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アルパカ通信 幻冬舎部

2026.03.07 公開 ポスト

LiLy『TOKYO LOVE? STORY』-LiLy 20周年! ホテルを舞台に繰り広げられる、6人の男女の恋愛模様アルパカ内田(ブックジャーナリスト)/コグマ部長

本読みのアルパカ内田さんと、幻冬舎作品を誰より愛する営業部のコグマ部長。

2人が、幻冬舎の新刊の中からお気に入りを選んで、おススメしあう、本コーナー!

今月のコグマ部長のおすすめはこちら。

(あわせて、アルパカさんがコグマさんにおススメした作品についても、お楽しみください)

【幻冬舎営業部 コグマ部長から、
アルパカ内田さんへオススメ返し】
LiLy『TOKYO LOVE? STORY

「一人でいるにはこの世界は広すぎて、ふっと力を緩めたら溺れてしまいそう」。
30 歳、自分の居場所を「人」ではなく「街」へと移そうと誓った綾華。
東京タワーが窓の端に見える部屋を借り、恋人と幸せな日々を送っていたが──。

一方、こちらの作品は東京に実在するホテルを舞台に繰り広げられる物語。

バレンタインデー。この日34歳になった綾華(彫り師)は恋人と参加する予定だったパーティに1人で出席することに。直前に恋人から別れを告げられたのだった。会場は青山グランドホテル。そこは4年前のバレンタインデーに当時の不倫相手と最後に泊まった場所だった。失恋のショックとかつての逢瀬の思い出に、綾華は激しく動揺する。そして、その会場に居合わせた遠山(会社経営/37歳)は、かねてからSNSを通じて一方的に憧れていた綾華を見かけ思い切って声をかけ、その夜には綾華にタトゥーを入れてもらう流れに。彫った文字は遠山が過去に捨てた自分の名前だった。

──といった具合に、6人の男女がこのホテルを起点としてそれぞれの物語を紡いでいく。部屋からオレンジ色の東京タワーが見えるマンション、インフルエンサーのきらびやかな日常、元ナンバー1キャバ嬢と、そのキャバ嬢にマチアプで繋がった医大生……。登場人物たちは、得たモノと同じかそれ以上のなにかを失いながら生きている。

本作はトレンドや流行りのモノを追いかけた情報小説とは違い、あくまでもこの街に生きる「人」を丁寧に描いたまぎれもない傑作だ。転んだり、迷ったりしながらも疾走する者たちのリアルな葛藤。まったく新しい着眼点から描ききった著者に感服しかない!

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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。

幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!

バックナンバー

アルパカ内田 ブックジャーナリスト

内田剛(うちだたけし)。ブックジャーナリスト。約30年の書店勤務を経て2020年2月よりフリーランスに。NPO法人本屋大賞実行委員理事で創立メンバーのひとり。文芸書をメインに各種媒体でのレビュー、学校や図書館でのPOP講習会などを行なっている。これまでに作成したPOPは6000枚以上で著書に『POP王の本!』『全国学校図書館POPコンテスト公式本 オススメ本POPの作り方(全2巻)』あり。無類のアルパカ好き。
Twitter @office_alpaka

コグマ部長

太田和美(おおたかずみ)。幻冬舎営業本部で販売促進を担当。本はミステリからノンフィクションまでノンジャンルで読みまくる。アルパカ内田(内田剛)さんとは同学年。巨人ファン。
Twitter @kogumabuchou

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