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「おしゃれな人」はおしゃれになろうとする人

2016.02.25 更新 ツイート

第7回

とにかく写真を撮ってもらう。
不意の瞬間を逃さずに
大草直子

人気スタイリスト大草直子さんの文庫最新刊『「おしゃれな人」はおしゃれになろうとする人』(2月9日発売)より、試し読みをお届けします。春に向けて、「おしゃれ心」を高めませんか。
 

とにかく写真を撮ってもらう。
不意の瞬間を逃さずに

 2年近く続いているブログで、その日のスタイリングを写真でアップするようになってから、私のおしゃれ偏差値が間違いなくアップした。それは自分でそう思うだけではなく、周囲の人からも言われるから、きっと正しい……はず。その理由は、ほぼ毎日撮っている写真にある――と思います。
 前日の夜、ベッドの上に次の日着る服やバッグ、ときにはアクセサリーまで並べてみて、次の日は当然その着こなしで出かけるわけですが、実際に着て、さらに写真を撮ると、平面で見ていただけではわからなかったことが、見えてきます。それは、鏡で見るのとも違う、3Dでの確認作業。「バッグとパンツの色みが違っていた」、もしくは「ワンピースの丈と靴のボリューム感のバランスが悪い」などなど。
 このことに気づいてから、トークショウで着用するコーディネートや、結婚式の二次会のドレスアップなども、すべて写真で確認するようになりました。夫や子供に頼んで、着たところを、さまざまな角度から。「はい、チーズ」ではなく、不意な一瞬を狙ってもらうのです。ウエストとヒップはきれいに収まっているけれど、背中がちょっぴりパツパツに見えるワンピースや、ヒップ部分が「余ってしまっている」パンツなどは、そこでふるいにかけられ、「着ないアイテム」のリストに入ることになります。
 私の場合――例えば、お気に入りのイタリアメイドのシンプルなワンピースは、そうした作業を経て、残念ながら知人にお譲りすることになった1着。ノースリーブの何の装飾もないシンプルなドレスは、正面、さらにサイドから見ても、とてもしっくり私のボディラインになじんでいましたが、そこには死角が! おそらくヒップラインが合っていないからでしょう。後ろのスリットが大きく割れて、広がっていたのでした。無理して着られないこともないけれど、そのスリットからのぞく脚は、全くエレガンスからは程遠いし、何より自分自身が気になってしまうのがNG。
 こんなふうに、どこから飛んでくるともわからない、無数の人々の不意の視線を切り取る――それが、写真。だまされたと思って、是非一度やってみてください。知りたかったことも、気づきたくなかったことも、見えてくるはずです。
 

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大草直子

1972年東京生まれ。スタイリスト、エディター。『おしゃれの手抜き』『「おしゃれな人」はおしゃれになろうとする人』『「明日の服」に迷うあなたへ』など著書多数。2015年よりウェブマガジン「mi-mollet」の編集長を務める。

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