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仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

2016.05.06 公開 ツイート

第5回

筋トレもビジネスも成功の方法論は同じ 山本ケイイチ

●よりシンプルに、よりショートに

 ジムに長居しない。これもトレーニングを続けるうえで重要なポイントだ。

 トレーニングは集中してさっさと終わらせるように「意識」する必要がある。

 私の場合、かなりトレーニングに体が慣れているので、特にウォーミングアップはしない。いきなり本番に入って、全トレーニング工程は40分程度で終了する。

 トレーニング初心者は覚えることも多いだろうから、最初のウォーミングアップからクールダウンまで、1時間以上かかってしまうだろう。しかし時間をかければいいというものではない。トレーニングの効果は集中度に比例する。ダラダラしていたら、トレーニングの質は低下する一方だ。

 実際、多くの優秀なボディビルダーは、1回のトレーニング時間は1時間ぐらいだ。そのうち本当に集中しているのは正味30分ぐらいだろう。それ以上やっても集中力は続かないと思う。

 よく「気合があれば、集中力は続くんだ」というような根性論を言う人がいるが、現実問題として、とても続くものではない。集中できないからといって総トレーニング時間を延ばして補おうとしても効果は上がらない。

 1時間なら1時間とタイムリミットを設定し、絶対に延ばさないという決まりを自分のなかでつくっておく。そうすれば、「無駄は徹底的に省かなければ」いう意識が働き、一つひとつの動作に集中できる。荷物も減る。それがトレーニングの効果を最大限に引き出すコツであり、同時に継続のためのコツでもある。

 よりシンプルに、よりショートに。これが私のトレーニング哲学だ。

* * *

 いかがでしたか。「体を鍛える必要は感じるけれど、なかなか踏み出せない」「フィットネスクラブに入ったものの、すぐ挫折してしまった」「ジムには通っているが、惰性になっている、マンネリ化している」――そんなみなさまのお役に立てたでしょうか。
 ご興味を持たれたら、ぜひ本のほうもお読みいただけると幸いです。

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仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

直感力・集中力が高まる。精神がタフになる。筋トレがメンタル面に大きな変化をもたらすメカニズムを解説。ビジネススキルとしての筋トレ論。

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山本ケイイチ

13歳のとき独学でトレーニングを開始。高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。初級偵察教育課程をトップで卒業し隊長賞受賞。除隊後、パーソナルフィットネストレーナーとして、プロのアスリートやダンサー、経営者、外資系エグゼクティブなどを指導。ハードなトレーニング経験と最新の運動生理学・脳科学に基づいた独自のトレーニング理論が高い評価を得て、指導依頼が殺到する。東日本大震災後、宮城県石巻市雄勝町に移住。

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