2026年5月の発売以来、「読後、大切な人に会いたくなった」「溢れる涙が止められなかった」という声がいまだ次々と寄せられている長編小説『タイム・アフター・タイム』。
その魅力をお伝えする不定期配信の「TAT通信」第3号をお届けします。
536ページを彩る、あの人、この人
先に言い訳しておきますと決して暇なわけではないのですが、ふと気になって『タイム・アフター・タイム』には登場人物が何人いるのか数えてみました(名前のある人限定)。
結果は、私の数え間違いでなければ46人! さすが、二十数年の時間(とき)を往復しながら初恋と再会を描く536ページの物語です。編集中、登場人物紹介のページを作ろうかとも考えたのですが、どうしてもネタバレになりそうで断念したのを思い出しました。
そこで「TAT通信」第3号では、あの人この人を思い出しながら、独断と偏見で勝手にランキング! さっそくいってみましょう。
名も無き好人物 BEST 3
1位 タクシーの運転手
2位 蝶ネクタイのバーテンダー
3位 小野梨奈の思い人
実は名前のある46人以外にも、忘れがたい人物たちがいます。1位と2位は僅差。
あの場面で業務用ナッツを袋ごと差し出したバーテンダーも素敵ですが、ずぶ濡れの4人のためにあの運転手さんが車を停めてくれなければ、そもそもこの物語は始まっていないのです。
3位は「満腹の熊みたい」って言われたら、無条件で好人物認定しますよね。
こんな人いるよねー BEST 3
1位 中井チーフ
2位 花乃ちゃん
3位 秋元菜月
ちょっとイヤな奴ランキングになってしまった感がありますが、久遠(くおん)の上司・中井チーフは初登場から「くまモン柄のネクタイ」ですから、それだけでもう何かを感じますね。
花乃ちゃんは実際に会ったら意外と好きになるかもしれませんが、友達になるには覚悟が必要かも。クセ強すぎで2位。
既読の方は、3位が誰だか思い出せましたか?
スピンオフが読みたい BEST 3
1位 比嘉丈雄(チャンプ)
2位 野上洸一
3位 赤松峰子
(次点)優香
かなり意見が分かれそうなランキングですが、1位はやっぱりチャンプ! 人気ランキングでも間違いなく上位に食い込んできそうです。彼の人生を追えば映画だってできそうな気がします。
個人的には、2位の野上を主人公に短編小説なんてどうでしょう? いい彼女が見つかるといいな、と応援したくなります。
3位の赤松峰子(建築家)ならバリバリのお仕事小説でしょうか。優香だって捨てがたい。スピンオフだけで何冊もできそうです。
妄想していたら楽しすぎて、あっという間にページが埋まってしまいました。ぜひあなたの『タイム・アフター・タイム』BEST 3も教えてください。
TATの4ミリ!? 変型の謎
さて、今回は、ちょっとした豆知識を追加します。
重量:640グラム
寸法:188×132×34ミリ
突然ですが、本書のスペックです。さすがに536ページの上製本(ハードカバー)は「鈍器本」と呼びたくなる存在感ですね。この厚さに購入を躊躇する方もいるとか(涙)。
一般的な単行本は「四六判(しろくばん)」と呼ばれ、正寸は188×128ミリ。つまり本書は、横幅が通常より4ミリ大きいのです。なぜか?
分厚い本ほどページが開きにくくなり、ノド(本の綴じ目)部分の文字が読みづらくなるもの。そこで横幅を広げることで本を開きやすく、文字も読みやすくする。500ページを超えると知った進行担当N山が、そんな細やかな工夫を提案してくれたのでした。
たった4ミリ? と思うかもしれません。でも、このわずかな差が読書を快適にしてくれるのです。
それにしても、本の背にタイトルを横組みでレイアウトできる34ミリの厚さ。大作の証ですね。













