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『北の国から』黒板五郎の言葉

2021.10.17 更新 ツイート

「北の国から」放送40周年記念。今、噛みしめる黒板五郎の言葉。

「今年一年の君たちのことを――父さん、一生忘れないだろう」 幻冬舎編集部

生きるべき“座標軸”を示した奇跡のドラマ「北の国から」放送40周年記念。黒板五郎が過ごした20年の日々を、追体験する1冊となる、『『北の国から』黒板五郎の言葉』より、あの、名言の数々をご紹介します。

北の国から 第7回

五郎が山仕事に出るようになった。純と蛍は下校後、中畑和夫(地井武男)の家で五郎の帰りを待つ。中畑家には電話があり、純は母の声が聞きたくて無断でかける。蛍 もまた学校の電話を使ってしまった。

蛍「蛍──あやまることがある」
五郎「──(見る)何だ」
蛍「蛍──母さんにないしょで電話した」
ギクッと見る純。
蛍「学校の電話で、こっそりかけた」
五郎「──―」
蛍「ゴメンナサイ」
純。 ──ギュッと目を閉じる。 間。
五郎「そうか」
蛍「───」
五郎「母さん──何ていってた」
蛍「元気でやってるかって」
五郎「何て答えた」
蛍「元気でやってるって」
五郎「よかったな」
蛍「───」

五郎「母さんきっと──よろこんでたろう」

*   *   *

北の国から 第8回

富良野で初めて迎えた大晦日の夜。五郎は純と蛍を富良野の街の灯りが見える丘の上 に連れていく。

五郎「父さん、──君たちに感謝している」
二人「───」

五郎「今年一年の君たちのことを──父さん、一生忘れないだろう」

二人「───」
五郎「父さんこれまでお前に対して、ていねいな言葉でいつもしゃべってきた」
純「───」
五郎「そうするつもりはなかったが──いつからかそういう習慣ができちまった」
純「───」
五郎「でももうやめる」
純「───」
五郎「いまからやめる」
純「───」

五郎「だからお前も──。いっしょにやめろ」

関連書籍

倉本聰/碓井広義『『北の国から』黒板五郎の言葉』

金なんか望むな。倖せだけを見ろ。 そして謙虚に、つつましく生きろ。 我々が生きるべき“座標軸"を示した奇跡のドラマ『北の国から』放送40周年記念。 田中邦衛氏演じる黒板五郎が過ごした20年の日々を、名場面と名セリフで追体験する1冊。 「夜になったら眠るンです」 「人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない」 「人を許せないなンて傲慢だよな」 「男が弱音をな――はくもンじゃないがな」 「疲れたらいつでも帰ってこい 息がつまったらいつでも帰ってこい」 「男にはだれだって、何といわれたって、戦わなきゃならん時がある」 「お前の汚れは石鹸で落ちる。けど石鹸で落ちない汚れってもンもある」 黒板五郎は決して饒舌ではない。むしろ無口な男だ。しかし、五郎が発する言葉だけでなく、度々の沈黙の奥にも、語り尽くせない喜び、悲しみ、悔しさ、そして愛情が溢れている。そこに込められた、家族と周囲の人たちに対する熱い気持ちは普遍的なものであり、古びることはない。(「おわりに」より) 1981年10月にスタートして82年3月末に全24話で放送を終えた『北の国から』と、83年〜2002年に放送された8本のスペシャル全話からピックアップした、現代人に響く黒板五郎の名セリフ。

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