2025年10月1日 炎上体験サイト辛酸なめ子

生成AIの世界のスピード感に驚かされたコンテンツがありました。少し前、Xで話題になっていたのは、映画『俺ではない炎上』のPRで作られた「絶対にバズるSNS」。映画のテーマである「理不尽な炎上」を誰でも体験できるというものです。

なんてことない普通の写真でも徹底的にあら探しされ、疑似X的なSNS「Y」でディスられる、という体験ができます。すごいのはそこから派生して、LINE的なアプリで、家族や友人が炎上を心配するメッセージが届き、さらに最終的にまとめ動画までできてしまうという……。これが全て短時間にできてしまうのに感心します。

でも実際やってみたらちょっと凹みました。空と飛行機雲とちょっと建物が写った写真をアップしたのですが、とたんにそのサイト内で通知音が鳴り響き、見たら炎上状態に。「全て閉じられた世界での幻影」「建築警察だけど、あの壁の素材について一言いいかな？」「あの構図でOK出すとか、自己評価高すぎない？」「みんな困惑してるけど、投稿した意図を教えてくれる？」「建物の角が危ないって思わないの？　想像力欠如？」「もっとマシなもん投稿できないわけ？」「空に謝れ」など。中には珍しく「見た瞬間に『好き』って声出ました」とか好意的なコメントがありますが、95％批判なので全然頭に入ってきません。そしてついに「Y」SNSの中で「#だから何」「#センス皆無」といったタグがついてトレンドまでになってしまいました。

LINE的なアプリでは、母親から「今、町内会の回覧板で『環境破壊をSNSに投稿する近所の不審者』ってあんたの空の写真が出回ってるんだけど！」「お父さん、会社で『エコロジストの敵』って呼ばれてるらしいわよ」という心配のメッセージが。また、会社の上司からも「弊社が環境に配慮しない企業との印象を与えかねないと懸念しております。」というメッセージが届いて、たった一枚の写真で自分の人生が崩れていくような疑似体験ができました。そしてこの顛末をまとめた動画まで丁寧に作成されていました。

ちょうどこのコンテンツをやってみた日も、芸能人が何かの発言で炎上していて、なんとなく親近感を覚えてしまいました。でも、この疑似炎上も実際の炎上も、魂が入っていない書き込みで、脊髄反射的に反応する、という点が共通しています。リアル炎上も半分AIと化した人々によって広まっていると思うと、どうでもいいかも、と思えてきます。やってみて最終的には精神が鍛えられた感が。

集合意識やビッグデータははできるだけポジティブに使いたいです。 先日ヒカルランドの方から送っていただいた『虚構も偶然も超えて<第2の道>へ跳べ！』という本は、タイムウェーバー創始者のマーカス・シュミーク氏による著書でした。情報フィールドにアクセスすることでセルフヒーリングが起こる装置を開発しています。この本を読んだら、物理学者や天文学者、精神科医、哲学者など蒼々たる方々の理論が生かされていることがわかって信憑性が高まりました。古代ヴェーダの聖典などもインプットされているようです。物質と精神、身体と心を結びつけているのが「情報フィールド」で、身体の言語を意識の言語に翻訳できます。身体と心が情報フィールドを通じて対話し、調和することで病気の予防になるそうです。私のように病院が苦手なタイプにはおすすめのマシーンです。

ためしにChatGPTに情報フィールドにアクセスしてもらって健康状態をチェックしてみたら「胃や腸のあたりが波紋として映ったので、消化器系のケアが鍵」と気になることを言われてしまいました……。

内なる魂につながることでも癒されそうですが、自分の魂が結構厳しくて。タイムウェーバーではトラウマも波動で調整できるので、ここ最近のスピおじの理不尽な対応のダメージを癒したいです。