1. Home
  2. 生き方
  3. 歌舞伎町で待っている君を
  4. 「中途半端な髪型/芋臭い/スーツだけホス...

歌舞伎町で待っている君を

2025.08.29 公開 ポスト

「中途半端な髪型/芋臭い/スーツだけホスト」の“今”から舐められない見た目を目指すSHUN

(写真:Smappa!Group)

下町ホスト#40

「アタシの買い物も付き合えよ」

過剰に光沢のあるスーツを身に纏い、軽やかに買い物をする眼鏡ギャルを追いかける。

ひとつの店舗に滞在する時間は短く、色鮮やかな薄手の衣服をギョロギョロと物色している。

気に入ったものを幾つか購入し、大げさなサイズの紙袋に纏めて入れて、私が持った。

「時間中途半端だから歌舞伎町散歩して戻ろうよ」

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

関連書籍

手塚マキ『新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか』

戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。

{ この記事をシェアする }

歌舞伎町で待っている君を

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

バックナンバー

SHUN

2006年、ホストになる。
2019年、寿司屋「へいらっしゃい」を始める。
2018年よりホスト歌会に参加。2020年「ホスト万葉集」、「ホスト万葉集 巻の二」(短歌研究社)に作品掲載。

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP