
歯に衣きせぬ物言いで、たびたび話題を呼んでいる妹尾ユウカさん。
本連載では、新刊『東京で得た知見』から一部を抜粋してお届けします。
思わずうなずいてしまう言葉の数々を、ぜひご堪能ください。
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結婚にときめきは必須ですか?
もちろん、あったら素敵ですが、結婚には「信用」の方が大切な気がします。
乙女心としては、「結婚をする」というその最初の一瞬には、ときめきがあってほしいと夢見る反面、時の経過によって、結婚も日常になるわけですから、“相手にドキドキできるか”よりも“信用できるか”の方が大切だったりするのかなと。どんな暮らしを目指すかにもよるとは思いますが、穏やかな結婚生活を望むのであれば、記念日の豪華なプレゼントやサプライズといったときめきよりも、相手の帰りや連絡が遅くても、余計なことを疑わずに眠れる信用の方が欠かせないのではないでしょうか。
かといって、ときめきそのものがいらないというわけではなく、人生のどこかにあればいいと思います。
価値観が合わない人と付き合っていけると思いますか?
一つ屋根の下で暮らしている家族ですら、必ずしも価値観が一致するわけではない中で、たまたま出会った恋人と価値観がすごく合うなんてことの方が稀だと思います。
もちろん、どんな関係性であれ、価値観が似た相手と過ごす方がストレスが少ないのは確かですが、価値観が異なる相手と付き合う場合は「その違いを乗り越えてでも一緒にいたいと思えるか」が鍵となります。価値観の違いを「摺り合わせる苦労」と「その人を好きだという気持ち」を天秤にかけたとき、後者が勝れば関係は続けられるでしょう。
また、互いの違いを楽しむ余裕を持てるかどうかも重要です。その余裕があなたにあるのであれば、価値観が異なる相手とも十分に付き合いを続けていけると思います。
「セックスの時にゴムをつけないのはなんで?」と聞いたら、「君だから」と言われました。
なめられていると思います。おそらく、相手の男性はあなたが自分に対して好意があることを見抜いており、「君だからだよ」と言うことによって、ゴムをつけなくても許されると思ったのではないでしょうか。いずれにせよ、彼が言った「君だから」を「妊娠したとしても君ならば構わないから」と解釈するのは危険です。お気を確かに。
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新刊『東京で得た知見』には、このほかにも191の回答を収録。
ページをめくるたび、妹尾さんの言語化力に引き込まれます。ぜひ手に取って、その力を体感してください。
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東京で得た知見

20代女性を中心に圧倒的な支持を集めるコラムニスト・妹尾ユウカ。
これまでに寄せられた数百通の相談に、真摯に、時にユーモアを交えて答えてきた人気コンテンツ『質問回答』が、待望の書籍化!
生きづらさ、孤独、仕事、恋愛――
悩みながらも日々を懸命に生きる20~30代女性たちへ、厳選した194本の回答を収録。本連載では、一部を抜粋してお届けします。