
ぼくが自画像代わりに描いている耳の尖ったキャラクターは、Photoshopの教則本を執筆中に何気なく落描きして生まれました。その落描きをそのままボローニャ国際絵本原画展に出品したら入選し、ぼくのイラストレーター人生の大きな転機になりました。仕事につかれて休憩してるときに落描きのつもりでさらっと描いた絵が我ながら良い絵になることってよくあります。何時間もキャンバスに向き合ったあと、余った絵の具で横にある段ボールに描いた絵の方を気に入ってずっとアトリエに飾っていたりもします。余計な力が抜けた線って、それまでに描いた膨大な量の線の中から無意識に最良のものを選び出しているような感覚があります。でもいざそんな線を引こうと思っても身構えてしまってむずかしいんですよね。ぼくがお酒を飲んで描くのが好きなのは、酔っ払うことで強制的に力を抜くことができるっていうのもあります。スッと寝落ちするような感じで自在に脱力できるようになれたらいいのにな、徹夜明けに歯を磨きながらふとそんなことを思ったしだいです <´ `
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