
「辛辣だけど、頭がもげるほどうなずいてしまう」とSNSで話題を呼んでいる、妹尾ユウカさんの新刊『東京で得た知見』。
本連載では3日1回のペースで試し読みを配信しております。
恋愛&人間関係に関する切実な悩み(質問)に妹尾さんはどう答えるのか――。ぜひお楽しみください。
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男性に尽くし続けることで粘り勝ちってありえますか?
相手がそれほどモテない人か、弱っているなどしてタイミングが良ければありえると思います。ただ、そうして一緒になれたところで、幸せになれるかは別のお話。恋愛において、自分の魅力のなさを「尽くすこと」で一生懸命カバーしたって、何もしてくれなくても魅力的な人が、時々してくれるインパクトの強さには勝てないのです。
なんで男って自分に非があっても謝らないんですか? 謝ったら死ぬとか?
男に限った話ではないですが、基本的に、謝れるか謝れないかはプライドの問題なので、持たざる者ほど謝れません。彼らは謝ることを「負けること」と捉えているので、そもそも、話し合いや喧嘩のゴールを理解や和解ではなく、自分が勝つことに設定しています。
一方で、持てる者は失敗と改善を繰り返してきた経験がありますし、話し合いを円滑に終わらせるべく、認めた方がいい部分においては謝ることもできます。たかが謝罪したくらいで何かを失った気になることなどない上に、そうした方が先々で自分の主張も通りやすくなり、損をしないということを知っているのです。
結婚相手と趣味が全く違っても、上手くやっていけると思いますか?
相手の趣味が自分にとってどうしても許せないものでなければ、問題ないと思います。積極的に互いの趣味を共有しなくても、結婚すれば多かれ少なかれ相手の趣味が生活に入り込んできますよね。それが受け入れられるものであれば問題ありませんが、 無理なものだとストレスになり、夫婦関係に影を落としかねません。
だから、「趣味や好きなものが同じかどうか」よりも、「自分が絶対に無理なものを相手が大切にしていないか」に注目することが重要だと思います。
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新刊『東京で得た知見』には、このほかにも191の回答を収録。
ページをめくるたび、妹尾さんの言語化力に引き込まれます。ぜひ手に取って、その力を体感してください。
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東京で得た知見

20代女性を中心に圧倒的な支持を集めるコラムニスト・妹尾ユウカ。
これまでに寄せられた数百通の相談に、真摯に、時にユーモアを交えて答えてきた人気コンテンツ『質問回答』が、待望の書籍化!
生きづらさ、孤独、仕事、恋愛――
悩みながらも日々を懸命に生きる20~30代女性たちへ、厳選した194本の回答を収録。本連載では、一部を抜粋してお届けします。