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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

2025.12.08 公開 ポスト

「良いこと悪いこと」 第8話 最終結論!! 次回明らかになる真犯人は、この3人に絞られました。 #間宮祥太朗 #新木優子 #イイワル #6969b6969b~ろくろっ首~(ドラマ考察系 YouTuber)

このドラマのメインビジュアルが解禁された日のことを今でも覚えている。

 

AI生成による自身の小学生時代の写真を持った総勢13人もの俳優が、神妙な面持ちでこちらをじっと見つめていた。

 

そしてドラマの内容を説明するイントロダクションには、ノンストップ考察ミステリーの文字。

 

『あなたの番です』(日テレ/2019)や『真犯人フラグ』(日テレ/2021)、『恋は闇』(日テレ/2025)を彷彿とさせるそれらの情報が“真犯人考察欲”を駆り立て、とてもワクワクしたものだ。

 

そんな気持ちを味わったのもつい最近のように感じるが、あれから約3ヶ月……。次回予告によると、早くも次回の『良いこと悪いこと』(日テレ)第9話で真犯人の正体が判明するという。

 

ドの子は生きている? それとも……

7人目のかつての友人、森(古舘佑太郎)の登場により事件解決に向けてかなりの動きがあった。

 

というのも、彼が所持していた“2003年度 6年1組『みんなの夢』”のDVDからもう一人のドの子の存在が明らかになったからだ。

 

ドの子の正体は6年1組(※)にいた誰もが忘れていた生徒、瀬戸紫苑(吉田帆乃華)

(※6年で転校してきた猿橋園子(新木優子)がその存在を知らなかったため、正確には5年次の同級生か。)

 

森の発言から、キング(間宮祥太朗)ら6人が真犯人から狙われているのはどの子ではなくドの子をいじめていたことが原因だと考えられる。

 

ドの子=真犯人なのか?

 

ドの子は既に亡くなっていて、その親族なり近しい人間が復讐のために犯行を行っているのか?

 

「殺したのは君たちでしょ? 君たちがはじめたことでしょ?」

 

この森の発言は、「ドの子はキングらのいじめを苦にして亡くなってしまった。そのことが原因で事件が起こりはじめた」と意訳することが出来る。

 

そうなるとドの子に近しい人間、または親族による犯行……。

 

考察として繋がりやすいのはキングの妻、高木加奈(徳永えり)だ。

加奈の年齢は36歳、キングよりも年齢が2歳上である。

 

頼れる姉さん女房感溢れる加奈なのでその設定も納得だが、加奈がドの子の姉であるからこその年上設定なのだとしたら……。

 

一連の事件を起こすまでの流れはこうだ。

 

妹の紫苑がキングらのいじめを苦に亡くなってしまった過去を抱えていた加奈。
(結婚する前はキングがいじめの主犯格だとは知らず。)

 

時は経ち、加奈はキングと出会い恋に落ち、結婚。
子宝に恵まれた高木夫妻。
ピアニストになることが夢だった加奈の妹の紫苑がよく弾いていた曲「カノン」。

 

その曲名にあやかって娘の名前を花音(宮崎莉里沙)と命名

 

幸せな日々を送っていたが、キングこそが妹の紫苑を死に追いやったうちの一人であることが判明する。

 

そこから計画を練った加奈は、復讐のために動き始め……。という流れはどうだろうか。

 

だがこの考察だと、加奈の犯行時に花音が自宅に一人でいる時間が出てきてしまう点や、フィジカル面からも加奈の犯行は難しいのではないかという脆弱さがある。

 

しかし紫苑の将来の夢の“ピアニスト”から「カノン➡︎花音」と繋がる点がとても偶然とは思えない。可能性としては十分考えられるだろう。

 

 

 

続いて浮上する人物は以前から疑惑が絶えないターボー(森本慎太郎)だ。

彼が紫苑の親族である可能性は限りなく低いが、同級生としてかつて恋心を寄せていたとしたら……。

 

しかし、同調圧力と思春期特有の恥ずかしさにより、その気持ちに蓋をしつつキングらと紫苑をいじめていたターボー。

 

その結果、転校した後に紫苑は帰らぬ人に。

 

それを受けてターボーは贖罪の意味を込めて、紫苑を死に追いやった同級生らを次々と殺害……。というストーリーはどうだろうか。

 

ターボーであればフィジカル面は問題ないだろうが、あれだけキングらと一緒にいて犯行は可能なのか? という点のみ引っかかる。

 

さらに貧ちゃん死亡時にターボーはまだ日本にはいなかった可能性が警察の調べからも限りなく高いので、共犯者の存在がないと一連の犯行は不可能だろう。

 

だがしかし、このターボーのアリバイが明確に提示されている点や登場人物の中で明らかに犯行が難しい点の裏に数々のトリックがある気がしてならない。

 

考察ドラマのどんでん返しはいつもそうだからだ。

 

現時点でそのどんでん返しのトリックは思い浮かばないが、それを抜きにしても一度狙われたターボーが未だに生きている点や、瀕死のカンタロー(工藤阿須加)のお見舞いにあの呑気さだった点も真犯人として疑うに値する。

 

 

これまでは、ドの子が既に亡くなっている線で浮上する真犯人候補を挙げてきたが、
ドの子がまだ生きている可能性も考えていきたい。

 

というのも、第6話で委員長(藤間爽子)とキングが話していた“小5の頃、キングが助けた犬の件”の詳細が明らかになっていないため、その犬の件がドの子に結びつく可能性も捨てがたく、キングらが殺したのは犬とも考えられるからだ。

 

OP映像でも犬の描写があるが本編未登場のため、これから登場するシーンである可能性も高い。

 

森が言った「殺したのは君たちでしょ?」が指すのがその犬だとしたら、まだドの子は生きている。

 

34歳で現存している女性の登場人物は同級生を除くと週刊アポロの東雲(深川真衣)しかいないため、彼女がドの子であり真犯人として浮上する。

 

東雲は、ニコちゃん(松井玲奈)が殺害される直前までその現場付近にいたし、ターボー(森本慎太郎)が狙われたレセプションの会場にもいた。

 

そして第1話で、貧ちゃん(水川かたまり)の将来の夢が「空を飛ぶこと」だったのを、東雲が知っていた点もかなり不可解だ。貧ちゃんの記事の中にかつての夢について記載があったことも考えられるが、あの時点では東雲が貧ちゃんの絵を見ている可能性は限りなく低い。

 

かなり怪しいのは言うまでもない。

 

猿橋園子が一連の連続殺人の犯人として週刊誌を賑わした際に、東雲が別の記事で火消しを行ったのも、“同じいじめを経験している者”だから、または“自身が真犯人であるのに園子が疑われてしまった申し訳なさから庇った”とも考えられる。

 

“6人がいじめていたドの子による犯行”

 

物語としてもかなりまとまりがあり、可能性は高いのではないか。

 

この一週間が考察のラストチャンス

以上、3人の人物を怪しんだが私は依然としてターボーが真犯人であると思っている。

 

いじめというのは絶対にいけないことだがそれを理由に人を殺してしまっては、いじめていた人物と同じ、またはそれ以下まで下がってしまう。

 

そうなるといじめられた側がただただ損をするラストになってしまうために、ドの子本人の疑惑がある大本命の東雲は、私の考えでは除外される。

 

親族の可能性もあるが、それだといじめた側の贖罪が何もなく終わってしまう。

 

なのでやはり「ターボーが贖罪の意味を込めて共犯者と共に犯行を行っている」というのが一番しっくりくる。

 

キングに一番近い人物が犯人というのは痺れるし、考察抜きにその展開を見てみたい。

 

第9話でその真犯人が判明し、第10話はおそらく種明かし回となるだろう。

 

真犯人考察ができるのもこの一週間のみという訳だ。

 

このドラマの監督が、第1話には考察班のまだ誰も気づいていない最終話に繋がるヒントが隠されていると明言している。

 

この一週間、そのヒントを見つけ出し、あなたの最終結論を出してみては?

 

••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)、徳永えり、木津つばさ、玉田志織、秋谷郁甫、田中美久、宮崎莉里沙、赤間麻里子
チーフプロデューサー: 道坂忠久
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
音楽: Jun Futamata
制作協力:ダブ
制作著作:日本テレビ
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(Sony Music Labels)

著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク

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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!

今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?

物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。

バックナンバー

6969b~ろくろっ首~ ドラマ考察系 YouTuber

登録者10万人超えのドラマ考察系YouTuber。

大人気を博した考察ドラマ「あなたの番です」では公式本に考察集団"として掲載され、担当プロデューサーとコラボした経験もあり。

『僕らとエンタメを全力で楽しもう』をモットーに、落ち着くお茶の間のようなチャンネルを目指して活動中です!

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