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知れば知るほどへんすぎるいきもの事典

2025.11.23 公開 ポスト

蚊に刺されても痛くないのはなぜ? 痛くない注射の作り方ろう

発明のヒントは生きものから  蚊に学ぶ、痛くない注射の作り方

「痛くない注射があったらいいのに……」なんて思ったことはない? 世界中の子どもたち、いや、もしかしたら大人の中にも、注射が嫌いって人はたくさんいるかもしれないね。

 

さて、そんなみんなに、とってもうれしいお話。実は、痛くない注射を作るための研究があるらしいんだ。研究者たちは、吸血生物の代表である「蚊」に注目した。蒸し暑い夜、どこからともなくやってきた蚊たちは、人間たちに気づかれないように、細~い針を刺して人間の血を勝手に吸っていく。そして、バレないうちに飛んで行ってしまうんだ。「刺されたところがかゆいし、最悪!」 って思うかもしれないけれど、ちょっと待って。この刺されても痛くない針の秘密、知りたくない?

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研究者が、拡大レンズで調べたところ、なんと蚊の針は1本に見えるようで7本あって、そのうち3本が髪の毛の太さよりも細いものだった。この3本のうち両端の2本のギザギザした針を、交互に皮膚にスッと差し込んで、血を吸うための針を、最後に奥に差し込む。この仕組みを真似してみたところ、痛くない注射の開発に成功したんだ!

 

他には太いミミズのような見た目の「ヒル」も注目されている。山登りの途中、気づかないうちに血を吸われていて、下山してからやっとその存在に気づくほど、痛みを与えずに血を吸うヒル。実は口元なる小さな歯で皮膚に切込みを入れ、そこに吸盤のように張り付いて血をチューチュー吸っているんだ。こうすれば、人間が動き回っても簡単には落ちない。この仕組みを利用して、採血用の道具が海外で作られたんだって。

 

こうした目線で、生きものを見てみるって面白いよね。「なんで注射をされたら痛いのに、蚊に刺されても痛くないんだろう?」なんて、ちょっとした疑問から、新しい発明が生まれるかもしれないよ!

関連書籍

ろう(へんないきものチャンネル)『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』

\へんないきもの、50ネタ!/ 牛66頭を襲ったヒグマは、実は、熊同士の闘いに負けていた〈OSO18〉 プロボクサーより早いパンチを繰り出す海の生きもの〈モンハナシャコ〉 噛まれたら10分で死んでしまう殺人グモ!?〈シドニージョウゴグモ〉 体が大きいのに泳ぐスピードも速い人食い魚〈ムベンガ〉 世界で唯一、血液を食べものにする鳥〈フィンチ〉ほか

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知れば知るほどへんすぎるいきもの事典

へんないきもののネタを50集めた児童書『知れば知るほどへんすぎるいきもの事典』の試し読み記事です。

たとえば……

・牛66頭を襲ったヒグマは、実は、熊同士の闘いに負けていた〈OSO18〉

・プロボクサーより早いパンチを繰り出す海の生きもの〈モンハナシャコ〉

・噛まれたら10分で死んでしまう殺人グモ!? 〈シドニージョウゴグモ〉

・体が大きいのに泳ぐスピードも速い人食い魚〈ムベンガ〉

・世界で唯一、血液を食べものにする鳥〈フィンチ〉

・人間の貴重品をあえて狙う泥棒ザル〈カニクイザル〉

などなど……面白いいきものの生態がたくさん! 子どもと一緒に大人も楽しめます!

バックナンバー

ろう

YouTubeで 登録者47.7万人の「へんないきものチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UC6SEj6I-vKEL9tL5aAHHyZg)を運営し、日常生活では見られないようなユニークな動物の生態、歴史、獣害事件などをわかりやすく紹介。総視聴回数は1億回を超える。著書に『キモいけど実はイイヤツなんです。』『カワイイけど実はアブナイヤツなんです。』(ともにKADOKAWA)がある。

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