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おしゃれはほどほどでいい

2019.11.13 公開 ポスト

帯コメントは、のんさん。「最少の努力」で「最高の私」になる方法野宮真貴

元ピチカート・ファイヴのボーカルでシンガーの野宮真貴さんの『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』が、このたび文庫になりました。帯にはのんさんがこんなメッセージをくださいました。

「美しくてチャーミングな野宮さんが“ほどほど”でいいと言ってくれるなんて、心が休まります。
私も明日から自信を持って出かけられそうです。」――のん(女優)

発売を記念して、本書の一部を抜粋してお届けします。

私が続ける特別じゃないこと

「美しく健康で、おしゃれでいるために、野宮さんが続けていることは何ですか?」

こんな質問をよく受けます。

「特に何も……」

私の答えはいつも同じ。インタビュアーは肩透かしを食らったような表情になります。でも謙遜でも見栄でもなんでもなく、取り立てて人にお伝えするようなことがないので、こう答えるしかないのです。

体幹トレーニングとか、玄米食とか、低糖質ダイエットとか、特別なエステとか、雑誌に取り上げて面白いようなキャッチーなことは何もしていません。しかも白湯とか温野菜とか、健康に良さそうだけれど味気のないものは、私にとっては「つまらない食べ物」としてあまり興味がないのです。

でも、何度も同じ質問を受けるので、改めて考えてみました。

本当に、私は何もしていないのか?

「何もしていない」の意味は「特別なことは何もしていない」ということ。私はもしかしたら、「特別じゃない何か」を毎日続けているのかもしれません。

歌手デビュー36年、57年間生きてきた私が心がけていることは、いつも「今が最高の私」と言える自分でいるということです。

人前に出る歌手という仕事を生業(なりわい)にしていることもあり、常に今のベストで勝負する必要に迫られます。

そのためには、年を重ねることで変化する身体からだや気持ちを客観的に観察して、おしゃれやメイクや美容によって自分を絶えずアップデートしていくこと、それを休まず続けていくことが大事です。

でも、続けることは本当に難しい。面倒くさいし、疲れます。年を重ねるとなおさらおっくうになります。

私はシンガーになりたての若い頃、「嫌いな言葉は、努力・忍耐・根性」などと粋がっておりました。

50代も後半に差し掛かった今は、本当に「努力、忍耐、根性」とは縁がなくなってきました。努力しなくては手に入らないものはもう欲しくないですし、辛いことなんて何ひとつしたくないですし、根性は好きなことをする時だけ発動するものになりました(年を重ねるごとに、自分に都合よく図々しくなるようです)。

目の前に未来が延々と続いている若い時は、“いつか”を夢見て、努力したり、忍耐したりするものですが、未来が永遠に続くものではないと気づいた私たち大人は、“いつか”のために今を犠牲にするわけにはいきません。

今の自分を愛し、今持っているものを十分に活(い)かし、今という時を大切にしたいと思うのです。

今回、『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』というタイトルをつけました。

「ほどほどでいい」という言葉には、いろいろな意味を込めています。

「ほどほど」とは「度を越さずに適切であること」です。

前作『赤い口紅があればいい』でお伝えしたように、美容もおしゃれも際限なく追求せずに、「ほどほど」に効率的で効果的なやり方で美人になって、余った時間とお金で他のことを楽しむ。その方がトータルで幸せだと思うのです。

人は物事を合理的に最少の努力でやろうとすると、一番大切なポイントが見えてきます。それはあなたの最大の魅力を上手に見せることかもしれませんし、逆に欠点を適切に隠すことかもしれません。

美容もおしゃれも(仕事もヘルスケアも、そしておそらく恋愛も)やりすぎたり、やらなさすぎたりするのもよくありません。過ぎたるはなお及ばざるが如し、無理がない「ほどほど」が一番上手くいき、一番長く続きます。

そして、「ほどほど」とは、「足るを知る」ということでもあります。お金、名声、恋人、美貌、上を見たらキリがない。私はこれでいい、と思わないと、幸せにはなれません。理想に向かって、ベストは尽くすけれど、「身のほど」という言葉があるように、どこかで自分のリミットをしっかり持つこと。この加減が大事ですし、その加減を楽しむのが人生です。

この本では、「今が最高の私」と言えるために、毎日している“特別じゃないこと”、努力・忍耐・根性なくしても、誰でもできる“普通のこと”を書いてみました。

もちろんこの本で紹介することを全部やる必要はありません。ひとつでもふたつでも、続けられそうなことがあれば「ほどほど」にやってみる、というくらいでよいのです。

関連書籍

野宮真貴『おしゃれかるた』

おしゃれな人、きれいな人は、いったい普段どんなことをしているの――? そんな疑問への答えを、年齢を超越した美しさと存在感で男女問わず魅了する、元ピチカート・ファイヴのボーカルでシンガーの野宮真貴さんが「おしゃれかるた」としてSNSに長く投稿してくださっていました。 このかるた、デビュー当時から現在に至るまでのさまざまな写真に、野宮さんが、普段から続けている、コーディネイトのヒント、小物の使い方、メイクのコツ、人生を楽しむ心構えを綴ったもの。このSNSで熱狂的なファンの支持を得ている人気コンテンツがようやく電子書籍としてまとまりました。SNSにはない、「恋愛かるた」もあらたに収録。見て楽しい、読んでためになる一冊です。ぜひ「一日一かるた」を始めてみてください!

野宮真貴『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』

この世の女性は、みんな“美人”と“美人予備軍”。大事なのは、美人に見えるかどうか。 赤い口紅で手に入る洗練とエレガンス。四十歳を過ぎると逆転するリアル美人と雰囲気美 人。美人は幸せの絶対条件ではない。だからお金と労力は無理なく。あとは自分の好きなことに使おう。永遠のおしゃれアイコンによる、効率的に美人になって人生を楽しむ法。

野宮真貴『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』

見た目を整えるために時間やお金をかけすぎるのはもったいない。 普段から効率的に自分をよりよく見せる方法を知っておくことが大事。 「いつも同じ服でいい」「いざという時は黒に頼る」「自分のトレードマークを作る」「赤い口紅を味方につける」etc…。<.br> 元ピチカート・ファイヴのおしゃれカリスマが伝授する、今の自分を愛し、今の自分を生かすコツ。

野宮真貴/ジェーン・スー『美人になることに照れてはいけない。 口紅美人と甲冑女が、「モテ」「加齢」「友情」を語る』

どうしたら女性であることを楽しめるのでしょうか? おしゃれをしたくとも恥ずかしかったり、他人の目が気になって好きな服も着れなかったり——。 『赤い口紅があればいい』で美人に見えるテクニックを明かしたシンガーの野宮真貴(口紅美人)と、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』で素直に女を楽しめないことをぼやいたコラムニストのジェーン・スー(甲冑女)が、「女」と「女の人生」の歩き方をとことん語り合います。

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野宮真貴

ピチカート・ファイヴ3 代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。2019年はデビュー38周年を迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。2012年から渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行っており、その集大成となるベストアルバム「野宮真貴 渋谷系ソングブック」(ユニバーサルミュージック)をリリースしている。野宮真貴をヴォーカリストに迎えた日本コロムビア時代のピチカート・ファイヴベストアルバム「THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001」がアナログ盤7inch BOXとCDアルバムが好評発売中である。

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