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〈狂わずして何が人生〉著者インタビュー

2013.12.11 更新 ツイート

特集〈狂わずして何が人生〉著者インタビュー

踏破率90.2%!電車の虜になった男の生き様(第1回)杉山淳一

杉山さんが先頃、上梓した『ぼくは乗り鉄、お出かけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』。全国の路線をほぼ網羅する杉山さんならではの、安くて楽しい、そして美味しい鉄道旅が写真入りで紹介されています。
 そもそも杉山さんはなぜ「乗り鉄」になったのか? なぜ人はそこまで好きなものにとり憑かれるのか? 第1回はその原点に迫ります。


 電車の記憶は「不安」とともに

――杉山さんのいちばん古い電車の記憶というのはどんなものですか。

杉山 最初の記憶で覚えているのは4歳くらいです。祖父と出かけた時の湘南電車ですね。4人がけのボックスシート。それがまず珍しい。どこかの駅で長い間停まっているあいだに、爺ちゃんが「待ってろよ」と突然いなくなって。「え、なんで?なんで?」と不安な記憶とともに、よく覚えています。爺ちゃんは駅弁を買いに行っただけなんですけどね。今思うと、乗り鉄っぽい、最初の旅の記憶はそこだなと。

――楽しい、という記憶ではない。でも電車は小さい頃から好きだった……。

杉山 男の子の好きな乗り物って、親や環境に影響されますよね。僕らの世代は「三(さん)ない運動*」とかあって、男の子が好きなバイクはけっこう悪者扱いされていました。普通の家の子が「バイクに乗りたい」と言うと親に反対されて、理解がある家でないとバイクには乗れない。車は、お父さんがドライブに連れていってくれていたような家の子供だと好きになる。で、うちの場合は、貧乏でバイクも車もなかったので(笑)、出かけるといえば電車しかない。それで、乗り物の中でも電車に興味が向かっていったんじゃないかなあと思います。 (*三ない運動:「〜しない」のスローガンを掲げた運動。バイクなら「免許をとらない」「乗らない」「買わない」)

 

 

 

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杉山淳一

1967年、東京生まれ。都立日比谷高校、信州大学経済学部卒。PC系出版社に入社し、ゲーム雑誌の広告営業を経てフリーライターとなる。近所を走る東急池上線の踏切音を子守唄として育ち、小学生で「乗り鉄」に目覚めて東急電鉄を完乗。現在の踏破率は日本全国鉄道網の約90%で、廃止された路線を含め累計27467.9kmを踏破。著書に『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』、ゲーム『A列車で行こう』シリーズ公式ガイドブックなど。

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