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アルパカ通信 幻冬舎部

2026.01.06 公開 ポスト

相場英雄『ブラックスワン』- 事件の背後に中国政府の影!? スケール大の世界標準サスペンスアルパカ内田(ブックジャーナリスト)/コグマ部長

本読みのアルパカ内田さんと、幻冬舎作品を誰より愛する営業部のコグマ部長。

2人が、幻冬舎の新刊の中からお気に入りを選んで、おススメしあう、本コーナー!

今月のコグマ部長のおすすめはこちら。

(あわせて、アルパカさんがコグマさんにおススメした作品についても、お楽しみください)

【幻冬舎営業部 コグマ部長から、
アルパカ内田さんへオススメ返し】
相場英雄『ブラックスワン

台湾で暮らし、警護の仕事を請け負う元自衛官の城戸に娘から依頼が入った。友人の真衣を沖縄に連れて行ってほしい、と。真衣はカナダで応用化学を研究する大学院生。城戸が会うと、彼女は何者かに狙撃され……。

一方、こちらは本誌読者にはお馴染みの相場英雄氏による最新サスペンス。これを紹介せずに年を越せない傑作だ。

主人公は台湾在住で警護の仕事を個人的に引き受けている元自衛官の城戸。今回のミッションはカナダの大学院で応用化学を研究する27歳の真衣を台湾から沖縄まで護衛するというもの。しかし、台北近郊で何者かが真衣を狙撃。間一髪で難を逃れたものの、真衣は狙われた理由を明かそうとしない。一方、東京・池袋で中国人の間で殺人事件が発生。被害者は警視庁公安部外事課のS(スパイ)として動いていた男だった。Sは生前、自分の身に危険が迫っていると警戒し、謎の言葉「ブラックスワン」を言い残していた。公安部の志水警部は、事件の背景を探り始めたが、そこには中国政府の影が。やがて、プライベートジェットで台湾から沖縄へ向かった城戸たちにも同じく中国の追手が迫る。

一体真衣は何者なのか? そして「ブラックスワン」が意味するものは?

ロシアによるウクライナ侵攻、公安部の冤罪事件など、実在の出来事も織り交ぜつつ、ストーリーはスリリングに進む。作中に張りめぐらされた何重もの糸が一本になったとき、そこに見える物語は、平和ボケの日本人に送る著者からの警告でもある。期せずして日中の緊張が高まる今、世界標準のサスペンスを堪能できる幸せよ!

そしてもう一つ、作中に出てくる食事のシーンが珠玉の出来栄え。これがめちゃくちゃ美味そうで、これも著者が巧みにしかけた罠に違いない!

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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。

幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!

バックナンバー

アルパカ内田 ブックジャーナリスト

内田剛(うちだたけし)。ブックジャーナリスト。約30年の書店勤務を経て2020年2月よりフリーランスに。NPO法人本屋大賞実行委員理事で創立メンバーのひとり。文芸書をメインに各種媒体でのレビュー、学校や図書館でのPOP講習会などを行なっている。これまでに作成したPOPは6000枚以上で著書に『POP王の本!』『全国学校図書館POPコンテスト公式本 オススメ本POPの作り方(全2巻)』あり。無類のアルパカ好き。
Twitter @office_alpaka

コグマ部長

太田和美(おおたかずみ)。幻冬舎営業本部で販売促進を担当。本はミステリからノンフィクションまでノンジャンルで読みまくる。アルパカ内田(内田剛)さんとは同学年。巨人ファン。
Twitter @kogumabuchou

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