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整体の知恵から学ぶ、老いない体

2017.03.13 公開 ツイート

整体の知恵から学ぶ(3)

女性の乳首は冷やすほうがいい! 寺門琢己

整体には、体を若く魅力的に保つのに重要な性的能力を増進させる知識と生活術があります。老化を少しでも食い止め、健康長寿になれる方法を、整体師・寺門琢己さんの『老いない体』から4回にわたってご紹介します。 

  

乳首がうまく冷却できないと、キレやすくなる

 女性の唯一の弱点は、造血力が男性に劣ることです。これは、筋肉量の差によるもので、スポーツ競技が男女別に分けられるのもこの理由によります。

 筋肉量が少ない代わりに、免疫力は男性より高いのが女性の体の特徴です。
 赤ちゃんを産み育てる役割にふさわしい大量のコラーゲンが、脂肪とは別に体内でかなりのボリュームを占めています。
 老化しても男性より末長く元気な理由がそこにあります。そもそもが、バタバタ走り回ってコラーゲンをそぎ落とすことのないようにつくられている体なのです。

 特に生理中や排卵の時期は、あまり激しい動きができないようになっています。エネルギー消費を抑え、大きな怪我などをしないよう、体が守られているのです。

 鶏は卵を温めますが、人間の女性も、生まれつきセットされている卵巣内部の卵子を温めています。また、女性自身も温まることが大好きです。
 温泉、岩盤浴、サウナ、ヨモギ蒸しなど、女性に人気の「温めサービス」として古くから今も続くものが世界中に多数あります。

ただし、女性の体にも唯一、外部に出ている冷やすべき場所があります。
それは乳首です。

 乳首は赤ちゃんにお乳を吸われ、赤ちゃんの唾液が蒸発する気化熱によって冷却されます。また、乳首からは分泌液も出るなど、体そのものにも体温より温度を下げるシステムが備わっています。

 胸には乳腺をはじめ、多くのリンパ管が走っています。このリンパ管は、腋の下のリンパにつながっています。

 昨今はブラジャーの中で温められすぎて乳腺やリンパ管内の流れが悪くなり、乳腺炎、腋窩リンパ節炎などにつながり、乳がんの前段階の異常を誘発しかねない状況にあります。
 また、乳首がうまく冷却できないヒートアップした状態では、すぐイライラしたりストレスに過敏になり、卵巣や子宮の過熱にもつながり、キレやすい体になっています。
 女性にはぜひ、次のレシピをおすすめしたいと思います。

 

乳首冷却法
(1) 入浴時に、消毒済みの洗面器に冷水を張り、凍らせたアイスパックを入れる。
(2) ハンカチサイズの清潔な赤ちゃん用ガーゼを冷水に浸す。
(3) 乳首を中心に冷やしたガーゼを当て、乳房ごと下から持ち上げるように冷やす。
(4) ガーゼが冷たくなくなったら、また冷水に浸して繰り返す。
  これを左右5~10セット行う。
※面倒なときは、乳首に冷水シャワーを30秒×5セット繰り返す。これでも大丈夫です。バスタブ槽内に座り、上半身をバスタブの外に出して乳首のみに冷水シャワーをかけて冷やすと乳腺炎によいです。

 

膣湯温法
 入浴時に、膣内に湯が入るようにゆったり湯船につかる。半身浴や、腰骨から下だけを温める腰湯などもおすすめです。

 

次回は、3月16日公開予定です。この連載は、『老いない体』の試し読みです。

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寺門琢己

1964年生まれ。東洋鍼灸専門学校在学中から整体の活動をはじめ、卒業後、国家資格を取得。東京・代々木のZ-MON(ゼモン)治療院を主宰。快適なからだ生活のために、日々さまざまなからだとの対話を続ける。

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