“あの日、あの時に戻れたらな……。”
生きていれば、そう思うことも少なくないだろう。輝かしい過去の栄光に思いを馳せるのか、後悔したあの時をやり直したいと願うのか。
校長の大谷典代(赤間麻里子)も最期を迎えたその瞬間、自身の過ちを悔やむと共に「生徒達と笑い合っていた日々に戻りたい」と、寒さに凍え遠のく意識の中で願っただろう。

そんなショッキングな幕引きの『良いこと悪いこと』(日テレ)第6話であったが、私は今猛烈に“第6話オンエア直後に戻りたい”と強く思っている。
その理由を説明しよう。
私たちはドラマ考察系YouTuberゆえにドラマのオンエア直後に内容をまとめ、考察動画を撮影する。(大体深夜2時解散)
ドラマ放送日当日に2本撮影したのち、1本はドラマ放送日の翌日に、もう1本はドラマ放送日の翌々日に動画投稿をする。(『良いこと悪いこと』の場合 )
私はそのうちの翌々日に投稿する動画を担当している。この動画はドラマがオンエアされてから2日後に投稿されるというわけだ。
そうすると何が起こるか。
動画投稿までの間で考察が変わったり、新しい発見をしても投稿する動画の内容が変えられないのだ。
ここまで説明すればもうお分かりいただけるだろう。
本日(11/17)投稿する動画内での考察と、今考えている考察が大きく変わってしまったのだ。
しかしもうどうすることも出来ず……。まあ正解は当分わからないので、動画内での考察が良い線いっているのかもしれない。
とは言っても、私の中にはすでに新しい考察がある。
そして過去に戻ることなど、私も校長も出来ないのだ。
だが私は幸いなことに校長と違い凍ってはいないので、ここで新たな考察を述べることができる。校長の仇を取るためにも、考察を頑張っていこう。
あの二世俳優が7人目:博士?
今回考察したのはキング(間宮祥太朗)ら6人組に潜んでいたもう1人の人物……。7人目の友達:博士の正体ついてだ。

投稿した動画の中ではその正体について、「6年生になった時に転校した“岡本”という男子生徒」だと考察した。
というのも、ドラマのOP映像ではキングのクラスの生徒の机は30席あるのに対し、卒業アルバムには29名しか写っていないため、卒業を前にして他校へ転校した生徒がいたのではないかと考えられるからだ。
岡本という名前は、ドラマ放送前に公開された特報映像で黒板の日直(もう1人は委員長:小林)に書かれたその名前が確認できるが本編にはまだ登場していないため、その名前の生徒こそが転校した生徒。つまりは7人目=博士=岡本なのではないかということ。(男子生徒だと推測したのは、劇中で見切れている7人目が男の子の服装だったため)
さらには第3話で、キングとターボー(森本慎太郎)が塾の件で仲違いした際に教室の机が一つ少なかったことから、岡本が元々使用していた机が教室から撤去されたのでは? と考えていた。
しかし、第3話の上記該当シーンを動画作成のため改めて見返した際に、“岡本がいたであろう机”が無くなっている件については断定することが難しい描写だと感じたのだ。
(廊下側の列から出席番号順に席が並んでいるとすると、一列目の最後尾に来るのは岡本のはずだった。 しかし、実際に消えていた机は、その“一列目最後尾”ではなかった。 そして、生徒全員を出席番号順に割り振っていくと、どの子が“先頭の席”に配置されてしまい、劇中で描かれている席順とは一致しない状況が生まれる。)
つまり、第3話で描かれた「机が一つ無い」描写だけで、岡本=博士説を裏付けることはできない。 という結論に至った。
そもそも岡本考察についてはOP映像や特報映像など、ドラマ本編以外での考察材料が多い。純粋にドラマを観ている視聴者が辿り着けない人物を、7人目(博士)にする可能性は非常に低いのではないか? とも感じる。
そうなると巷ではかなり噂になっている、キングの娘のクラスの担任:森先生(古舘佑太郎)が7人目の博士説の方がかなり有力なのではないかと思ったのだ。
それを念頭に置いて改めて考察すると、今まで不可解だった描写も辻褄が合うのだ。
第5話でキングらが鷹里小を訪れた際、ターボーがちょんまげ(森優作)に「いくぞ」と小学校を後にしようとした時にちょんまげは4年3組をじっと見ていた。
4年3組というのは森先生がいるクラスだ。
ちょんまげは森に気づいたから、じっと見ていたのではないだろうか。
その後ちょんまげは『鷹里小の森』という小学校の掲示板サイトを発見し、「あの7人組で覚えててくれたのはちょんまげだけだよ」という書き込みが届いた。
小学校を訪れた際、キングとターボーは森先生がかつての同級生であることに気づいていない様子だったが、もし森先生が今までの同級生殺人に関与しているのであれば、殺された人らも森先生に気づかなかったためにそのように書き込んだとも繋がる。
6969b視聴者からのコメントでも森先生説は度々浮上していたが、まだ劇中では正式にその名前が公表されていない(キングの娘:花音が字幕にも載らないセリフで発言したのみ)ので、流石にそれはないのでは……。と思っていたが、こんなにも繋がる上に、岡本説の欠点を見つけたとなると、もう流石に森先生説を推しざるを得ない。
6969bよ、もう少し考察を頑張りなさい。はい。
サイトの名前が『鷹里小の森』、替え歌の元となったのが『森のくまさん』というところも、もし森先生が7人目の博士であれば考察ガチ勢以外も辿り着く仕様で納得だ。
そして何より、森先生を演じるのはあの古舘伊知郎氏の息子:古舘佑太郎氏である。
7人目の友達という重要なポジションを演じるにはもってこいだろう。
その役割は一体……。
7人目=森先生説がかなり信ぴょう性を増してきた。しかしまだこのキャラクターが何をしたいのかまではわからないでいる。
キングらへの復讐か? ただその存在に気づいて欲しいだけなのか?
はたまた真犯人なのか?
まだその正体が明らかになっていない今、真犯人考察も7人目の博士考察も、いくらでもはじめに戻れる。少なくとも今週までは。(一度投稿した動画は戻せないけど……。)
存分に戻って、考察して、一緒に次回の衝撃に備えようではないか。
この一週間、くれぐれも冷凍室には近づかないように……。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)、徳永えり、木津つばさ、玉田志織、秋谷郁甫、田中美久、宮崎莉里沙、赤間麻里子
チーフプロデューサー: 道坂忠久
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
音楽: Jun Futamata
制作協力:ダブ
制作著作:日本テレビ
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(Sony Music Labels)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
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3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
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