
Amazon、楽天ブックスで品切れとなるなど、SNS上で話題を集めている新刊『東京で得た知見』。
本連載では、一部を抜粋してお届けしています。
誰かを許せずにいる“自分”に、そっと寄り添ってくれる妹尾ユウカさんの言葉を、ぜひご一読ください。
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他人から嫉妬されないためにはどうするべきですか?
バカみたいなことを言いますが、圧倒的な存在になるしかありません。
人は、自分と同格と感じられる人間が成功したり、良い思いをすることに対して、最も嫉妬します。芸能人よりも人気インフルエンサーの方が何かと叩かれたり、嫉妬されがちなのはそのせいです。実際のところ、インフルエンサーとアンチが同格なわけではありませんが、身近に感じられる存在ほど、お金を稼いだり、モテたりすると嫉妬の対象になりやすいのです。
一方で、大谷翔平選手や藤井聡太棋士のような「圧倒的な存在」は、嫉妬の対象になりにくいと思います。彼らはあまりにも規格外すぎて、比較の対象にならないからです。つまり、くだらない嫉妬を避けるためには、「こいつは自分と同じ凡人なのに」と思わせないことが重要です。圧倒的な存在となり、比較対象から除外されるようになるしかないのです。
謝っているから許したいけど、どうしても許せない人がいます。
相手のために許そうとするから、許せないのかもしれません。これ以上、自分の大切な時間がその人への憎しみに蝕まれないように、「自分のために」許してみるのはどうでしょうか?
「死にたい」と思うことは悪いことですか?
悪いことかは分からないです。でも、「生きたい」よりは良いような気がしています。
「明日も生きること」を切望するしかない状況よりは、自分の生死を好きに願い、選べる立場にあるだけでも、幸せだったりするのかなと思います。
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新刊『東京で得た知見』には、このほかにも191の回答を収録。
ページをめくるたび、妹尾さんの言語化力に引き込まれます。ぜひ手に取って、その力を体感してください。
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東京で得た知見

20代女性を中心に圧倒的な支持を集めるコラムニスト・妹尾ユウカ。
これまでに寄せられた数百通の相談に、真摯に、時にユーモアを交えて答えてきた人気コンテンツ『質問回答』が、待望の書籍化!
生きづらさ、孤独、仕事、恋愛――
悩みながらも日々を懸命に生きる20~30代女性たちへ、厳選した194本の回答を収録。本連載では、一部を抜粋してお届けします。