1. Home
  2. 読書
  3. 宮田愛萌1st写真集 Lilas
  4. 「30歳になる前に」宮田愛萌が“いま”を...

宮田愛萌1st写真集 Lilas

2026.02.05 公開 ポスト

「30歳になる前に」宮田愛萌が“いま”を残した理由宮田愛萌

「30歳になる前に、きれいな体を残しておきたい」。その思いが、宮田愛萌さんの1st写真集『Lilas』の出発点だった。約1年にわたるボディメイクと、6キロの増量。写真集に向けて体を整えていく時間は、自分の体と改めて向き合うひとつのきっかけにもなったという。撮影地に選んだのは、高校時代に短期留学をした思い出の地・セブ島。1st写真集『Lilas』には、その過程で見えてきた彼女の素直な気持ちが写し出されている。

(前後編の前編。後編は明日公開いたします)

*   *   *

タイトル『Lilas』に込めた、記憶の始まり

写真集のタイトル『Lilas』は、どこか柔らかく、耳に残る響き。その由来を尋ねると少し懐かしそうに、当時の記憶をたどり始めた。

「“リラ”って、私のイングリッシュネームなんです。高校生のときにセブ島へ“超”短期留学をしたのですが、その1週間のうち、3日目か4日目くらいに急に生まれて(笑)。誰かに呼ばれたわけでもなく、自分の中で勝手に出てきた名前なんですけど、そのときの思い出と一緒に、強く印象に残っていて」

もともとは、別のタイトル案も考えていたという。

「本当は、ひらがなのタイトルがいいなと思っていたんです。でも、母に相談してみると『作家としてのお仕事と区別するためには、英語のほうがいいんじゃない?』と言ってきて。たしかに、つくる側じゃない人の意見も大事だなと思っていると、母がふと思い出したかのように『リラがいいんじゃない?』と言ってくれたんです。私も『じゃあそれで』みたいな流れで決まっていって。結果的に、母の一言に背中を押されたかたちでしたけど、もともと気に入っていた名前だったので、ここで使えてよかったなと思いました。あとから調べたライラックの花言葉も“思い出”で、意外なほどしっくりきました」

「お尻をサッカーボールに!」──1年間のボディメイク

写真集の話が動き出したのは、撮影の約1年前。その頃から少しずつ体づくりを意識するようになっていた。

「ジム自体はそれ以前から通っていたんですけど、1年前くらいから“ボディメイク”としてちゃんと考えるようになりました。最初から目標はかなり明確で、お尻のラインをサッカーボールのようにするということ。トレーナーさんからも『一緒にサッカーボールにしていきましょう』と心強いリアクションをいただきました(笑)。この写真集にお尻のカットがあふれているのも、私からスタッフの皆さんに向けて『お尻いっぱい撮ってください』とお願いしたからなんです」

ただ、その道のりは決して順調とは言えなかったそうで。

「途中で首のヘルニアが悪化して、9月が撮影だったのに、6月と7月はほとんどトレーニングができなくなってしまったんです。8月から少しずつジムの回数を増やしても、週に1回行けるかどうか、みたいな感じでした。それでも思いがけない発見があって、トレーニングができなくても想像より筋肉が落ちなかったんです。よく『筋肉は裏切らない』という言葉を耳にしてきたけれど、そのとき初めて実感しました」

スパルタな食事管理と、6キロの増量

トレーニング以上に大変だったのが食事管理だった。今回の撮影に向けて、目標としていたのは“6キロ増量”。 語り口はユーモアいっぱいだが、その裏には相当な覚悟があったことが伝わってくる。

「体重でいえば普段より6キロも増やして写真集の撮影に臨みました。理想のスタイルを実現するためには、筋肉を増やさなきゃいけなかったので、トレーナーさんからの指示もかなり具体的かつ容赦がなかった。食事の写真を送ると、『あと一口食べてください』『炭水化物が足りません』と返ってくるんです。あるとき『ご飯が無理なら大福を食べてください』と言われ、『大福のほうが無理なんだけど』と(笑)。どうしても食べきれないときは、『胃がきつかったら胃薬を飲んでください』とのことで、おすすめのものまで教えてもらっていました。お腹がいっぱいな中でも、『じゃあ、もう一口だけいきましょう』といつも励ましていただいていました」

「太ること」への抵抗と、その先にあったもの

体重を増やすこと自体に長いあいだ抵抗があったという。

「もともと太っている自分が嫌で、ダイエットをして、一度はかなり体重を落とした時期がありました。そこからずっと、“太る”ことに対して不安があって。1グラムでも減らしたい、という気持ちが続いていたんです。でも、それをやめたいとも思っていました。だって、食べられるほうがいいじゃないですか。世の中にはおいしいものがたくさんあるし、ちゃんと味わえるほうがいいなと感じるようになって。少し体重が増えても、そんな自分も受け止められるようになりたかった。だから、たくさん食べて、その上で身体も肌もさらけ出して、きちんと撮ってもらおうと決めました」

過去に一度、“痩せた先”を経験したからこそ、見えてきたこともあった。

「頑張って体重を落としたけれど、思い描いていた体型にはならなかったんです。『あ、私は自分の理想にはなれないんだな』とそこで気づかされて。それなら、少し脂肪がついて柔らかそうな体のほうが、健康的に過ごせるし、長く生きられる。そう考えるようになりました」

完成した一冊を見たときの気持ちを尋ねると、少し考えてからこう話してくれた。

「前の自分よりはずっといいなって思いました。ちょっとぽよぽよしているけど、それも含めて可愛いなって。無理して作った感じじゃなくて、ちゃんと楽しそうに写っているのがよかったんです。数字とか、理想の体型とかじゃなくて、“いまの自分”をそのまま残せた感じがして。この写真集は、もっときれいになるためというより、『このままでもいい』って思えるようになるための一冊だった気がします」

取材・文/長嶺葉月 撮影/米玉利朋子(G.P.FLAG)

スタイリング/柾木愛乃 ヘア&メイクアップ/NAYA

カチューシャ¥14,300(THE HAIR BAR TOKYO)、イヤリング¥3,850(アプロ/ロードス)、ブーツ¥33,000(ダニエラアンドジェマ)、ワンピース/スタイリスト私物

関連書籍

宮田愛萌『宮田愛萌1st写真集『Lilas』』

作家、タレントとして活躍する宮田愛萌さんの1st写真集の発売が決定いたしました。 撮影地は、高校生の頃に短期留学をしたことがあるという常夏のリゾート・セブ島。もう一度セブに行きたい、という宮田さんの希望で、ロケ地を決定しました。 「30歳になる前にきれいな体を残しておきたい」というコンセプトで始まった今作。写真集に向けて約1年をかけてトレーニングを行い、女性らしいメリハリのある体を作り上げました。水着、ランジェリーの撮影も、楽しみながら行っています。また、ジプニーに乗ったり、留学中に食べられなくていつか食べたい!と思っていたというファストフード・ジョリビーを食べたり、お酒を飲んだり……、女性だけのチームだからこその「女子旅感」も感じていただける一冊になりました。 撮影は、女性のありのままの姿を切り取った作品で注目を集めるカメラマン・花盛友里さんが担当。宮田さんの素顔を、余すことなく撮影しています。 【宮田愛萌さんコメント】 せっかくこういうお仕事をしているのだから色々な姿を残しておきたい、と思っていました。それを『あやふやで、不確かな』でも大変お世話になった編集の方と一緒に作ることができて、なんて幸せなのだろうと思います。 私は、あまり自分の体型が好きではなかったのですが、こうしてみなさんと一緒に写真集というものに向けて頑張ってみると、そんなに悪いものではないなと思えました。 撮影の間ずっと楽しくて、楽しすぎてずっとわくわくしていたことが、見てくださったみなさんにも伝わったら嬉しいです。

{ この記事をシェアする }

宮田愛萌1st写真集 Lilas

宮田愛萌1st写真集『Lilas』のインタビューをお届けします。

バックナンバー

宮田愛萌

1998年⽣まれ、東京都出⾝。2023年アイドル卒業時にデビュー作『きらきらし』を上梓。そのほかの著書に『あやふやで、不確かな』『春、出逢い』『わたしのをとめ』『おいしいはやさしい』などがある。現在は⽂筆家・タレントとして⼩説、エッセイ、短歌などジャンルを問わず活躍。本に関連するトークイベントなどにも出演。

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP