2025年6月27日 伏見稲荷の猫辛酸なめ子

旅の充実度は猫が現れるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。お稲荷さんとコンタクトできる友人たちと一緒に伏見稲荷大社に日帰りお参りしてきました。

キツネさんも鎮座している伏見稲荷のお山にはたくさんの鳥居やお塚や社があって地上とは隔絶された異空間です。

友人は頻繁に登っているそうですが、私は今回はじめて登って想像以上のハードな運動量でした。まず千本鳥居をくぐって赤い色のエネルギーをチャージ。鳥居のすき間から山の自然を眺めていたくらいはまだ余裕でしたが……くぐってもくぐっても終わりがありません。階段の山道が延々と続きます。

途中、四ツ辻という見晴らしの良い場所までは約30分。ここからまだ半分あるそうで‥……。この辻のあたりはしゃがんで休憩している人もいっぱいいました。とにかく外国からのインバウンドの人が多くていろんな言語が飛び交っています。皆さんトレッキング感覚なのでしょうか。初夏なので携帯扇風機を持っている人も多いです。

暑い中階段を登り続ける中、励ましてくれるかのように様々な生き物が現れました。まずは川にいた巨大な亀、そしてやっとたどり着いた山頂目の前を飛び回っていたクロアゲハ。友人の町田さんがコンタクトしたキツネさんは「クロアゲハ飛んできたのは、アゲアゲっていうことよ！」と景気がいいことを言ってくださいました。

山を下る途中、「脳天社」という首や頭の神様の脳天大神を祀っている社がありました。その前のベンチで休憩していたら、猫の気配が。

かわいいなと思って眺めていたら、一匹猫が近付いてきました。やせていて顔も小さいのでメスでしょうか。まだ若そうな体形です。猫は私のところに寄ってきて足元に座りました。しっとりとした猫の毛並みを感じながら背中や首筋を撫でさすり、時折揉みあげます。すると猫は目の前に横になりました。最高のカタルシスを感じながらさらに猫を撫でると気持ちよさそうな表情をしていて、私も満たされる相乗効果が。

すると猫は目の前でお腹を出してゴロゴロ転がっていました。ゆきずりの猫に心を許してもらえてお腹を見せてもらえるとは。数々の猫動画で憧れていたシーンで、多幸感が爆発。本当に生きていて良かったです。

しばらくすると猫は起き上がって横の丸太で爪を研いだあとリラックスしていました。
猫を撫でながら「仲良くなれて良かったね」と話しかけたら「ニャー」と答えてくれて感動。完全に通じ合えました。どんな人間の有名人より交流できて嬉しいです。

お土産店の方に聞くとこの猫はユキちゃんという名前で8歳の女の子。実は狩りの名手だそうでした。猫募金にもなるユキちゃんの生写真を購入。遠い伏見稲荷に推し猫ができました。
お狐さんの本拠地で猫のことばかり書いてお稲荷さん機嫌を損ねないといいのですが……もちろんキツネさんもかわいいです。