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TAT(タイム・アフター・タイム)通信

2026.10.09 公開 ポスト

総勢46人!? 勝手に登場人物ランキング!(著者非公認)幻冬舎編集部

2026年5月の発売以来、「読後、大切な人に会いたくなった」「溢れる涙が止められなかった」という声がいまだ次々と寄せられている長編小説『タイム・アフター・タイム』。

その魅力をお伝えする不定期配信の「TAT通信」第3号をお届けします。

吉田修一『タイム・アフター・タイム』絶賛発売中!

536ページを彩る、あの人、この人

先に言い訳しておきますと決して暇なわけではないのですが、ふと気になって『タイム・アフター・タイム』には登場人物が何人いるのか数えてみました(名前のある人限定)。

結果は、私の数え間違いでなければ46人! さすが、二十数年の時間(とき)を往復しながら初恋と再会を描く536ページの物語です。編集中、登場人物紹介のページを作ろうかとも考えたのですが、どうしてもネタバレになりそうで断念したのを思い出しました。

そこで「TAT通信」第3号では、あの人この人を思い出しながら、独断と偏見で勝手にランキング! さっそくいってみましょう。

名も無き好人物 BEST 3

1位 タクシーの運転手
2位 蝶ネクタイのバーテンダー
3位 小野梨奈の思い人

実は名前のある46人以外にも、忘れがたい人物たちがいます。1位と2位は僅差。

あの場面で業務用ナッツを袋ごと差し出したバーテンダーも素敵ですが、ずぶ濡れの4人のためにあの運転手さんが車を停めてくれなければ、そもそもこの物語は始まっていないのです。

3位は「満腹の熊みたい」って言われたら、無条件で好人物認定しますよね。

こんな人いるよねー BEST 3

1位 中井チーフ
2位 花乃ちゃん
3位 秋元菜月

ちょっとイヤな奴ランキングになってしまった感がありますが、久遠(くおん)の上司・中井チーフは初登場から「くまモン柄のネクタイ」ですから、それだけでもう何かを感じますね。
花乃ちゃんは実際に会ったら意外と好きになるかもしれませんが、友達になるには覚悟が必要かも。クセ強すぎで2位。
既読の方は、3位が誰だか思い出せましたか?

スピンオフが読みたい BEST 3

1位 比嘉丈雄(チャンプ)
2位 野上洸一
3位 赤松峰子
(次点)優香

かなり意見が分かれそうなランキングですが、1位はやっぱりチャンプ! 人気ランキングでも間違いなく上位に食い込んできそうです。彼の人生を追えば映画だってできそうな気がします。

個人的には、2位の野上を主人公に短編小説なんてどうでしょう? いい彼女が見つかるといいな、と応援したくなります。

3位の赤松峰子(建築家)ならバリバリのお仕事小説でしょうか。優香だって捨てがたい。スピンオフだけで何冊もできそうです。

妄想していたら楽しすぎて、あっという間にページが埋まってしまいました。ぜひあなたの『タイム・アフター・タイム』BEST 3も教えてください。

TATの4ミリ!? 変型の謎

さて、今回は、ちょっとした豆知識を追加します。

重量:640グラム
寸法:188×132×34ミリ

突然ですが、本書のスペックです。さすがに536ページの上製本(ハードカバー)は「鈍器本」と呼びたくなる存在感ですね。この厚さに購入を躊躇する方もいるとか(涙)。

一般的な単行本は「四六判(しろくばん)」と呼ばれ、正寸は188×128ミリ。つまり本書は、横幅が通常より4ミリ大きいのです。なぜか?

分厚い本ほどページが開きにくくなり、ノド(本の綴じ目)部分の文字が読みづらくなるもの。そこで横幅を広げることで本を開きやすく、文字も読みやすくする。500ページを超えると知った進行担当N山が、そんな細やかな工夫を提案してくれたのでした。

たった4ミリ? と思うかもしれません。でも、このわずかな差が読書を快適にしてくれるのです。

それにしても、本の背にタイトルを横組みでレイアウトできる34ミリの厚さ。大作の証ですね。

関連書籍

吉田修一『タイム・アフター・タイム』

解像度の高い人物たちと情景描写に惹き込まれ、 どんなに遠くてもなお鮮やかな恋の記憶が立ち上る。 ――松任谷由実(シンガーソングライター) こんなに泣いたら、きっと人生が変わってしまう。そんな恐怖とともに読み終えました。 ――金原ひとみ(作家) 『国宝』の著者、待望の最新作にして、 作家デビュー30周年記念作品! 眩しい夏の初恋と、二十年後の再会―― あの日、二人は何を守り、何を手放したのか? 純粋なものに向き合ってみたいと思った。 眩しいくらい純粋なものに向き合った時、自分の心がまだちゃんと動くのか確かめてみたかった。 『タイム・アフター・タイム』は私なりの純粋なものをたくさん詰め込んだ小説です。 ――吉田修一 「取り返しのつかない間違いをした。 でも、大切な人のそばからは離れなかった」 建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、高校の同級生だった久遠愛と再会する。二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、癒えない心の傷を抱えていた。 揺れ始める心はやがて、二十年数前の夏へと引き戻されていく。 青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、眩しさを見つめ返せない今――東京と長崎、現在と過去を往還しながら、痛みも後悔も優しさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。

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