2025年10月20日 パリのサンクチュアリ辛酸なめ子

フランスに行くことがあったら、ルルドの泉に行ってみたかったですが、遠くてスケジュール的に遠征できず、パリのパワースポットを調べたらボン・マルシェ近くに「奇跡のメダイ教会」があることを知りました。メダイといえばキリスト教では重要アイテム。しかもこの教会のメダイには特別ないわれがあるようでした。

1830年、修道女のカタリナ・ラブレの前に聖母マリアが現れて「メダイを作りなさい」とお告げを受けます。マリア様のおっしゃるとおりのデザインでメダイを作り、量産して配布したところ、パリで流行していたコレラがおさまったという言い伝えがあります。

「このメダルは非常に人気を博しました。多くの治癒と回復が報告されたため、パリの人々はすぐにそれを『奇跡のメダル』と呼ぶようになりました」と、説明にありました。

メダイはマリア様を現すMと十字架が合体した素敵なマークで、マリア様はセンスあります。逆の面にはマリア様の像も入っていて、両A面のようなデザイン。

外観は一見地味ですが、教会の中はブルーとゴールドが基調でモザイクタイルが美しくて高次元のセンスに感動しました。視覚からも癒される教会。

ところで祭壇の周辺のケース内に横たわっている女性がいらっしゃるのが見えました。調べたら、列聖された聖カタリナ・ラブレのご遺体と、この教会の創設に尽力された聖ルイズ・ド・マリアックのご遺体のようでした。

驚いたことに2人とも全く腐敗の気配がなく、穏やかなお顔で眠っているようです。聖カタリナにいたっては、最初湿気が多い地下墓地に埋葬されていたのですが、死後56年経ったときに掘り起こしたら、全然腐敗しない美しいお姿だったそうです。細胞がマリア様のエネルギーに包まれていたのでしょうか。

「奇跡のメダイの聖母への祈り」にも「あなたの恵みの光線で私を包み込んでください。そうすれば、あなたが天国の門で私を迎えてくださる日まで、その光線の光と暖かさの中で、私はあなたの足跡を喜んで歩むことができます。」という一説がありました。

ルルドの泉のベルナデッタ・スビルーもそうですが、聖人の遺体は腐敗しないと言われています。

これはスピリチュアル系女子の最高のゴール、理想の姿かもしれません。

「死後、腐敗しない」というのがスピ系の最終目標になりそうです。日本は土葬NGなので難しいかもしれませんが……。

こちらのメダイショップでお土産のメダイを買ったのですかが、お店の貼り紙が気になったので、Googleレンズで訳したら

「当館のメダルスペースで販売されているメダル、ロザリオ、その他の品々は祝福されていません。祝福はミサの終了後、礼拝堂にて行われます。」

と、さり気なく重要なことが書かれていました。ミサの終了を待って、神父様の行列に並んでお土産の袋ごと祝福を受けたのですが、これでメダルも祝福されたのだと思いたいです。

自分用に買ったメダイのネックレス。東京の邪気のせいかすぐにチェーンが切れてしまいました……。マリア様がお守りになってくださったのでしょうか。

「罪なく宿ったマリアよ、あなたに頼る私たちのためにお祈りください……アーメン！」