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ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること

2018.09.21 更新 ツイート

投資の神がこっそり教える「ブライダル業界」注目6社苦瓜達郎

 6年連続で「R&Iファンド大賞」受賞、直近の運用成績はなんと「年44.3%」を誇るカリスマファンドマネジャー、苦瓜達郎氏。そんな氏が満を持して発表した著書が、『ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること』だ。

 多くの人が見逃している優良中堅企業=「すごい会社」を見つけるにはどうしたらよいのか? そして、投資で成功するにはどんなことを心がければよいのか? 本書の中から抜粋してご紹介します。

iStock.com/metamorworks

「ブライダル業界」のここがすごい

 中堅企業が活躍しているニッチな業界として取り上げたいのは、ブライダル業界です。

 株式市場では、通常、ブライダル業界への評価はあまり高くありません。これはやはり「少子化」という言葉の強烈さによるものでしょう。市場全体では大きく伸びることが見込めないため、どうしても業界として見捨てられがちになるのです。

 私がブライダル業界に注目してきたのは、これほどニーズの細分化で勝負してきた業界もなかなかないと思うからです。

 結婚式というのは、人によって望む雰囲気や規模などが大きく異なるものです。

 たとえばホテルで結婚式を挙げるとしても、外資系の高級シティホテルがいいという人がいれば、日本の伝統あるホテルがいいという人もいますし、テーマパークに隣接しているようなホテルを選ぶ人もいるでしょう。

 また、一口に「シンプルでアットホームな結婚式がいい」といっても、その「シンプル」や「アットホーム」のニュアンスは、人によって大きく異なります。

 そういった非常に多様で細分化しているニーズに対し、ブライダル業界は一つひとつを汲み取り、各社が独自路線を歩んできているといえます。

 上場企業でいえば、老舗はワタベウェディング(証券コード4696)です。

 昔は互助会直営の披露宴会場やホテルでの結婚式が一般的でしたが、もともと貸衣装が本業であったワタベウェディングは、海外での挙式という新しい結婚式の形を提案しました。

「海外での挙式なら身内だけ呼べばよく、新婚旅行とも一体化できるので実はお得」というアプローチで、海外に専用チャペルをつくるなどして、差別化を図ってきたわけです。

独自の強みを持つ企業たち

 その後、レストランウェディングという形態が現れ、その次にやってきたのがハウスウェディングブームでした。アメリカの青春ドラマに出てくるような世界観のゲストハウスを借り切ってひらく結婚式です。

 そのパイオニアであり一世を風靡したのが、テイクアンドギヴ・ニーズ(証券コード4331)です。

 そして、テイクアンドギヴ・ニーズが急速な規模拡大を目指してハウスウェディング用の施設展開を進めるなか、より建築コストをかけた大型施設で、いわば「本物志向」のハウスウェディングを望む人をターゲットとして差別化を図ったのが、ツカダ・グローバルホールディング(証券コード2418)でした。

 一方、ハウスウェディングを地域密着で展開したのはアイ・ケイ・ケイ(証券コード2198)。都心部のハウスウェディングは列席者が少ない傾向がありますが、地方では親類縁者のつながりの強さなどから、結婚式には多くの人を招くのが一般的です。

 同社はそういったニーズに合わせた展開や、愛知や高知など、結婚式により多くのお金をかける文化がある地域をターゲットにすることで成長しました。

 同様に、中京圏で地域密着展開を行っているブラス(証券コード2424)も顧客とのコミュニケーションを綿密に行うことで満足度を高め、高い稼働率を実現しています。

 このほか、「遠方からの列席者になるべく負担をかけたくない」というニーズに応え、東京駅などターミナル駅のそばにあるビルのなかに式場を展開したエスクリ(証券コード2196)も、一時は大きな注目を集めました。

 同社が積極的な展開を図ったのが、リーマン・ショック後の不況期でビルのテナント料が安かった時期に重なったこともあり、急成長したのです。

「衰退産業」にあえて目をつける

 ざっと主な上場企業だけを見てきましたが、こうして各社の取り組みを確認すると、非常に幅広いニーズがあるなかで、それぞれが独自の強みを打ち出してきたことがおわかりいただけるでしょう。

 各社と面談してきた経験からは、それぞれの経営者のキャラクターが、各社のオリジナリティにつながっているように思います。

 イケイケのベンチャー経営者や、元リクルートでゼクシィの敏腕営業マンだった人など、バックグラウンドの多様性が、それぞれの経営に生かされているのが業界の多様性の背景にあるのかもしれません。

 ブライダル業界は、デフレ時代を必ずしも価格を下げることなく乗り切り、むしろ収益性を高めて成長を成し遂げた業界といえます。

 結婚式というものは通常、一生に何度も行うものではありませんから、「前回はよかった、今回はイマイチだった」というような、比較によってコストパフォーマンスを評価するのが難しいという特性があります。

 そのため、「勝ちパターン」を見つけ、ユーザーから選ばれるだけのものを提供できる企業であれば、利幅を大きくできる面もあるのです。

 ブライダル業は衰退産業のように見ている人が多いと思いますが、生き残っている企業のなかに高収益なビジネスを展開しているところがあることに気づけば、投資対象としての可能性も出てくるのではないかと思います。

◇ ◇ ◇

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苦瓜達郎

大和住銀投信投資顧問のシニア・ファンドマネジャー。1990年、東京大学経済学部卒業。大和総研を経て、2003年より中小型株ファンドの運用に携わる。格付投資情報センター「R&Iファンド大賞」国内中小型株式部門において、2012~2017年の6年連続で「最優秀ファンド賞」「優秀ファンド賞」を受賞。

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