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皇室入門

2020.09.25 公開 ポスト

天皇陛下は学生時代、テムズ川の水運史を研究していた椎谷哲夫

昨今、国民的議題となっている皇位継承問題。「女性天皇」と「女系天皇」の違いなど、わかっているようでわかっていない部分も多いでしょう。ジャーナリスト、椎谷哲夫さんの新書『皇室入門』は、皇室の歴史から制度、宮内庁の役割、祭祀、元号、皇位継承問題の論点まで、皇室について幅広く網羅した入門書。日本人なら知っておきたい知識と教養が身につく本書から、一部をご紹介します。

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「テムズ川の水運史」を研究

皇太子徳仁親王は昭和35(1960)年2月23日、当時の皇太子明仁親王と美智子妃の第一子として宮内庁病院で誕生された。ご懐妊に際しては美智子妃の希望で、一般の妊婦さんと同じように母子手帳が交付されて話題になった。

(写真:iStock.com/leolintang)

お誕生から7日目に祖父にあたる昭和天皇が浩宮徳仁と命名された。浩宮は称号で徳仁がお名前だ。「浩宮」は四書五経の『中庸』にある「浩々たる天」、お名前の「徳仁」は同じく「聡明聖知にして天徳に達する者」を典拠としている。

浩宮さまは幼稚園から大学まで学習院で学ばれ、高等科時代には高校の授業以外にも、いわゆる「帝王学」の一環として御所で御進講をうけ、『古事記』や『日本書紀』『万葉集』『平家物語』などの神話や歴史書、さらには文化人類学や国際関係などについて幅広く学習された

学習院大学文学部史学科に進学されてからは音楽部に所属してヴィオラを担当。在学中の昭和55(1980)年2月の20歳の誕生日に「成年式」を行われた。昭和57(1982)年春に同大学を卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程に進まれ、中世の交通史を中心に研究された

昭和58年から昭和60年にかけて、英国オックスフォード大学のマートンカレッジに留学しテムズ川の水運史について研究された。帰国後に大学院に戻り、修士号を取得された。平成4年から現在まで、学習院大学史料館の客員研究員を務められている。

環境問題や自然災害の研究も

皇太子さまは天皇に即位されてからも、お忙しいご公務の合間を縫って「水」にまつわる研究を深めていきたい意向と言われる。

その水に関する研究は、かつて独身の頃に情熱を傾けられた「水上交通」や「水運」に留まらず、環境問題や気象、災害、衛生などにも広がっており、研究が世界の平和にも貢献できることを望んでおられるという。私たち国民が、昭和天皇を彷彿とさせる学者天皇の姿を目にする機会も増えることだろう。

(写真:iStock.com/kuppa_rock)

昭和64(1989)年1月7日、昭和天皇の崩御を受けて父君の皇太子明仁親王が即位されたのに伴って皇太子となり独立された。平成2年秋に今上天皇の即位の礼や大嘗祭が終わり、翌3年2月の31歳の誕生日に「立太子礼」が行われた

天皇の国事行為としての「立太子宣明の儀」や「朝見の儀」「宮中饗宴の儀」があり、宮中三殿でも立太子に伴う儀式が行われた。現代では「皇嗣(皇位継承順第一位)たる皇子」はおのずと皇太子となるが、歴史的には立太子礼を経て初めて皇太子となる定めとなっていた。

立太子礼では宮中の伝統にならって今上天皇から皇太子の護り刀である「壺切御剣」が授けられた。これは平安時代の寛平5(893)年の敦仁親王(醍醐天皇)の立太子に際して宇多天皇が剣を授けられたのが最初と言われている。

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この続きは幻冬舎新書『皇室入門 制度・歴史・元号・宮内庁・施設・祭祀・陵墓・皇位継承問題まで』をお買い求めください。

関連書籍

椎谷哲夫『皇室入門 制度・歴史・元号・宮内庁・施設・祭祀・陵墓・皇位継承問題まで』

平成31年4月30日をもって今上天皇は退かれ上皇に、皇后陛下は上皇后に就かれる。翌5月1日に皇太子殿下が第126代天皇として即位される。江戸時代の光格天皇以来202年ぶりとなる今回の譲位を前に、世界でも類を見ない極めて永い歴史を持つ皇室の制度から元号まで、常識として知っておきたい基本を紹介。天皇のお務め、宮内庁の役割、皇室警備の実態、宮中祭祀や陵墓、そして皇位継承問題の論点まで、硬軟織り交ぜて幅広く網羅する、元宮内庁担当記者による入門書決定版。

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皇室入門

昨今、国民的議題となっている皇位継承問題。「女性天皇」と「女系天皇」の違いなど、わかっているようでわかっていない部分も多いでしょう。ジャーナリスト、椎谷哲夫さんの『皇室入門』は、皇室の歴史から制度、宮内庁の役割、祭祀、元号、皇位継承問題の論点まで、皇室について幅広く網羅した入門書。日本人なら知っておきたい知識と教養が身につく本書から、一部をご紹介します。

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椎谷哲夫

1955年、宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京新聞(中日新聞東京本社)入社。編集局社会部で警視庁、宮内庁、旧運輸省を担当。宮内庁では5年余にわたり昭和天皇崩御や皇太子ご成婚などを取材。休職して米国コロラド州の地方紙でインターン記者研修後、警視庁キャップ、社会部デスク、警察庁を担当。40代で早大大学院社会科学研究科修士課程修了。総務局、販売局勤務を経て、現在関連会社役員。著書に『敬宮愛子さまご誕生』がある。

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