
「恋する準備が整った」
第8話を形容するなら、この言葉がピッタリだろう。愛実は本当の意味で父親の支配から抜け出し、ようやく恋するスタートラインに立ったのだ。
これまでの愛実は「良い娘」であることを求められ、婚約者との結婚も、教師としての立場も、全ては父親の望む“正しさ”に依存したものだった。
しかし第8話では、母親の力も借りて、その状況を打破したのだ。これは何よりも大きな一歩だろう。
父の支配は、家庭の秩序を装いながら、愛実の「自由に愛する権利」を奪っていた。
そこから抜け出したことで、彼女は恋をする自分を肯定できるだろう。愛実がようやく辿り着いたのは、恋する準備が整った自分自身だった。
ここから2人の恋が急加速することは間違いないだろう。
時間は短くとも確かに近づく2人の距離……。看病描写に詰まっていた究極の愛とは
朝起きて、置いておいて欲しいもの1位と2位をご存知だろうか?
それは「愛情たっぷりの朝ごはんと直筆の手紙」だ。朝ごはんと手紙、どちらも手作りなのが何よりも嬉しい。
弱ってる時に染みるのは、いつの時代も人の温もり……。
このチョイスを何の嫌味もなくできるカヲルは、やはり令和1のモテ男にふさわしい。
もう1つ称号を与えるなら「一生つるんでいたいほどに良い奴で賞」だ。彼は人としても優しさの塊であり、その懐の深さは川原(中島歩)の件を見れば分かるでしょう。
そして置き手紙の「先生、元気でな」
第6話の海辺で同じ文字を書いた時はひらがなで "げんき”だったのに、今回は漢字で書かれていた。この健気な可愛らしさがカヲルの真骨頂であり、最大の魅力なのだ。
そんな優しさと可愛らしさに触れてきた愛実なら、置き手紙を見て、そこにいるのではないかと思うほどに詳細な妄想ができるのも当たり前だろう……。
「こんな風にしてくれたのかな」とか「こう考えてくれたのかな」とポジティブに妄想するときは、その人に恋している時なのだから。
そしてカヲルの「手作り朝食と直筆置き手紙」という行動もまた、恋をしていないとできない行為だろう。相手を思い、損得勘定など頭の片隅にもなく、無償の愛を注いだ結果の行動なのだから。
たった数分のシーンではあったが、お互いの好きが詰まりに詰まったシーンだった。このシーンに2人の直接的な接触はなかったものの、紛れもなく“ラブシーン”と言えよう。
視覚的なラブシーンも艶やかで良いが、2人のように奥ゆかしく、心で感じ取るラブシーンを「究極の愛」と呼ぶのかもしれない。それほどに2人は、触れ合わずとも愛を育んでいる。
お別れ遠足での接吻以来、恋愛が進んでいないようにも見える2人だが、2人の心の距離は確かに縮んでいるようだ。
恋愛の準備は、着実に進んでいる。
この2人に必要なのは「覚悟」だけなのだ。
終盤戦に突入……。2人を邪魔するラスボスはカヲルの母?
カヲルと愛実、各々が禁断の愛を進める準備が整いつつあるように見えるが、最後に立ちはだかるのは、カヲル母(りょう)のようだ。
いわゆる“毒親”が2人の恋を邪魔するのだろう。
このラスボスを止められるのは、やはりカヲルの父しかいないだろう。
第8話で松浦社長(沢村一樹)が23年前に「女ができてホストを辞めようとしたが、辞めさせてもらえず、止めに入ったスタッフを殺してしまった」という衝撃の事実が明かされた。
この出来事が起きたのは23年前、そしてカヲルが現在23歳という共通点。
やはりカヲルの父親は松浦社長で間違いないだろう。おそらくカヲル母の心が歪んでしまった根本の出来事が23年前の松浦社長との別れである。
それならばカヲルの父親として、母親の説得も是非ともお願いしたい。
またカヲルの人間性を見たら、その母親が根っからの悪人とは到底思えない……。
息子の幸せを第一に考え、解放してあげる選択をして欲しいと心から願う。
互いの親の存在含め、2人がゴールインする道筋がうっすら見えてきたように思える第8話なだけに、これ以上の試練は勘弁して欲しい……。
特に前回の「脳にわずかな出血」だけは伏線ではありませんように。それにしても川原、いまだに包帯巻いてるってどんだけ強く殴ったのよ……。
兎にも角にも、私はハッピーエンド希望だ。
こんなにも純愛な2人が最終的に結ばれない未来は、あってはいけないことなのだから。
2人の未来が、純粋に恋する人たちの希望でありますように。
著者:ペチ
イメージイラスト:サク
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
フジテレビ『愛の、がっこう。』( 毎週木曜夜10時~)
出演:ラウール(Snow Man)、木村文乃、沢村一樹、中島歩、田中みな実、りょう、酒匂芳 、吉瀬美智子 他
脚本:井上由美子
演出:西谷弘、高橋由妃、山田勇人
プロデュース:栗原彩乃
音楽:菅野祐悟
主題歌:レイニ『Spiral feat. Yura』
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