国連を退職し、「海ノ向こうコーヒー」で働くことになった田才さん。
今回海外出張で訪れたのは、ラオス北部・ルアンパバーンの山あいの村でした。
農家の人びととともに歩む「COFFEE-JAPAN PROJECT」。そこには、人と自然、そして未来へつなぐ新たな挑戦が広がっていました。
* * *
「……またか。さあ、みんな降りて」
とドライバーに促され、後方座席の扉を開け、ぐちゃぐちゃにぬかるんだ赤土道の中でも、少しはマシそうな地面を選んで降り立った。乗っていた全員が車から距離をおいたことを確認すると、ドライバーはアクセルを一気に踏み込み、ハンドルを右に左に巧みに操りながら、泥道にハマってしまった車輪の救出を試みる。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
幻のコーヒー豆を探して海ノ向こうへ

──元・国連職員、コーヒーハンターになる。
国連でキャリアを築いてきた田才諒哉さんが選んだ、まさかの“転職先”は……コーヒーの世界!?
人生のドリップをぐいっと切り替え、発展途上国の生産者たちとともに、“幻のコーヒー豆”を求めて世界を巡ります。
知ってるようで知らない、コーヒーの裏側。
そして、その奥にある人と土地の物語。国際協力の現実。
新連載『幻のコーヒー豆を探して海ノ向こうへ』、いざ出発です。










