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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

2025.07.25 公開 ポスト

「しあわせな結婚」第2話 15年前の事件現場には誰かが居た……!?ネルラの記憶のない「空白」に真実が隠されている! #しあわせな結婚 #松たか子 #阿部サダヲ #6969b 6969b~ろくろっ首~(ドラマ考察系 YouTuber)

「連続ドラマは第2話で、そのドラマの本質が見えてくる。」
これは連ドラの基本とも言える。

1話の段階ではドラマの本質までは見えてこないものが多いが、2話ともなれば「ドラマの本質」「物語のジャンルや方向性」が見えてくるものだ。

それによって視聴者はそのドラマの見方、いわば楽しみ方を理解する。
ドラマを今後も見続けようか、このタイミングで取捨選択をする人もいるだろう。

 

しかし、この「しあわせな結婚」に関しては、2話終了時点でまだ本質が見えてこない。

コメディドラマとも、サスペンスドラマとも言えず
「このドラマはこんな作品です!」と核心的なことが言えない。

だからこそ3話以降も「見続ける」以外、ありえないのだ。

考察が加熱!ネルラの記憶のない「空白の時間」に秘密あり!

得体の知れないネルラが語った15年前の事件。

「彼を殺したかは分からない、でも破滅させたのは私」

この言葉が持つ余白と重みがネルラという人物像に深みを与え「彼女は何を知っていて、何を隠しているのか」と想像を掻き立てる。

そして彼女が被害者にも加害者にも見えるという得体の知れなさは「危うさ」となり、また一段と謎めいた彼女が魅力的に見えてくるのだ。

ではここからは考察に重きをおいて考えてみる。

彼を殺したか分からない最大の理由は、彼女が記憶を失っていたことにある。
よって“記憶のない空白の時間が存在する”ことになるのだ。

この「空白」は考察界隈においてはゴールデンタイムと呼べる。
(呼んでいるのは私だけ)

とても熱い時間だ。

このゴールデンタイムの存在が明らかになったことで考察が一気に加熱する。

さらに次回予告では「あの日、誰かがいた」とネルラが語っている様相だ。
この事件に「真犯人」がいることは確定的となったと言えるだろう。
ではその犯人は誰なのか……。

 

現時点で分かるのはネルラの家族「鈴木家」が怪しいということ。

 

殺害現場が鈴木家が保有するアトリエだったことから、鈴木家の誰かがそこに何らかの理由で居合わせた可能性は高いと言えるだろう。

そして無理心中の道連れにされそうになっていたネルラを目撃したら、父として、叔父として、弟として……。
どの立場であってもネルラを守るために過ちを犯す可能性は十分にあると推測できる。

「鈴木家の3人の中で誰が怪しいのか」などのより詳しい考察は、我々の考察動画を是非見てほしい。

6969bの考察動画はこちら

しかし真犯人の存在は確定的とも思う反面で、前述しているネルラの持つ危うさによって「彼女は事件について何か隠している」という疑念を持ってしまった視聴者は私だけではないだろう。

それほどに彼女は謎めいており、静けさの中にも秘めた想いや覚悟が見え隠れする……。

彼女は本当に罪な女性だ。

そしてなにより素敵な女性なのだ。

咀嚼音すら気持ちが良い..? 巧みな演出と軽快な会話劇!

ここまではネルラの魅力と共にサスペンス部分の私なりの考えを書かせてもらったのだが
このドラマの凄いところはコメディータッチの秀逸な演出にもある。

1話を見た段階でも、蓮根にまつわる軽快な会話劇にクスッと頬を緩めたながら時より聞こえる蓮根の「サクッ」という音を心地よく感じていた。

そして2話にてコチの天ぷらが振舞われた時に、この咀嚼音すら演出に取り入れていることを理解した。

このコチの天ぷらを食している時の会話は、義理の家族とのやり取りの中で、少しだけ肩身の狭い思いをするという幸太郎のシーンなのだが、時より聞こえる天ぷらの歯切れの良い咀嚼音が幸太郎が抱える居心地の悪さとは裏腹に、心地の良い音となっているのだ。

このような心の機微を演技だけでなく演出でも巧みに表現していると私は思う。

oasisを筆頭に劇中で流れる音楽が素晴らしいのは言わずもがなだが、咀嚼音すら心地の良い音楽に昇華する演出は流石の一言だ。

次回の3話でもサスペンス部分の進展も楽しみなのは間違いないのだが、コメディ部分の軽快な会話劇に添えられる食材という名の音楽にも注目していきたい。

著者:ペチ
イメージイラスト:サク

••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••

テレビ朝日『しあわせな結婚』( 毎週木曜夜9時~)
出演:阿部サダヲ、松たか子、段田安則、岡部たかし、板垣李光人、杉野遥亮、玉置玲央 他
脚本:大石静
ゼネラルプロデューサー:中川慎子
プロデューサー:田中真由子、山形亮介、森田美桜、大古場栄一
監督:黒崎 博、星野和成、楢木野礼
音楽:世武裕子
主題歌:Oasis『Don’t Look Back In Anger』

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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!

今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?

物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。

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6969b~ろくろっ首~ ドラマ考察系 YouTuber

登録者10万人超えのドラマ考察系YouTuber。

大人気を博した考察ドラマ「あなたの番です」では公式本に考察集団"として掲載され、担当プロデューサーとコラボした経験もあり。

『僕らとエンタメを全力で楽しもう』をモットーに、落ち着くお茶の間のようなチャンネルを目指して活動中です!

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