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神様と暮らす12カ月 運のいい人が四季折々にやっていること

2025.08.05 公開 ポスト

8月 納涼と手書きにいそしむ

「暑気払い」は、今の季節、最高の開運行動です!桃虚(神職/ライター)

確かに暑い。暑すぎる!

でも、それで、「嫌な季節」と思ったら損です。神職の桃虚さんによると、運気を上げる過ごし方〈開運行動〉で、夏の暑ささえも味方にできるようですよ!

神職さんが教えてくれる『神様と暮らす12カ月 運のいい人が四季折々にやっていること』より、貴重なお話。

*   *   *

私は夏、美術館に涼みに行くのが大好きです。涼みに行くなんていうと、学芸員さんに失礼かもしれませんが、美術館はその建築や内装もすてきですし、すっきりとした空間で、かつ、ひんやりと涼しく、美術品を見ていると、気持ちが上がるのです。そんなとき、ああ、納涼もりっぱな夏の開運行動だな、なんて思います。

開運のための納涼行動

そこで私なりの夏の納涼開運行動を10個、考えてみました。

(イラスト:宮下 和)

 一、    玄関前を打ち水

 二、    好きな時間に行水

 三、    美術館に涼みに行く

 四、    図書館に涼みに行く

 五、    舟に乗る(スワンボートも可)

 六、    川沿いを散歩

 七、    好きな橋を見つけてその上で涼む

 八、    かき氷を食べる

 九、    夏のあいだに一回は線香花火 十、    出先で蕎(そ)麦(ば)と冷酒をいただく


「めちゃくちゃ地味やないかい」と思われるかもしれません。

ですが、これらの地味行動を、りっぱな開運に変える言葉を、先人はまたまた発明してくれているのです。

それは、「暑気払い」

これもまた夏の季語で、「暑さを払いのけること、またそのために酒や薬を飲むことも言う」と俳句歳時記に書いてあります。

「払う」と「祓(はら)う」はどちらも「邪気や災いをとりのぞく」という、悪いものをはらいのける行為のことを言います。

「払う」は個人や地域でする時、

「祓う」は神社やお寺でそれをする時、

という使い分けがありますので、暑気払いには「払い」のほうを使いますが、意味としては「お祓い」なのです。

たとえば夏に「暑気払いにビールでも飲みに行こ」と言ったなら、ビールを飲む正当かつ積極的な理由が発生しますよね。それは、「しゅわっとしたビールによって、暑さによる邪気を払いのける」ということになるからです。

(イラスト:宮下 和)

ためしに、さきほどの一から十までの行動の頭に、「暑気払いに」をつけてみますね。

暑気払いに玄関前を打ち水。

暑気払いに好きな時間に行水。

暑気払いに美術館へ涼みに行く。

暑気払いに川沿いを散歩……。

ほら。いつもの行動がお祓いになるという事象が起こります!

開運というのは、それを意識するかどうかのお話

何気ない行動も、それが暑気払いとして、「暑さによるうだうだーとした穢(けが)れっぽい何かを祓う行為」なのだ、と意識づけされれば、それはりっぱな「お祓い」であって、開運行動なのです。

みなさんも、ご自分の夏の十の開運行動、考えてみると楽しいですよ。

(つづく)

関連書籍

桃虚『神様と暮らす12カ月 運のいい人が四季折々にやっていること』

古(いにしえ)より、「生活の知恵」は、「運気アップの方法」そのものでした。季節の花を愛でる、旬を美味しくいただく、しきたりを大事にする…など、毎月を、楽しく&雅(みやび)に迎えれば、いつの間にか好運体質に! 四季を「見る」「聴く」「匂う」「触る」「味わう」……。 「五感」を磨けば、1年間幸運がめぐり、運だけでなく、体も、脳も、生活も、みるみる華やぎます! ポイントは、小さな変化を敏感に感じとり、そして”楽しむ”こと。 四季の豊かな日本には、古来から、その楽しみ方のノウハウがたくさん伝わってきています。

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神様と暮らす12カ月 運のいい人が四季折々にやっていること

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*   *   *

神主さん直伝。「一日でも幸せな日々を続ける」ための、12カ月のはなし。

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桃虚 神職/ライター

1970年インド(ムンバイ)生まれ、東京育ち。 ライター業を経て、大阪府枚方市の片埜神社にて神職歴20年。 「神社新報」で連載など。筆名の「虚(とうきょ)」の、「桃」は無邪気の象徴、「虚」は素直な心を表す

最新刊に『神様と暮らす12カ月 運のいい人が四季折々にやっていること』。

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