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歌舞伎町で待っている君を

2025.06.29 公開 ポスト

「暑いから毎日池に入ろう」そのあとの激痛と悲鳴…公園の散歩中にふいに思い出す子ども時代の無謀SHUN

(写真:Smappa!Group)

下町ホスト#36

久々に帰ってきた古びたオレンジ色の実家は、だあれも居らず、まだ温かそうな飲みかけのお茶がテーブルに置いてある

リビングにあるテレビの上にポツンと見知らぬ観葉植物が置かれていて、エアコンをつけると風で靡いた

この日は珍しく晴れていて、出勤までかなりの時間があったので、近くの緑臭い公園を散歩する

私は青白い顔で、ありったけの酸素を吸いながら、公園と公園を繋ぐ小さな橋を二つほど渡った

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手塚マキ『新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか』

戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。

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歌舞伎町で待っている君を

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

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SHUN

2006年、ホストになる。
2019年、寿司屋「へいらっしゃい」を始める。
2018年よりホスト歌会に参加。2020年「ホスト万葉集」、「ホスト万葉集 巻の二」(短歌研究社)に作品掲載。

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