.com/waewkid)

いうまでもないことですが、社内で先輩や上司から、「先程の件で今すぐ、お客様に訂正のメールを送ってください」「明日午前着で、新商品を10箱、以下のお客様へ送る手配をお願いします」などという仕事の指示に対しては、「了解しました」「承知しました」といった言葉を用いても問題ありません

ただ繰り返しますが、相手が自分のために時間や労力を使ってしてくれたことに対して「なるほど」「了解しました」といった一言は、「なんだか偉そうだな」「今後は、この人のためにここまでする必要はないな」などと相手に思わせてしまいます。

「なるほど」「了解しました」という一言を「ありがとうございます」に変えて、目の前の大切な人との距離感をぐっと近づけていきましょう。

関連書籍

吉原珠央『だから、あの人は嫌われる 対人関係がうまくいかない人の解決策』

「頼み事がうまくいかない」「心を開いてもらえない」など、「自分が嫌われている」と思った経験は誰にでもあるだろう。自分も知らないうちに無神経な言動をして誰かを傷つけていないか、一度振り返ってみることは有用である。そこで本書では、メールで相談に乗ってもらったのに「なるほど」だけの返信をする人や、独りよがりの励ましをする人、エレベーターでわざわざ操作パネルから遠いところに立つ人など「嫌われる人」の言動を詳細に挙げ、そういう人をどう扱うか、そして周囲から「必要とされる人」になるためにはどうすべきか、その考え方や手法を具体的に解説。

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だから、あの人は嫌われる

「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年、上梓した近刊『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。

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吉原珠央

イメージコンサルタント。プレゼンテーション、コミュニケーションをメインにしたコンサルティングを行うほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで、企業向け研修や講演活動を全国で実施。また、「ストレスフリー」をコンセプトにした化粧品・ファッションアイテムなどを扱う「PURA Tokyo」を立ち上げ、会社を経営。著書に『「また会いたい」と思われる人の38のルール』『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』『人とモノを自由に選べるようになる本』『自分のことは話すな』『その言い方は「失礼」です!』『だから、あの人は嫌われる』など多数。

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