夫と義母の介護を終え、67歳から始まった、イラストレーター本田葉子さんの一人暮らし。不安と楽しみが入り混じるなか、日々を支えてくれたのは、ふだん着のおしゃれと手作りだったといいます。家で、スーパーで、畑で、毎日着る服でワクワクしたい。そんなふうに一人を楽しむ本田さんの暮らしと工夫が詰まった新刊『70歳一人暮らし、ふだん着おしゃれが日々の杖』より一部をご紹介します。

一度は離れたけど戻ってきた!
なんといっても一番の日常着はジーパンだ。学生時代に比べたら、そりゃ足を通す頻度は格段に違うけれど、それでも尻馴染みのいい安心のパンツに違いないと信頼している。
一時その硬さが気になって離れたことがあった。多分、更年期の一環か? 肌が敏感になっていたのかもしれない。でも通り過ぎたらちゃんとリターンできた。
しかし、時代の流れなのだろうか、伸縮性のある生地で作られたジーパンが登場するようになったのだ。初めのうちはちょっとした違和感(ズルしてるような)があったけれど、一度体験してしまうとそのはき心地の良さにうっとりしたわ〜。
伸縮ジーパンを経て、今は普通の生地の2本をはき回している。ひとつはカーブパンツ、腰から太ももにかけてゆったりと弧を描くように広がるジーパン。そんなに伸びる生地じゃなくとも着心地がいい。ザラで購入したものだ。
もう一本は濃いインディゴブルーのストレート。ジーパンというより普通のパンツ寄りの気持ちではいている。
白Tシャツや綿シャツとジーパンは普遍の組み合わせだ。これがいつまでも似合っていたいなあ〜と心底願うけれど、〈似合っていたい〉とは着続けることでしかないのでは?と思いつく。ちょっとずつ形を変えてみたり、Tシャツになにかを足してみたりと、変わりゆく自分の顔や姿に合うようにする工夫かも。

量販店ではサイズ展開も豊富で、色んな形のお尻にもフィットするようになった。学生時代に比べたらジーパンも進化してるのね。昔ながらの王道のジーパンをはきこなせたらそれは素敵だ! でも伸縮性のある優しいものや、ゆったりしたものに包まれてもいい年代じゃない?と自分に許しを出す。
子どもの頃から今に至るまで、ずっとクローゼットに1本か2本はあったジーパンに寄せる信頼度は高いのだ!

70歳一人暮らし、ふだん着おしゃれが日々の杖

2026年9月16日発売『70歳一人暮らし、ふだん着おしゃれが日々の杖』について。












