私のドラマ考察記事は、回りくどい導入から入ることが多い。
その回の話に沿った過去の思い出や、日々考えていることなどを絡めてドラマ考察へと推移していく。
沢山の読者がいる媒体故に、ドラマ考察記事とはいえ私のことを知ってもらえるチャンスでもあるため、唐突な自分語りをつい始めてしまうのだ。
しかし、もうそんなこともやってはいられないくらいに『良いこと悪いこと』(日テレ)が盛り上がりすぎている。
回りくどい導入を書くのは一旦やめにしよう。
ドラマ考察が読みたいのにまた唐突な自分語りが始まったその時は、どうか温かい目で導入から読んでいただけると幸いだ。
委員長(藤間爽子)の怪しさが再浮上した点や、謎多き“博士”という新しいキーワードについて考察していこう。
校長が真犯人に協力した訳
最新話の第5話では生徒以外に過去のことを知る人物である、当時のクラスの担任で現校長の大谷典代(赤間麻里子)とキング(間宮祥太朗)らが接触した。

校長室にはキングらが卒業した2003年度の卒業アルバムだけなかったり、タイムカプセルに入れたはずの“将来の夢”を発表する映像がなかったりしたために、キングとどの子(新木優子)は校長を問い詰めた。
彼らの前では口を割らなかった校長だが、その後隠蔽していた映像を見ながら涙し、何者かとの電話の中で校長がタイムカプセルを掘り起こしたことがわかった。おそらくこの電話の相手こそが真犯人なのだろう。
校長は真犯人に何らかの弱みを握られ、脅される形でタイムカプセルを掘り起こし、“6人を黒く塗りつぶした卒業アルバム”を入れてタイムカプセルを埋め直した……。という流れだろうか。
その際に映像を抜き取ったのは“校長自身の意思”だったと考えられる。
校長は定年前最後の一年を穏便に過ごしたいため、当時クラス内でいじめがあったことの証拠となり得るあの映像が表沙汰になることを避けたかったのだろうか。もしくはあの映像の中にも、“真犯人に繋がる何かが隠されている”ために映像をタイムカプセルから抜き取るよう真犯人は指示をしたのかもしれない。
どちらにせよ校長は真犯人への協力を断れば、“過去のいじめを見て見ぬふりをしたことを公にする”、“家族に危害を加える”などと脅され協力に至ったのだろう。
校長を脅した真犯人は誰?
そんな校長を脅した真犯人の正体だが、第1話後に散々疑われていた委員長が再浮上したのではないだろうか。

ここのところターボー(森本慎太郎)へ真犯人の疑いを向けていたが、第5話においてはターボーよりも委員長への疑いが強まる言動が幾つかあった。
まず第一に“昔キングのことが好きだった”という発言。
それが本当なら、“自身が悪者になってキングのヒーローになる夢を叶えてあげたい……!”という真犯人らしい狂った動機へ繋がるのではないか。
そしてもう一つは、委員長が“映像をタイムカプセルに入れた事を思い出した”点も疑わしい。
なぜこのタイミングで思い出したのか……。なぜと言われてもしょうがないのかもしれないが、キングらが校長に近づいたタイミングで思い出したのは、何か引っかかる。
映像のことをキングらに探らせる事で、校長をさらに追い詰め手玉に取るという真犯人=委員長の思惑なのかもしれない。
あとは外側の考察ではあるが、第1話での小学生の頃の回想シーンで、どの子が備品倉庫に閉じ込められた際に、遠目ではあるが委員長が閉じられた備品倉庫の前を歩く様子が確認できたことを覚えているだろうか。
ターボーがもう一度狙われない限りずっと怪しさが拭えないのと同じく、第1話のそのシーンが伏線回収されない限り、委員長の怪しさは拭えないだろう。
博士=7人目の人物=転校した生徒?
最後に、ちょんまげ(森優作)が掲示板で会話をした“博士”という人物を掘り下げていこう。

第4話での小学生の頃の回想シーンで、ちょんまげは『HPクリエイター』という本を持っていた。名乗っていないのにお互いの正体を認識できたということは、このサイトは当時ちょんまげの本を参考に博士と二人で作ったものではないかと考えられる。(サイトの雰囲気がまさに“古のサイト”なので、当時のものだろうと推測)
そして博士は「あの7人組で覚えててくれたのは ちょんまげだけだよ」と書き込んでいるところから、キングらも誰も覚えていない……。けれど、いつもの6人組にもう1人いたような……。となっているそのもう1人、“7人目の友達”こそ博士なのではないかと考えるのが妥当だ。
キングらも誰も覚えていない……。ということは、卒業アルバムには載っていない=転校してしまった人物の可能性が非常に高い。(転校した人物があのクラスにいるという説、詳しくは6969bの動画をご覧いただきたい。)
ともなると、それは今最も疑われている男:今國(戸塚純貴)なのか? とも思うが、あそこまでキングらと接触しているのに自ら名乗り出ない理由が本当にわからないので、可能性は低いと感じる。「何も言わずとも思い出して欲しかった……。」という思いがあるのかもしれないが、それはあまりにも酷だ。
私はキングらとほぼ同い年だが、転校した人ではない当時のクラスメイトの名前すらだんだんと思い出せなくなっている。転校した人ともなればなおさら思い出すのは難しいと思うので、ノーヒントで思い出して欲しいなんて無茶言うな、と思う。
よってこの博士を演じるのは、まだ情報解禁されていない新たな追加キャストだろう。その7人目の真犯人の可能性については、“将来の夢”の絵や映像の中にその人物がいないことからも可能性は低いといえる。
後半戦突入! 新たな犠牲者は誰だ……。
早いもので次回(11/16)は第6話、折り返しである。
怪しい人物は何人かいるものの、未だ見えてきそうで見えてこない真犯人像……。
その目的は、動機は、一体何なのか。
回を増すごとに白熱していく考察に乗り遅れないように、ぜひ6969bの考察動画をご覧いただきたい。6969bの考察動画はこちら
この考察記事しか読んだことがなく、まだ私たちの動画を観たことがないそこのあなた。
動画内に映る3人の中でどの人が自分語り多めの筆者か、予想してみてほしい欲しい。6969bの第5話直後考察動画はこちら
あなたの直感は、きっと正しいだろう。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)、徳永えり、木津つばさ、玉田志織、秋谷郁甫、田中美久、宮崎莉里沙、赤間麻里子
チーフプロデューサー: 道坂忠久
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
音楽: Jun Futamata
制作協力:ダブ
制作著作:日本テレビ
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(Sony Music Labels)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?
物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。
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