いつの時代も、自由で洗練されたイメージがある“パリジェンヌ”。彼女たちに共通するのは、流行に左右されず自分の“好き”に正直にものごとを選んでいるということ。
発売中のエッセイ『パリジェンヌの“好き”にこだわるおしゃれと暮らし』では、フランス在住25年の人気ユニット、トリコロル・パリがパリジェンヌ12人に取材を行い、ファッションやインテリア、お気に入りアドレスなどリアルな暮らしをご紹介しています。パリ在住の日本人イラストレーター、まりんさんの鮮やかなイラストもたっぷり掲載された本書から、試し読み記事をお届けします。
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フランスの地方都市からパリへ憧れが育んだ美意識
医療にまつわる研究資金を慈善家や大企業から募る仕事をしているアンヌ= モード。フランス西部のナント出身ですが、なぜか物心ついた頃から「私の人生はパリにある」とずっと思っていたそうで、大学院進学で上京して以来、パリで暮らし続けています。週末にはお気に入りの公園やセーヌ川沿いを散歩したり、今行っておくべき新しいブティックや展覧会を覗いたりとアクティブに動いて、第二のふるさととも言えるパリの美しい街を満喫しています。
洗いざらしの白いブラウスには赤いバンダナを差し色に。
そして上品なツイードジャケットを羽織り、足元はキャメルのスエードブーツ。
どこか懐かしさを感じるようなクラシカルな装いに、
ホワイトデニムがちょうどいい抜け感をプラスしています。
Profile
名前:アンヌ= モード・コシェ
職業:医療関連の研究所社員
年齢:31 歳
住まい:パリ13 区。
夫、2 歳の息子、猫1 匹
オンは研究所社員、オフはファッショニスタ。街歩きから自分らしいセンスを取り入れて
一見すると確実にファッション業界で華やかなお仕事をしているんだろうな、と想像してしまうほど、おしゃれで上品なオーラをまとっているアンヌ= モード。しかし、実際は大学で法律を学び、現在は研究所の社員という、ある意味お堅い職業に就いています。そのギャップも魅力のひとつかもしれません。幼い頃からパリに憧れ、今も、時間を見つけては街歩きを楽しみ、10 年経った今でもまるで初めて訪れたかのように感動する……地方出身だからこその、そんなパリの愛で方は、私たち日本人ともどこか似ているようで親しみが湧きます。同時に、流行を追いすぎず、自分の美意識にかなったものを意識的に選びとる彼女のような人こそ、まさにパリジェンヌらしいなと思うのです。
クセ強アイテムを自己流に着こなす、おしゃれ上級者
- 南仏でバカンス –
・麦わら帽子(Soeur)
・かごバッグ(MUUÑ)
・サボ(Jonak)
夫の家族が暮らすプロヴァンスは夏のバカンスに必ず訪れる場所のひとつで、のどかな村々をのんびり散歩するのがお気に入り。南仏の照りつけるような太陽の下では、ふんわりゆったりと流れるようなシルエットの涼しげなカフタンのマキシワンピースをチョイスします。陽の光を受けて鮮やかに映えるカラフルなワンピには、ナチュラルな麦わら帽子とかごバッグがぴったり。大きめに開いたデコルテに、ゴールドのシンプルなチェーンやパールのチョーカーなど素材も長さも異なるネックレスを重ね付けすれば、エレガントなリゾートスタイルの完成です。
- 秋のパリ散歩 –
・ジャケット(Maria de la Orden)
・パンツ(United Colors of Benettont)
・バッグ(RSVP)
・タッセルローファー(CELINE)
トラッドなスタイルも、アンヌ= モードの手にかかればこんな風に遊び心のあるルックに。定番のタータンチェックのウールパンツに、あえてノーカラーのパイピングジャケットを合わせ、イエローにグリーンの縁取りや縦ステッチのキルティング、パフスリーブなど少しクセのあるアイテムを持ってくるところがおしゃれ上級者。襟元や袖口からシルクブラウスのフリルをのぞかせて甘さを添え、Milkmanと名付けられたクロコの型押しバッグと母から譲り受けたヴィンテージのタッセルローファーで引き締める、秋のパリに映える彼女らしいトラッドスタイルです。
アンヌ=モードのお気に入りアドレス

Maison Fleuret
メゾン・フルーレ
30 rue des Saints-Pres 75007
毎日 8:30~18:30
パリ散歩の途中でおいしいカフェラテを飲むのが週末の楽しみです。お気に入りのお店はたくさんあるけれど、ここがコーヒーショップのマイ・ベスト。1872 年に創業した歴史的な書店を改装した小さなスペースで、壁一面の本棚や、美しい螺旋階段を配したインテリアも好み。自宅のリビングのインテリアは、ここからインスピレーションをもらっています。このお店があるサンジェルマン・デプレ地区そのものも大好きなエリアです。

La Veste
ラ・ヴェスト
4 rue de Tournon 75006
月~火 11:00 ~ 13:00 / 14:00 ~ 19:00、
水~日 11:00 ~ 19:00
2人のスペイン人女性が立ち上げたファッションブランドで、鮮やかで大胆な色使い、洗練されたヴィンテージ感が好みにぴったり。襟使いや肩パッドはクラシカルだけど、日常に取り入れやすいアイテムが揃います。

Astier de Villatte
アスティエ・ド・ヴィラット
16 rue de Tournon 75006
月~土 11:00 ~ 19:00
パリ市内のアトリエで職人さんによって丁寧に手作りされている、白い釉薬をまとった美しい陶器のブランド。少し不揃いなフォルムが一点もののような味わいで素敵。リュクサンブール公園近くのお店がお気に入りです。

Muse de l’Orangerie
オランジュリー美術館
Jardin des Tuileries 75001
月、水~日 9:00 ~ 18:00
美術館をひとつ選ぶなら、チュイルリー公園内に佇むオランジュリー。リニューアルされて自然光のもと鑑賞できるようになったモネの傑作『睡蓮』の美しさには何度見ても感動します。パリで一番、心が安らぐ場所です。
パリジェンヌの“好き”にこだわるおしゃれと暮らし

フランス在住25年、著書多数の日本人ユニット「トリコロル・パリ」が取材!パリジェンヌ12人のお気に入りのルックやワードローブ、インテリア、スキンケアなどリアルな暮らしを紹介したエッセイ『パリジェンヌの“好き”にこだわるおしゃれと暮らし』が12月24日に発売となりました。Marineさんのシックで鮮やかなイラストとともに、試し読み記事をお届けします。











