
秋ドラマが最終回を迎える頃、世間は年の瀬だ。
年の瀬は、家族との時間、友達との時間も増えるだろう。
恐らく、そこでの話題は「あのドラマ観てる?」に違いない。
それほどに秋ドラマは熱い。いつも以上にテレビ局の本気を感じる。
忘年会での「流行りのドラマトーク」に乗り遅れないためにも、秋ドラマを堪能することをお勧めする。
本日は数ある注目作品の中でも特に個人的注目の3本を紹介。
まずはこちら。
日本テレビ系列10月11日(土)21時スタート「良いこと 悪いこと」
王道の考察ミステリードラマを堪能したい方はこちらの作品は外せないだろう。
タイムカプセルから出てきた「6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバム」
それをきっかけに起きる同級生の不審死……。真犯人は一体誰なのか……。
考察好きの我らは、この文章だけで白飯が進む。
さらにポスタービジュアルは、考察ドラマの金字塔「あなたの番です」や「真犯人フラグ」を彷彿とさせる不穏な雰囲気が漂うものとなっている。
そして注目したい点は豪華なキャスト陣だ。
少しリアルな話をすると、禁じ手に近い考察方法として「キャストの知名度考察」がある。
知名度考察とはその名の通り、世間的に知名度が高い人物が真犯人を演じる可能性が高いというものだ。この考察方法は反則に近いが、的中率が高いのも事実だ。
しかし、この作品に至っては、それが通用しない。
主演は間宮祥太朗&新木優子(敬称略)、脇を固める同級生キャストに森本慎太郎、剛力彩芽、工藤阿須加、稲葉友、松井玲奈といった知名度考察的にも、犯人の可能性が高い人物が何人も名を連ねているのだ。
こちらの作品に、知名度考察という名の「大人の事情考察」は通用しない。
純度100%の考察ミステリーが楽しめるだろう。
また考察ポイントとして「小学校の頃の何気ない出来事」が重要になると予想する。
そのため、劇中で紹介される一見なんでもない幼少期のエピソードでも、視点を変えて深く考察することで「実はこの人の恨みを買っていた」などの発見があるかもしれない。思わぬところに真犯人の動機が落ちている可能性が高いだろう。
“ながら見”は厳禁だ。
土曜21時は、休日のご褒美として極上の考察体験を共に味わっていきましょう。
続いての注目作品はこちら。
テレビ朝日系列10月21日21時スタート「ちょっとだけエスパー」
こちらは公式HPによると「ジャパニーズヒーロードラマ」であり「SFラブロマンス」でもあるようだ……。
正直なんの想像もできない(笑)だからこそ、無限の可能性を秘めている。今年が終わる頃には日本中が「ちょっエス」ブームになっているかもしれない。
謎に満ちている作品でありながらそんな期待を寄せてしまう理由は
【主演:大泉洋×脚本:野木亜紀子】というタッグにある。
この信頼できる最強タッグだからこそ、作品の全容が見えないことへの不安より遥かに期待が勝るのだ。
現段階で判明してることは
「なでまわすと花が咲く、花咲か系エスパー」
「念じるとほんのりあったかくなる、レンチン系エスパー」
「ちょっとだけ動物と話せる、アニマルお願い系エスパー」(公式HPより)
が存在すること。
このワードセンスだけでも面白さが分かる。
特にお気に入りなのは、いくら念じても激熱ではなく、ほんのりしかあったかくならない点だ。この具合が、奥ゆかしくて、既にこの作品にハマりかけている。
いわずもがな、この作品のミソはエスパーといっても「ちょっとだけ」な点だ。
現実味が感じられないSFというジャンルを身近に感じさせるための「ちょっとだけ」というワードセンスに野木さんの凄みを感じずにはいられない。
繰り返すが、私は、公式HPと予告を見ただけで、この作品にハマりかけている。
どんな作品か検討もつかないのに、この作品にハマりかけているのだ。
野木亜紀子脚本、恐るべし。
最後に紹介したいのはこちら。
TBS系列10月12日21時スタート「ザ・ロイヤルファミリー」
こちらは「競馬の世界を舞台に夢を追い続けた熱き大人たちの物語」
まさに「ザ・日曜劇場」だ。
豪華すぎるキャスティングに、熱く壮大なストーリー。日曜劇場の魅力が全て詰まった作品になっているだろう。
予告を見てもTBSの本気を感じる。
中でも北海道の雄大な地をドローンを駆使して撮影したカットは圧巻そのもの。
スケールの大きさは他のドラマの追随を許さない。
日曜劇場がドラマ界をリードし続ける理由が予告を見るだけでも分かる。
さらに今作はJRA全面協力だけあって、予告のシーンでも競馬の臨場感や迫力が伝わってくる。
私は日曜劇場が持つ「大人たちの情熱と家族や仲間と紡ぐ絆」がとにかく大好きだ。
これまでの日曜劇場でも、心が熱く震えた経験を何度もさせてもらったが、この作品ではこれまで以上の感動体験をさせてくれるのではないかという期待で胸が膨らむ。
また秋ドラマに「競馬ドラマ」を持ってきた手腕も憎たらしいほどに素晴らしい。今年の有馬記念はいつも以上に熱いものになるだろう(笑)
以上の3本が個人的注目作品だ。
今回紹介した作品以外にも話題になりそうな作品が目白押し。
食欲の秋、読書の秋に並び「ドラマの秋」という言葉が一般化されるかもしれない。
それほどに今年の秋ドラマは期待しかない。
1年の締めくくりに、僕らと一緒に最高のエンタメLIFEを過ごしましょう。
著者:ペチ
イメージイラスト:サク
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎、剛力彩芽、戸塚純貴、深川麻衣、木村昴 他
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
プロデュース:鈴木将大、妙円園洋輝
音楽:Jun Futamata
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』
テレビ朝日『ちょっとだけエスパー』( 毎週火曜夜9時~)
出演:大泉洋、宮崎あおい、ディーンフジオカ、北村匠海、岡田将生 他
脚本:野木亜紀子
監督:村尾嘉昭、山内大典
エグゼクティブプロデュース:三輪祐見子
音楽:髙見優、信澤宣明
主題歌:こっちのけんと『わたくしごと』
TBS『ザ・ロイヤルファミリー』( 毎週日曜夜9時~)
出演:妻夫木聡、目黒蓮、松本若菜、安藤政信、佐藤浩一 他
脚本:喜安浩平
演出:塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
プロデュース:加藤章一
音楽:横山 克
主題歌:玉置浩二『ファンファーレ』
考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?
物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。
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